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236 FX必須情報#020 為替相場と金利差 チョット変化が?

(1)為替相場は、「時々ファンダメンタルズを反映する形で仕切り直ししては金利差と連動」というパターンになることが多い。なので、中長期的にはファンダメンタルズが重要になるし、短期的(あるいはファンダメンタルズに大きな変化がない場合)には金利差が為替相場にとって重要だ。

(2)今の為替相場の鍵は物価に対する日米欧の金融政策の対応だ。なかでも、植田総裁が「粘り強く金融緩和を継続していく」方針であることが大きい。
日本は他と違って、日銀が、①物価を押し上げているのは専ら輸入物価を基点とするものであり、そうであるなら、秋口からは物価は低下して目標(2%)に入ってくることが予想される、②物価を下げるために金融引き締めを行えば経済を冷やすことになり、そのことによるマイナスのほうが大きい、という認識を持っている。
FRBとECBにおいては7月も利上げの意向だ。ラガルド総裁は「7月の次回政策決定会合で利上げを継続する可能性が非常に高い」と表明している。両者とも、物価の上昇は輸入物価の上昇以外にも物価上昇要因があるという考えだ。

日本も物価上昇率が急拡大しているように見えるが、前年同期が低かった要因もある。この点は見逃されやすい。

以下、ドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円、豪ドル/ドルとそれぞれの金利差との相関グラフを掲載する。また、円ドルとユーロドルの投機筋のショートポジションを比較してみると面白いので、それも掲載する。

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