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227 米ISM非製造業指数、5月は減速感強まる

米供給管理協会は、製造業(Manufacturing)と非製造業(Services、以前はnon-Manufacturing)の企業景況感指数を発表している。5月データは、製造業は既に発表になっているが、6月5日に非製造業も発表になった。
総合指数は一段と低下し、新規受注、受注残は大きく低下、在庫は大きく増加した。一段と景気減速が進んだことを示す。価格指数も低下した。
これを受けて、金利は低下、円高になった。株価はDOWはIntelや3Mなどの個別要因で下げているが、より広範囲には微妙な動き。景気減速はマイナスだが、金利低下はプラス。ユーロ/ドルは、ユーロ圏消費者物価指数上昇率が低下してきていることや、独の景気減速を反映して、横ばい。


しかし、忘れないでほしい。今回はいつもと違うのだと。ISM指数の重要性はかなり小さくなっている。いつもなら、ISM非製造業指数がここまで低下したら、雇用の伸びもほとんどなくなるのだが、今回は依然雇用は強い。5月までの3か月の増加数は85万人もある。

というわけで、今や、ISM指数は参考に見る程度のデータでしかない。



5月の米ISM非製造業指数は一段と低下した。これを受けて、金利は低下、円高になった。しかし、いつもなら、ISM非製造業指数がここまで低下したら、雇用の伸びもほとんどなくなるのだが、今回は依然雇用は強い。

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