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200 まとまりのない投資情報メモ

その前に
最終的に知りたいことは、株価(NY Dow、S&P500、日経平均、TOPIX、DAX)が上がるか下がるか、金利(米日10年金利など)が上がるか下がるか、為替相場(ドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円、豪ドル/ドルなど)はどうなるか。
FFレートがどうなろうがどうでもいい。しかし、長期金利は将来の政策金利の平均であり、政策金利が景気を左右し・それが長期金利を左右するので、無視はできないし、重要である。

問題は、今は、株価がどのように決まるかがわからないこと。
株価へのアプローチは、PER×EPS (又は、「EPS/金利」株価はEPSと正比例し、金利と反比例。EPSが伸びれば株価は上昇、金利が上がれば株価は下落。EPSが延びかつ金利が上がれば、どちらが強いかだ。)
通常、景気とEPSは連動するが、今は企業景況感はリセッションレベルなのに、企業業績は悪くない。また、通常、金融引き締め期はPERは下がるが、今はPERは下がるどころか上昇している。これでは、何を頼りに株価を考えいいのかわからない。

ドル/円為替相場は10年金利差を反映する。米10年金利は重要だ。その米10年金利がどのように決まるの自信が持てない。いくつかのアプローチがある。景気(ISM指数で計る)との連動性、つまり、景気が良ければ金利が上がるが、今は連動性が壊れている。

10年金利を FF金利 +(10年金利-FF金利)と、FF金利と長短金利差に分けて考える方法もある。通常、(10年金利-FF金利)は景気と連動するので、景気の先行きを考えることで(10年金利-FF金利)を考えることができる。この方法はまだ有効かもしれない。(以前、取り上げたことがある)

以上のように、今は、経済や金融分析をしていても、チョット脱力感がある。
そんな中、いろいろ、enjoyしよう。

(1)FRBの金融政策
パウエル議長は、ちょっと前までは求人件数に注目していた。求人件数が減少すれば、雇用が緩和⇒賃金低下⇒需要が減⇒物価沈静化 という図式を考えていた。それは今も同じだが、今は、利上げしなくても、信用状況の引き締まりが雇用状況の緩和(求人件数の縮小)をもたらすかもしれないと考えている。

(2)金融不安
いくつかの地方銀行の株価の下落が激しい。
<参考> 地方銀行のETF:KRE SPDR S&P Regional Banking ETF
資金繰りに行き詰まってくると、当局から強制的に破たん処理(株価は無価値)される可能性があるので、懸念される銀行の株が売られている。空売りも相当あるのではと思われる。
これはFinancial Crisisではないのではないか。銀行の不動産融資に多少の焦げ付きはあろうが、銀行が債務超過に陥っていることはないのではないか。単に株が売られているだけの気がする。
4月26日付の銀行の預金流出状況は、今夜発表されるが、5月3日付のFRBの銀行への貸し出し状況は昨日発表された。増えていない。資金繰りに困窮してFedに頼る銀行はないようだ。

2023年5月1日、カリフォルニア州の金融当局はFirst Republic Bankを閉鎖し、連邦預金保険公社(FDIC)を管財人として指名した。
上図において、First Republic Bankに対する連銀窓口貸出およびBTFP(銀行定期資金調達プログラム)による貸付は「その他貸付」に振り替わった。


(3)株価調整のタイミング
Interest rate cuts is NOT bullish for equities.

(4)米銀の預金金利
銀行の金利 Savings(普通預金、引き出し回数制限有) 、 Interest Checking(利息付当座預金) 、MMA(大口預金)

MMFは銀行預金と違って決済機能はない、投信なのでリターンは確定でないが、銀行預金より圧倒的に金利は高い。これでは、銀行からMMFへの資金シフトは起きるだろう。

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米新規失業保険申請件数、6週間ぶりの大幅増-継続受給者は減少 - Bloomberg
ECB、0.25ポイント利上げにペース減速-「停止しない」と総裁 - Bloomberg
米労働生産性、1-3月速報値は2.7%低下-労働コストは加速 - Bloomberg

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以下は、別途取り上げるが、忘れないようにここにメモ
Germany's March 2023 trade surplus is back to all-time highs. German export competitiveness - the non-energy trade surplus - is back to pre-COVID levels.

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