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米求人件数 ISM製造業景気指数

日本時間11月1日23時、同時に発表になった。
市場は、求人件数の方に反応したようだ。

9月の米求人1071万件、2カ月ぶり増 予測大幅に上回る: 日本経済新聞
以前はそれほど注目度は高くなかったが、いつのころから注目度が高くなっている。それに従って日経がやたら力を入れて報じるので、付け加えることはない。
『米国の労働市場が大幅に鈍化する兆しはまだ見られない。』ということで、金利は上昇、ドル指数ははわずかに上昇、株価はわずかに下落。明日にFOMCを控え、大きな動きにはなりにくい。

失業者1人に対して約1.9件の求人がある計算となる。米国の人手不足は続く。


米ISM製造業景気指数、10月は約2年半ぶり低水準 需要が低迷 | ロイター
米ISM製造業景況指数、縮小の水準付近-仕入れ価格の低下続く - Bloomberg

市場がISM製造業指数に反応が鈍かったのは、目立った動きがなかったからだろう。
日本語訳は忘れたが、Supplier Deliveries(注文を受けてから出荷するまでの期間)が短くなっている。供給制約が減じて来たのか、発送が注文に追い付かないほど忙しくなくなってきたのか?Backlog Orders(受注残高)も大きく減少。外需中心に、景気の減速感が見られるということだろう。

なお、(原材料仕入れ)価格指数が大きく低下しているが、石油や金属などの商品(コモディティー)の価格下落を反映しているのだろう。消費者物価にまで波及するのかはよくわからない。
それに、同類のフィラデルフィア連銀製造業指数などに比べて、ここまでの下落は不自然。


なお、ISM製造業指数の50.2は、GDP成長率では約1%に相当する。ISM製ぞ業指数が47でGDP成長率はゼロに相当。47を割ればリセッション懸念が出てくる。


さらに、なお、ISM製造業指数が52を割れば、S&P500指数のepsは減益(前年同期比増加率がマイナス)になるので、既に10‐12月期は減益になっている可能性があるが、これについては改めて取り上げるが、そうとも言い切れないかもしれない。
簡単に言うと、90年代後半のように、ISM指数は海外景気も反映して軟化しているが、国内景気はそこまで悪くなく、企業収益も減益まではいっていっていないかもしれないということ。


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