558 日本全体の金融資産負債バランス
民間部門の貯蓄超過=政府の財政赤字+経常収支の黒字 という貯蓄投資バランスの話は別の機会にしよう。
参考 第1-1-3図 日本の貯蓄・投資バランスの内訳 - 内閣府
今回は、日本全体の金融資産負債残高の状況を、資金循環統計から見る。
よく言われるのが、
・政府債務が1443兆円とGDP(600兆円)の240%もある。
・しかし、資産も877兆円もあり、純債務は567兆円。
・日本全体の純資産は492兆円で、これは世界最大である。要は、民間資金が政府債務をはるかに上回っており、財政破たんどころか、溢れた資金が海外へ流れている。
・マイナ制度が完了すれば(まずは健保でならし、最終的に金融資産への紐づけ)、金融資産課税制度を導入して、家計の金融資産を政府にトランスファーすれば、政府債務問題などは無きに等しい。
・そんなことをしなくても、家計の金融資産は根雪のような存在で、家計からの借入は「ある時払いの催促なし」または「出世払い」状態で、<税制では>贈与として取り扱われるくらいである。
家計の金融資産だが、次の通り。この現預金や保険・年金が銀行や保険会社経由で国債に回っている。
参考
・日本の金融資産合計は、とうとう兆を超えた。
10006億円 =1京(ケイ) 6億円 だ。
・日本のGDPは600兆円、株式時価総額は1000兆円。
・企業が債務超過になっているように見えるが、上図は金融資産・負債バランスである。(誰かの借金は誰かの資産)(国の借金の大部分は実質的(銀行等経由でという意味)に家計の資産)
企業は本社不動産、工場、設備などの有形無形固定資産、在庫投資などが大きく、債務超過になっているわけではない。
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