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253 FX必須情報#022 為替相場と金利差 日本の金利に注目

(1)為替相場は、「時々ファンダメンタルズを反映する形で仕切り直ししては金利差と連動」というパターンになることが多い。なので、中長期的にはファンダメンタルズが重要になるし、短期的(あるいはファンダメンタルズに大きな変化がない場合)には金利差が為替相場にとって重要だ。

(2)上記したように、為替相場は時々仕切り直しをするが、1週間ほど前から今がそのときかどうか判断に困っている。何かが変化している兆しを感じるが、よくわからないのである。米国金利のトレンドに変化が起き始めたのか、日本の金利の流れに変化が生じ始めたのか?
たとえば、足元で日本の金利は上昇した。植田総裁になって、SVBショック時を除いて、実質的に初めてのことである。しかし、これは米国金利上昇を受けてのことであり、必ずし国内要因ではない。

米金利は左軸、日本金利は右軸である。左軸は下から上まで1.6%であるが、右軸は同0.8%である。日本の金利の動きより、米国金利の動きの方が圧倒的に大きい。しかし、動かないこと岩のごとしである日本の金利が動き出したなら、それなりのインパクトはあろう。

2023年6月19日付 236 FX必須情報#020 為替相場と金利差 チョット変化が?で、「今の為替相場の鍵は物価に対する日米欧の金融政策の対応だ。なかでも、植田総裁が「粘り強く金融緩和を継続していく」方針であることが大きい。」と書いたが、今でもその方針自体に変更はないだろう。しかし、日本ではYCCの解除はいつあってもおかしくない。あれば、金融緩和にしか動いてこなかった日本の金融政策の変化のはじめとなるかもしれない。

以下、ドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円、豪ドル/ドルとそれぞれの金利差との相関グラフを掲載する。

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