355 米国雇用統計で何があったのか?
①非農業部門雇用者数が予想より多かったこと、②失業率(3.7%)が前月より低下したこと、③平均時給は前月比で0.4%上昇したことで、米労働市場がなお底堅いことを確認し、⇒賃金・物価高の抑制が順調に進むとの期待が後退し、⇒FRBが2024年早期に利下げに動くという市場の期待が後退し、⇒金利上昇となった。
利下げする場合について、パウエル議長は、①景気が大きく落ち込む(要は、景気後退)とき、②物価上昇率が低下して実質政策金利(FFレートーコアPCE価格指数上昇率)が高くなりすぎるときと言っている。。
(注)「高くなりすぎる」の定義はパウエル議長は示していないが、2%程度ではないか?10月時点で、実質政策金利(は1.87%(5.33-3.46)。
景気減速や景気後退に突っ込むリスクを示す指標が多くで、FRBのウォラー理事も11月下旬、インフレ減速がさらに数カ月間続けば過度な引き締めを避けるために利下げに転じると述べたことで、市場の利下げ期待が膨らんでいた。
参照 米雇用粘り腰、早期利下げ観測やや後退 株は年初来高値 - 日経
以上が、雇用統計に対する市場の反応だが、
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