見出し画像

320 パウエル議長講演から

パウエルFRB議長、利上げ終結観測をけん制 次回は据え置き示唆 - 日本経済新聞

パウエル議長は2023年10月19日の講演で、
次回のFOMC(11月1日)では政策金利を据え置く姿勢だが、その後は追加利上げの可能性があると強調した。

パウエル氏は経済の高成長雇用の逼迫が続けば「さらなる金融引き締めが正当化される」「今の金融政策の引き締め方がきつすぎるとは思わない」と発言。

米経済はこれまでのところ失業率を急上昇させないまま、物価上昇率を鈍化させることに成功しつつあるが、
パウエル氏は「数カ月の良好なデータは物価上昇率が目標に向かっていることの確信を得る始まりにすぎない」と指摘。物価の水準について「まだ高すぎる」と強調、経済・物価の先行きには慎重な姿勢を崩さなかった。

不安が消えないのは経済の実態が想定と異なっているため。
GDPの7割を占める個人消費が高金利下で強さを維持している。
パウエル氏は「持続的なトレンドを上回る成長、あるいは労働市場の逼迫が緩和していないことを示す新たな証拠があれば、インフレ率のさらなる進展がリスクにさらされる」と述べ、追加利上げが必要になると説明した。

「Higher for longer」
FRBが市場に「金利はより高い水準でより長期にわたって維持される」と信じ込ませることができる限り、長期利回りの高騰は続くだろう。
しかし、それはFRBが消費者物価をコントロールできなくなることを示す可能性もある。
世界が2つの大きな紛争に対処する中で、地政学的な不確実性が高まっている。原油価格の高騰と、世界的な景気後退の脅威が高まっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?