238 2023年6月23日 大きな動きはない中で円安、新規失業保険申請件数

2023年6月23日、大きな動きはないが、円安に進んでいる。

・パウエルFRB議長、インフレ抑制に追加利上げ必要と再表明
民主党議員から「利上げで人種的少数派が不釣り合いに大きな雇用喪失に直面しないか」などの質問があったが、パウエル議長は「物価上昇の影響を最も直接的、かつ迅速に受けるのは働く人々の家計だ。経済が予想通りに推移すれば、年内にあと1回、もしくは2回の利上げが適切になる」と述べた。

・パウエル議長の代弁者と言ってもいいと思える一人、ボウマンFRB理事も、インフレ抑制の為に追加利上げ必要と主張。

・イングランド銀行が政策金利を0.5%引き上げ5%とした。ノルウェーとスイスが過去10年以上見られなかった水準まで金利を引き上げた。世界中の政策立案者がインフレと闘う決意を固めたことを浮き彫りにした。

こうした中で、日本だけが、持続的・安定的な物価上昇の為に金融緩和を継続している。<私は、正当な金融政策だと思っている>

・民間求人サイトを運営するindeed社の求人件数指数は、全体指数(低下傾向)と新規求人指数(横這い)で方向が違ってきている。足元の状況は判断しにくい。(下のグラフ参照)

・2023年6月18日 235 雇用統計と新規失業保険請求件数で、6月22日発表の新規失業保険申請件数に注目と書いた。この結果から6月の非農業部門雇用者数前月比増減を予想すると、以下の通り。ただし、今回発表の新規失業保険申請件数は来週にはreviseされる。また、非農業部門雇用者数発表までには、ADP雇用統計などの発表もあるので、最終的な予想は、直前まで動く。

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