くびれが大事・・・
「歯頚部」の話ですw タイトルで惹かれてしまった方申し訳ありませんw
簡単に言いますと「歯」と「歯根」の境あたりの部分のことです。
今回はこの「くびれ」た形状がとても大事だというお話です。
以前にも話したのですが、歯は形状がとても複雑なんですが、その形状はとても計算されていて非常に重要な効果があるんです。
皆さん、食べ物が歯の間にはさまって気持ち悪いと思ったことがあると思います。
こんなときフロスや糸ようじを使ってはさまった物を取る、時代が違えば楊枝でしーはーする感じですねw
これは、歯の間に隙間が空いてしまうことでそこに細かくなった食べ物がはさまってしまうということなんですが、実はここで「歯のくびれ」が大変重要な役割を果たしています。
専門用語で 「 自浄作用 」 と言います。
要するに、自ら浄化する作用ということです。
歯のくびれ部分には、細かくなった食べ物が唾液でスムーズに流れてのどまで飲み込まれていくよう、歯の凹凸に引っかかって留まることがないように、とても自然、かつ絶妙なカーブが形成されているということなんです。
「ホントかよ!」
「歯なんてどれも同じ形じゃないの!?」
と言いたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当なんです。
28本(親知らずを合わせると32本)ある大人の歯には、全て違った形状をしていますが、必ず歯頚部にこのカーブがついていているんです。
(もちろん子供の歯にもついていますよ)
ただ食べ物を噛み砕くだけだと思われている歯ですが、その形にもとても重要な意味があるんですね。
本来は歯の隙間が空いていないのが自然な状態ですので、このときに自浄作用が最大限発揮されるのだと考えられます。
今回は、あくまでも皆さんに歯のくびれが大事と言うことをお伝えするため分かりやすくお話させていただいています。
そして、
この 「くびれ」 歯科技工士は差し歯、銀歯で再現をするんです!
今回、くびれの形が重要ということをお話ししましたが、私がお伝えしたいのはその効果もさることながら、歯科技工士がこれを差し歯、銀歯できちんと再現するということなんです。
前歯の片方を差し歯にしなければならない方がいらっしゃれば、反対側の歯をカーブを良く見ながら、さらには食べ物が上手く流れるようなカーブを描くよう、丁寧に丁寧に作っているんです。
ただ、同じ形に作ってあるんでしょ?なんて軽いものではなく、歯科技工士の技術の粋が詰まったものが皆さんの歯に装着されているわけなんですね。
歯科技工という仕事は、決して表舞台に立つような仕事ではないと思います。
でも、これからの高齢化社会を支えるためになくてはならない重要な役割を担っていると考えています。
もっともっと歯科技工の素晴らしさを知ってもらえるよう、発信し続けていきたいと思います。
歯は大事です!!
To Be Continued…
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