徒歩補な温泉巡り・・・『吉松温泉郷②〜勇気が試される隠れ風呂あり 鶴丸温泉』

 訪れたのは少し前になりますが、吉松温泉郷の入口?のような温泉だと思いますので改めて記事にしたいと思います。
 無人駅の鶴丸駅で降りるとすぐ目の前に温泉があります。
 外観はごく普通の温泉銭湯の雰囲気です。
 浴室に入ると、熱めとぬるめの2つの浴槽があります。一つの大きな浴槽を腰壁で隔てて2槽にしているイメージです。
 中央に湯口及び給水口の蛇口がありますが、常時お湯が注がれているわけではないようです。
 先客の地元の方を見ていると、湯船から直接お湯をすくって、頭や体を洗ったあとで、お湯が少なくなると、蛇口をひねってお湯とお水を適当にブレンドして湯量を増やしていました(ブレンド用の受け口もありました)
 注いでいたのは熱めの浴槽のみでしたので、何らかの方法で、熱めとぬるめの湯がつながっているのだと思います。
 源泉掛け流しといえばそうなのかもしれませんが、源泉投入+貯め湯というのが正確なところのような気がします。
 お湯は、濃い黒色のモール泉ですが、湯船の底は見える程度です。
 どこにもそれらしい表示がないので、てっきり内湯のみだと思っていましたが、湯船に浸かっていると、壁の小さな扉からいきなり裸の方が入ってきました。
 扉の向こうを覗いてみると、中庭のようになっていて、湯船らしき物が見えます。
 扉は人が腰をかがめてくぐって出入りできる程度の大きさです。
 勇気を持ってくぐり抜けると、中庭状の空間に、屋根付きの露天風呂と屋根なしの水風呂がありました。
 露天風呂は、内風呂と異なり、蛇口から常時お湯が出ていましたので、まさに源泉掛け流しだと思います。お湯は内湯と同じですが、湯船の内側が黒っぽく底が見通せないため(多分木製の湯船に温泉の色素がしみこんだものと思われます)、入るのにちょっと勇気がいりました。
 水風呂は固定された蛇口が見当たりませんでした。屋根がないため、溜まっているのが上水なのか雨水なのか判然としませんでしたが、これまた勇気を持って入りました(すぐ出ましたが)
 再度、潜り戸をくぐって内風呂に戻った際には、ゲームのサブイベントをクリアしたような達成感があり、改めて湯船に浸かっているとお湯の暖かさが身にしみました。
 あとで冷静になってGoogleの口コミを見ると、露天風呂と水風呂についての記載がありましたので、事前に十分な情報収集をしていれば、このような思いをすることは無かったとは思いますが、逆説的に考えるとプチ冒険が楽しめたということで得したのかもと思います。
 
 
 

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