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片耳マスク

数年前まで、全人類がこんなにマスクをするとは誰もが思ってもいなかった。去年までは花粉症や風邪の人に必要なアイテムであり、それは本当に限られた人のださアイテムだった。コロナチャンの危険度がメディアにより世の中に拡散されると、マスクの効用も把握されないままマスクの需要が拡大し、あっという間に世の中からマスクがなくなった。日々マスクに対する情報が拡散される中、この悪ウィルスに対抗の術のない人類はマスクに寄りすがった。そんな、数年前までは見向きもされなかったマスクが今、ファッションアイテムの一つとして変身を遂げている。白色のマスクたちは色々な色に、そして柄に変身していった。そして次に進化したのはマスクの使い方だ。マスクが邪魔な時、アゴにずらしたり、外したりするのはまぁよく見る光景だが、最近目につくのが片耳マスク。片方の耳にマスクのゴムの輪っかをかけ、だらっと下に垂らす。まるでケミストリーのアゴサングラスを思い出させるような、街ゆく若者は皆んな片耳マスク的な、そんな時代が到来しそうだ。いや、ぜひきて欲しい。

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