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各チームに参加して得られた事|編集・アーカイブ

児童相談所

 目の前に広げられた沢山の様々な色や形の小石。その中から見つけた小石を、小さな手に握り嬉しそうに見せてくれました。飽きることなく作品造りに取り組む姿に、触れたいものに思いっきり触れ、夢中になることへ楽しさがありました。
 しかし、実習で出会った子供たちは行動を見守られているため、好きな時に外出したりすることが難しい環境下にあります。本当は「もっと好きなことをしていいよ。」と伝えたいけど伝えることが出来ないもどかしさや責任の重さも職員の方々の言葉からも伝わってきました。
 以前、児童相談所建設に対して地域住民たちが反発しているという話題があったことを思い出します。児童相談所も「こともが生きる環境」の一つなのだと実習を通して感じることができました。その環境には子供だけでなく関わる職員も含まれます。私たちはここいる子供の事情や児童相談所の社会的な役割に目を向けることはあります。ただそれは断片的な見方であり、子供たちがいずれ生活を送ることになる社会との繋がりにまで目を向けていく必要があると感じました。

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みねやま福祉会

◎第三者評価は宝の山だった

編集チームと言いながら編集の経験もスキルもなし。
アートも福祉も素人で、さてどうしようか…。
仕方が無いので、せめてみねやま福祉会のHPを、隅から隅まで読んでみようと思いました。するとありました。宝の山が。
第三者評価(社会的認証開発推進機構)、これが私にとって宝の山でした。https://kyoto-hyoka.jp/wp-content/uploads/2021/03/49c5e09043e8689ae1fd609caba49781.pdf

この第三者評価もさっぱり分からないけど、分からない事を調べて行けば、何かに行きつくのではないかと思い、検索の鬼になってみました(このページの一番下に検索リストがあります)。
実際、宝の山には知らない言葉や福祉の仕組み、経営上の取り組みや評価基準などが沢山あり、大変勉強になりました。

全ページを読んだ印象は、「みねやま福祉会さんは全てに手厚い」というものです。
首尾一貫したみねやま福祉会さんの方針が、人にも、組織にも、建物にも、テーブルや椅子にまで、隅々まで行き渡っていると思いました。
特に感銘を受けたのは、保護・養育されている乳児と児童に対する姿勢と、職員に対する姿勢が同じである点です。
立場や役割を問わず「全ての人に手厚い」、その人たちが生活しやすく働きやすい、その環境を整える事を怠らないという、基本姿勢を読み取る事が出来ました。

福祉を実行するための経営、経営の礎となる福祉の思想。
この2本の柱が並び立ってこそ、居心地の良い組織、居心地の良い地域社会が実現されるのだろうと思いました。

子山ホーム

◎はじめてでもただいまと言いたくなる“ホーム”
 子山ホームで出会ったのは、「ありがとう」「ごめんなさい」の挨拶が気持ちよくできて、相手を気づかい言葉を選びながらも「やりたいこと」や“NO”の気持ちをしっかり伝えられる、明るく元気な子どもたちでした。様々な事情で親とは暮らせないものの、9つの小規模な“ホーム”で愛情深く見守られながら、個性を尊重されのびのちと“育ち直し”できるその環境は、事前に想い描いていた児童養護施設のイメージとはかなり違ったものでした。
◎表現する楽しさ
 チームの活動は、訪問を通して実感したそんな子どもたちのもつエネルギー、社会性や生きる力の素晴らしさを、アート作品の形で表現し、子ども達の参加のもとに展示会を開催しその作品や写真、映像を通して子山ホームの姿を広く一般の方に伝えるという盛りだくさんなもの。ホームやDOORスタッフ、先生方の支えがあったとはいえ、わずか3カ月、たった4人でこれをやりとげたチームの、何事にも“無理”と言わない突破力、創意工夫、団結力から、多くを学びました。楽しそうに、時に驚くほどの集中力で表現に熱中する姿、出来上がった作品を見せながら照れくさそうな笑顔を見せる子ども達、作品をみながら子どもたちの幸せを願って下さった来場者の皆様にも、きっと何かが伝わっていると感じています。

実習を振り返る中で、あるメンバーから「知ってしまった人の責任」という言葉を教えられました。小山ホームというフィルターを通して「子どもの生きる環境」について知り、考える体験をした私達が、今後そのテーマとどう向き合っていくのか、責任があるということでしょうか。「支援活動は形や成果を求めがちだけれど、子どもと一緒に取り組むような感じで」―実習を指導して下さった池口先生の言葉を胸にとめ、子どもたちとともに歩き、なやみ、遊びながら息長く続けられる関わり方を、自分なりに探し続けていきたいと思います。

ひまわり会(訪問)

◎ちょっと外側
実際の制作や連絡など、実務的な事には関わらない「ちょっと外側」。
「アートも福祉も編集も素人」だったので、やれる事もなかったというのが現実ではありますが。それでも、メンバーの皆さんには快く受け入れて頂き、取材にも同行させて頂きました。

そのような立場でしたが、得るものは随分大きかったと思います。
まず、メンバー全員の思考の過程と、それが深化していく様を間近で感じられた事。それはまるで、思考の化学反応を見ているようでした。
思考が練り上げられ、それに連れて作品もどんどん深化して行く様子も、つぶさに知る事が出来ました。

ここには展示されていませんが、チームの共有フォルダには、メンバーが時間と労力を費やし試行錯誤した、沢山のファイルが詰まっています。
発表された素晴らしい作品は、これらの膨大な目に見えないファイルに支えられています。今回、それを知る事が出来たのも、本当にラッキーだったと思います。

今回、「ちょっと外側」に居させてくれて、ありがとうございました。
改めて、チームの皆さまに、お礼を申し上げます。

◎心臓と感情は止められない
当たり前の日常にも感情はある。
人はいちいち意識しないけど、常に感情は励起状態にあるのだと思う。
感動、嫌悪、歓喜、恐怖など、人は感情に名前を付けたりしている。
ポジティブとか、ネガティブとかに分けたりもする。

「思考には責任があるが、感情には責任がない」と、ある人に言われた事がある。だが、SNSの波に洗われている日常では、アンガーマネジメントならぬ「感動マネジメント」が必要だと痛感する。「感動」が曲者なのは、感情の励起状態に拍車がかかる点だ。ポジティブからネガティブへと容易に相転移が起こる。

感情をどのように伝えるか。
過不足なく、誇張せず、劣化させずに伝えるには、技術がいるのだと思う。
そして、その技術の後ろにも、必ず感情がある。

自らの気持ちに向き合い、何を感じているかを把握し、それを知る事が外部への発信にも役立つと、今回の実習を通じて学びました。

ひまわり会(オンライン)

動画を再生すると、ポップなオープニングと明るい子供の声が聞こえてきて、観ているこちらの気分も前向きになります。ひまわり会Bチームは、地理的な制約があり活動の中心はオンラインで実施しましたが、動画やSNSというツールを活用することで「家族」というコミュニティ内のコミュニケーションの温度を互いに共有し、また、アーカイブとして残すことを実現することができました。
新型ウイルスの蔓延により、行動が制限され新しいコミュニティとの出会いが減っている人も増えているかもしれません。今回の家族相撲の取り組みは、オンライン「でも」繋がりを作ることができる、ではなく、オンライン「だからこそ」実現した繋がりの作り方。知恵や工夫次第で、繋がりを作っていくことは可能なのだと感じました。
ひまわり会Bチームでは、里親制度について学び、多様な家族の在り方について考えてきました。文字情報に加えて動画や音声ツールを使って情報発信することで、当事者ではない方も、元々興味がおありの方も、よりイメージや関心を深めていただけるきっかけになるのではないかと感じました。

川瀬信一さん

◎ケア・心の中への声掛け
わたしたちが良かれと思うことは、本当に良い事なのでしょうか。「子どもの生きる環境」から気づいたことです。
子どもたちの今を知り、子どもだった自分自身を振り返ったことで、不自由な環境にある子どもたちの本当の“心の中”を感じることがありました。大人だからと、一方的であったり、わかったかのようなデリカシーを欠いた言動になっていないかどうか。深く考えてきました。
人は環境によって成長します。様々に多様な価値観を持ちながら、みんながみんな異なった環境でそれぞれ大人になってきました。其々が良いと思うことは価値観によって違うとも思いますが、“子供の生きる環境にとって良かれと思うこと”は互いが信頼しあえる安心感ではないかと、この学びから感じるようにもなりました。
大人たちから“手を掛け、目を掛け、声を掛けてもらった”ことは心の中に残るはずです。これから大人になってゆく子どもたちに、安心という心のケアで寄り添ってあげられたらと思っています。

みねやま福祉会/第三者評価(社会的認証開発推進機構)

(第三者評価を読んで分からない事を調べました)
◎情報サイト-----------------------------------------------------
ワムネット(独立行政法人福祉医療機構)
https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/jidou/
チャボナビ
https://chabonavi.jp/

◎協議会-----------------------------------------------------
全国児童養護施設協議会
http://www.zenyokyo.gr.jp/
全国社会福祉協議会
https://www.shakyo.or.jp/index.html
全国社会福祉法人経営者協議会
https://www.keieikyo.com/index.html

◎京都-----------------------------------------------------
京都施設実習連絡協議会
http://www.kyoshakyo.or.jp/
京都府のわっかプロジェクト
http://kyoshakyo.kikanshi.com/news/rss/post_137.html
http://www.kyoshakyo.or.jp/news/%E3%82%8F%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%81%A8%E3%81%AF.pdf
きょうと福祉人材育成認証制度の概要
https://kyoto294.net/welfare/seido/
京都市社会福祉協議会
https://www.syakyo-kyoto.net/
kyoto294.net(京都福祉情報サイト)
https://kyoto294.net/
京都府社会福祉協議会
http://www.kyoshakyo.or.jp/
京都第三者評価
https://kyoto-hyoka.jp/

◎評価機関-----------------------------------------------------
社会的認証開発推進機構 AAC
https://withtrust.jp/?page_id=1805

◎児童養護-----------------------------------------------------
オレンジリボン運動
http://www.orangeribbon.jp/
CAPセンター(子どもの暴力防止のための予防教育プログラム)
http://cap-j.net/
新しい社会的養育ビジョン(厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000173888.pdf
全国自立援助ホーム協会
http://zenjienkyou.jp/

◎経営-----------------------------------------------------
くるみんの認証(厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/kurumin/index.html
組織風土診断(KI診断)
https://www.jmac.co.jp/consulting/diagnostic/development/ki.html
研修体系図
https://www.recruit-ms.co.jp/open-course/live/0000000265.html
DO-capシート
管理職必見!介護職スタッフが納得する目標設定と評価シートの作り方とは?
https://agent-guide.com/kaigo-agent-guide/kaigo-hyouka/
BCP(事業継続計画)とは? はじめてでもわかる策定・構築の手順と対応方法
https://www.ntt.com/bizon/bcp/planning-attention.html
職務分掌とは?規程やメリット・デメリット、使い方を解説
https://www.ashita-team.com/jinji-online/organization/9433
BCPとは
https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/alphabet/bcp
BCP(事業継続計画)とは? はじめてでもわかる策定・構築の手順と対応方法
https://www.ntt.com/bizon/bcp/planning-attention.html
TQMとは?
https://www.juse.or.jp/tqm/about/

◎福利厚生-----------------------------------------------------
民間社会福祉施設職員共済
http://www.kyousaikai.or.jp/
ソウェルクラブ
https://www.sowel.or.jp/top.php

◎資料-----------------------------------------------------
「マルトリートメント」脳科学から考える子どもへの接し方
https://osoujihonpo.com/lab/kids/post-2053/
要保護児童対策地域協議会
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%81%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E5%85%90%E7%AB%A5%E5%AF%BE%E7%AD%96%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%8D%94%E8%AD%B0%E4%BC%9A
・対象者
児童福祉法第25条の2第1項により、以下の3者を支援対象に定めることができる[3]。
要保護児童 (児童福祉法第6条の3第8項)
要支援児童 (児童福祉法第6条の3第5項)
特定妊婦 (児童福祉法第6条の3第5項)
・代表的な構成員
児童福祉関係(市町村の児童福祉・母子保健等の担当部局、児童相談所、福祉事務所(家庭児童相談室)、など)
保健医療関係(市町村保健センター、保健所、医療機関、など)
教育関係(教育委員会、幼稚園、など)
警察・司法関係(警察、弁護士会、など)
人権擁護関係(法務局、人権擁護委員)、その他
要保護児童対策地域協議会とは
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/kodomo/files/gyakutaimanual-4.pdf
児童養護施設における人権擁護と人権侵害の禁止・防止・対応のための要項およびチェックリスト
http://www.zenyokyo.gr.jp/check/03.pdf
「要保護児童対策地域協議会(子どもを守る地域ネットワーク)スタートアップマニュアル」の公表について
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv14/
養育の基本となる自立支援計画
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/working2-04.pdf
改訂 児童養護施設の研修体系 ―人材育成のための指針―(ダイジェスト版)
http://www.zenyokyo.gr.jp/whatsnew/171116_digest.pdf
改訂 児童養護施設の研修体系 ―人材育成のための指針―
http://www.zenyokyo.gr.jp/whatsnew/170511ikuseishishin.pdf
児童養護施設における人権擁護と人権侵害の禁止・防止・対応のための要項およびチェックリスト
http://www.zenyokyo.gr.jp/check/03.pdf
新しい社会的養育ビジョン
https://www.zensato.or.jp/documents/new-vision
児童福祉施設等に関する「身元保証人確保対策事業
http://www.zenyokyo.gr.jp/mimotokakuho/mimotokakuho.htm
親元を離れて暮らす子どもたちへ必要とされている「ライフストーリーワーク」とは?
https://tasukeai.co/life-story-work/
子どもの権利条約
https://www.unicef.or.jp/kodomo/kenri/
子どもの権利ノート(千葉県)
https://www.pref.chiba.lg.jp/jika/jidou/kodomo-kenri-ver2.pdf
リービングケアの概要
https://chabonavi.jp/column/8
CAPプログラムとは
http://cap-j.net/program
発達検査の種類と内容とは?
https://studiosora.jp/column/862/
認定こども園とは? 幼稚園・保育園との違い、4つのタイプ、必要な資格・免許、給料などを紹介
https://job-medley.com/tips/detail/395/
親子訓練室
親子になるために…乳児院に預けるという選択
https://ameblo.jp/nohohonsanae/entry-12620495083.html

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