社畜ファクトフルネス


まえがき


あまりにも腹立たしいことがあったので、ネタに昇華して書くことにする。詳細はあとがきに書く。

1.◯◯部の△課長に〜と言っておいたので、大丈夫だと思います。


不合格

他人に何かを期待するのであれば、
1.具体的な依頼内容
2.希望納期(時間まで書け)
を最低限記載して、こちらの管理職と先方の管理職をccに入れてメールで送れ。依頼したというファクトを残せ。依頼背景まで書くと尚良し。

チャットはやめろ。他の誰かもTwitterで言っていたし私も賛成だが、チャットはあくまで会話の代替に過ぎない。
納期から数日遅れても構わないちょっとした依頼や問い合わせであればチャットでも問題ないが、必達事項であるほど『何を誰にいつどのように依頼した』というファクトをメールで残せ。電話か口頭で念押しできるなら尚良し。それこそがお前の仕事をスムーズにする。

「△さんには〜って言っておいたんたけどね」
という台詞はファクトを残さず、進捗をフォローしなかったやつしか吐かない。
きっちりやり遂げるまで進捗フォローするのがお前の仕事だ。

2.◯◯部の△課長から〜と聞いたので、大丈夫だと思います。


不合格

何か確認したいのであれば、データ、写真、契約書をはじめとする各種書類などのファクトを取り寄せろ。口頭やメールの文面をそのまま鵜呑みにするな。時間や予算が許すのであれば現地に赴き現物を確認してこい。データであれば総額や総点数が一致してるか検証しろ。それが無理なら何点かサンプル抽出して特定の項目が一致することを確認しろ。
そして何より、貰ったファクトの中身はすぐに確認しろ。それは時限爆弾となり得る。御礼メールを送る前にとにかく中身をすぐに確認しろ。

これにより発言内容のどこまでが推論で、どこまでがファクトなのかを確認することができる。
それこそがお前の仕事のやり直しを防ぐ。

「そんなことまで聞いてないです。」
という台詞はファクトの確認を怠ったやつしか吐かない。
そこまで確認するのがお前の仕事だ。

3.◯◯部から貰った□□データを転記して、この資料を作っています。


不合格

自分のところに流れてくる資料の源流はどこなのか、社内のデータの源流を把握しておけ。全ての資料のデータの源流を把握するのは不可能だが、把握している範囲を広げれば広げるほどお前の作る資料の精度があがる。整合性が取れる。これに付随して、お前の作る資料のデータ出典をメモしておけ。
それこそが未来のお前や後輩の助けになる。

「〇〇部から貰ったデータを転記してるだけなので、中身や前提条件は分かりません」
という台詞はデータの源流の確認を怠ったやつしか吐かない。
そこまで確認するのがお前の仕事だ。

4.◇◇というトラブルは、▽▽が原因だと思います。


不合格

トラブルの前後の流れを時系列でファクトを並べろ。そこに推論を入れるな。システムトラブルであればデータの流れと、どこでデータが入力される・変換される・情報が付加されるかというファクトを書け。そうすることでどこに対策を立てるべきかが視えてくる。
それこそがお前の立てる再発防止に資する。

「再発防止のため、次回からダブルチェックします。」
という台詞はファクトの確認を怠ったやつしか吐かない。
そこまで確認して対策を立てるのがお前の仕事だ。

番外編. ◆◆では◯◯は認められてないと思うんですけど、■■ってイケますか?


不合格

グレーな内容の可否を判断してもらいたいのであればファクトに残すな。訊かれた側は回答しづらくなるし、場合によっては事情すら訊かれずNOを突きつけられる。外部の専門家であれば尚更だ。どうしても回答をファクトとして残したいのであれば、黒とは言えないだけの状況証拠(ファクト)を用意し、お前自身が白だと確信し、電話や面直で説明しろ。それこそがお前がサンドイッチになるのを防ぐ。

「△さんは問題ないって言ってたんですけどね。」
という台詞は白と言えるだけのファクトの収集を怠ったやつしか吐かない。グレーを白か黒かはっきりさせるだけのファクトを集めるまでがお前の仕事だ。

社畜ファクトフルネスの実践について


当たり前ですがネタなので、他の人にデータ等を送ってもらう際は丁寧な口調・文面にしてください。
基本は相手のことを信用している前提で「念の為、データや証憑を確認したいので送付いただけますか。」というスタンスが大切です。

また間違ってもこのネタ記事のまま指導しないでください。多分パワハラになります。
管理職・先輩であれば、どこの事実確認が足りてないのか優しく指導するのがベターだと思います。

全ての事実確認をしてるとパンクする場合は、要点や人によって確認する箇所・点数を見極めることが大切だと思います。

あとがき

これを書こうと思ったのは、弊社の情シスの部長・課長のコメントを鵜呑みにして仕事を進めていたら、

・そもそもシステムの仕様を誤認していたし、改めてソースコードや仕様書を確認していなかった。
・データの検証をせずに事業部から言われたことを鵜呑みにしていた。

ということが発生し、結果的に私の仕事でやり直しが立て続けに発生したためです。

最初はギア2nd並みに身体から蒸気が立ち昇るのを感じましたが、すぐに事実確認を怠った自分も悪いと反省しました。

そんな愚痴と反省をネタに換えて。
改めて反省を込めて。



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