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2020年産募集馬診断#1@ノルマンディーオーナーズクラブ


キャロットの募集も終わり一息ついたのも束の間、まさかのこの時期にノルマンディーOCのラインナップが発表されました😅

ほんとに一口馬主ブームですね💦

募集時期は未定ですが、厩舎や募集金額は決まってるので例のごとく全頭診断していこうと思います。

尚、診断に関しては実績がまだないので無料での公開とさせていただきます。
出資検討のひとつの材料として活用して頂けると幸いです。

それではどぞ!!

⚠️岡田スタッド生産馬は馬体が見れないので、写真なしで。
セリで落とした馬の写真につきましてはそれぞれのセリ、上場場一覧から引用しています。詳しくご覧になりたい方はそちらにアクセスしてください


評価
A 結構気になる。出資候補。
B 馬体次第で出資候補。
C 現時点では興味なし。


【2020年産募集馬最速?診断】

1 エーデルメイシュの2020 牝
父マインドユアビスケッツ
母父ヴィクトワールピサ
募集額 2000万 40口
美浦・中舘厩舎

ヴァイスリージェント系×Tサンデー系
ノルマンディーOCで募集され、1000万以下を勝った母の初仔。
米国的なダート血統と母方のネオユニヴァース、クロフネを見るとダートよりの芝ダート兼用キャラになりそう。米国的な要素が強まったことでパワー型になるだろうか。
母父ネオユニヴァースはまだサンプルが少ないが、賞金上位の馬は父ノーザンダンサー系が占めている点から相性は悪くないように思える。
2000万というノルマンディーにしては高い値段なので陣営の期待値が高いのは伺える。
大物感のある血統ではないが、出資するのであれば馬体を見てじっくりと判断したいところ。

評価 B


2 キタサンメジャーの2020 牡
父ヘニーヒューズ
母父ダイワメジャー
募集額 2500万 400口
美浦・高木厩舎

サマーセールにて落札価格1595万の素質馬が参戦。

ストームバード系×Pサンデー系
2代続けてストームバード系をつけられている母系。ただし、半姉(父アジアエクスプレス)は未出走。
ヘニーヒューズ×ダイワメジャーの活躍馬はまだ出ていないし、母父ダイワメジャーの活躍馬を見てみると、父欧州型の成績が目立つ点から期待値は少し下がる血統背景。
適正は芝ダートの短距離。しかし、母方にニジンスキー系も入ってるのでマイル辺りまでは融通がきくかもしれない。

セリで公開された歩様動画では筋肉質な馬体で如何にも仕上がり早なタイプに写る。まだ歩様に頼りないところはあるが、見栄えするタイプなので募集動画でどこまでよく見えるかが肝となるだろう。

評価 B


3 ギャラクシーセレブの2020 牡
父エイシンフラッシュ
母父ブラックタイド
募集額 1720万 400口
栗東・杉山厩舎

キングマンボ系×Lサンデー系
半姉(父アイルハヴアナザー)はオータムセールで392万で落札され、未だ未出走。そこからの大幅値上げとなる本馬だが、血統背景として母父ブラックタイドを見てみると、まだサンプルが少ないので未知数な部分は多い。
個人的にブラックタイドの血はあまり高い評価ではないので気配薄めに感じるが、杉山厩舎ということで期待度も伺えるし、仕上がりがいいのかもしれない。
エイシンフラッシュ産駒の特徴として母父ナスルーラ系やノーザンダンサー系との相性が抜群だが、サンデー系もそこそこ。それなりの活躍馬を出してるのもサンデー系なので、走るか走らないか両極端と言ったところだろうか。回収率という点からもこの評価

評価 C


4 ジェルヴェーズの2020 牡
父ビーチパトロール
母父メイショウサムソン
募集額 1160万 400口
栗東・千田厩舎

キングマンボ系×サドラーズウェルズ系
半兄にはダートの1勝クラスを勝ったアースライザー(父アイルハヴアナザー)がいる血統。サンデー系の半兄は未出走、半姉は未勝利で終わっているので今回の父代わりはプラスかもしれない。
母父メイショウサムソンの活躍馬オルクリスト(父トゥザグローリー)は血統が似てるが、2勝クラスを勝利しているので期待はできる。
本馬はミスプロの4×5が入ってるのもあり、ダート主戦で活躍が期待される。
距離は短距離からマイル辺りまでだろうか。血統は回収できそうに思えるので馬体を見て判断したい。

評価 B


5 セイントリースカウトの2020 牡
父ダンスディレクター
母父Saint Ballado
募集額 800万 400口
美浦・本間厩舎

サマーセールにて341万で落札、募集価格は800万

ミスプロ系×ヘイロー系
兄弟には3勝クラスで3着を2回経験した初仔の兄もいるが、母年齢が19歳というのがネック。
ヘイローの3×4があり、なかなか凝った配合なので好きな人も多そうだが、果たして。
面白いことに兄弟で全くダメだった(未出走の半兄を除く)のは、ヘイローの3×3という強烈な配合の仔達ばっかりなのだ。逆に活躍した初仔の兄はヘイローの3×4。これだけ見てみるとあまり評価されなかったのは母馬のせいではなくて生産側の問題のような気もするが、ヘイローの3×4に戻ってかつこの値段であればいい買い物をしたのでは、と思える血統構成である。
これで半兄(父ラニ、ヘイロー3×4持ち)が走ってくれれば証明できるが、本馬も血統からは大穴候補の1頭かもしれない。ただ、800万はやりすぎ(予想はできてたが)

適正はダートの短中距離。

評価 A


6 ニシノマドカの2020 牡
父ダノンバラード
母父ジャングルポケット
募集額 1440万 400口
栗東・鈴木厩舎

サマーセールにて770万で落札された馬。※サマーセールでの馬体写真なし

ディープ系×グレイソヴリン系
コスモス賞勝ち馬のナイママの全弟となる素質馬。ナイママはコスモス賞を勝ち札幌2歳ステークスを2着と期待されたが3歳ではクラシック路線で出場するも馬券内なし。古馬になり3勝クラスを勝つとリステッド、OPを3着するなどして生涯賞金7700万を稼いだ。
本馬も適正は芝の中距離で活躍してくれそう。サンデー系の瞬発力とナスルーラ系のスピード能力が上手くマッチしてくれば、重賞でも面白い存在になってくれると思う。セリで安く買えた割に1440万まで上げるというのにはやはり納得いかないが、それだけ陣営も期待してるということだろうか。
成長力は普通でロベルト系の血もあることから長く活躍してくれそうではある。

評価 A


7 ニホンピロルピナスの2020 牡
父シビルウォー
母父アドマイヤベガ
募集額 1320万 400口
美浦・稲垣厩舎


サマーセールで682万で落札され注目を浴びたシビルウォー産駒の登場。

ミスプロ系×Tサンデー系
交流重賞で結果を出した父の産駒は中央で4勝とまだ実績が少ない種牡馬ではあるが主に地方路線を走ってる点からダート寄りの性質を引き継ぎやすいように思える。
対して母はサンデー系、ヌレイエフ系と一件芝適正が高いように見えるが産駒を見るとダート路線での活躍馬が目立つので、父の性質を活かしやすい母系なのかもしれない。
兄弟には4億を稼いだニホンピロアワーズ(父ホワイトマズル)がいるので期待値は高いが、他の兄弟は全く走ってないので、初仔程のインパクトはないように感じる。今回もミスプロ系との配合になるのでダートが主戦になるだろうが、長い距離も持つタイプなので目指すところは交流重賞ってところかもしれない。

馬体写真はバランスのいい体格でトモにも力感あるのでやはりダート適正が高いように見える。官囲が細いように映るので出資検討する際は数字にも注目したい。

兄弟の実績から見てもここで1発はなさそうなので評価は控えめに。

評価 C


8 ハートオブスワローの2020 牡
父ラブリーデイ
母父ハーツクライ
募集額1480万 400口
美浦・池上厩舎

こちらもサマーセールで落札、814万の値がついた馬。

キングマンボ系×Tサンデー系
本馬が初仔となるがサンデーサイレンス(以降はSS)の3×4、トニービンの4×4、ニジンスキーの5×5と日本を代表する種牡馬達のハイブリッドであることから期待度は高い。
ラブリーデイ×ハーツクライでは未勝利勝ちのダンツトレノがいるが、1勝クラスではイマイチの成績。
母父ハーツクライで見ると、キングカメハメハやロードカナロアといったキングマンボ系との相性が抜群にいいので、ラブリーデイが今後キングマンボ系としての地位を確立していく種牡馬であれば大物になる可能性も大いにある。厩舎も信頼できるので、現時点では狙ってみたい1頭。

評価 A


9 フォーミーの2020 牡
父ディスクリートキャット
母父アドマイヤマックス
募集額 1600万 400口
美浦・青木厩舎

ストームバード系×Pサンデー系
この間悲報があったグラウシュトラールの半弟😭
父がストームバード系になるので兄馬とは適正は変わるが共に米国型の点から2.3歳でピークを迎える血統背景と思う。特に米国ノーザンダンサー系の仕上がりは早いので、2歳戦で活躍して欲しい。
似たところで言うと2つ上のムエックスが未勝利を勝利し、今後に期待がかかる馬となっている。ムエックスはナスルーラ系を抱えパワースピードを兼ね備えていたが、本馬はダマスカス系が入るので、逃げ先行からのしぶといスピードがありそうに見える。
適正は芝ダート兼用。現時点では芝よりかダートよりか分からないので馬体を見て判断したいところ。

評価 B


10 プリンセスフローラの2020 牡
父モーリス
母父キングカメハメハ
募集額 1520万 400口
美浦・奥村厩舎

サマーセールにて825万で落札。

ロベルト系×キングマンボ系
半姉はシルクで1口2.4万×500口で募集されたが、ノーザンファーム生産馬ではないのにさらに上積みの1520万で募集←なかなか強気
母は毎年違う適正を持つ父とつけられるも未だ素質馬なし。
今回はロベルト系に代わってThe晩成血統になったことがノルマンが目をつけた理由だろうか笑
モーリス×キングカメハメハでは2勝クラスを勝利し、現在3-2-0-0と今後に注目が集まるアルビージャやクロッカス賞を2着したレガトゥスがいる配合なので血統面からは期待値が高い。
そして、細かく血統を見てもレガトゥス、アルビージャと同じSS4×3.ノーザンテーストの5×5を持っており、今からワクワクする配合である。
特に母方にトニービンを持ったレガトゥスがそっくり配合(本馬は母方にサクラユタカオー)だと思うので適正も似そう。
ということで芝の短距離〜マイル辺りで活躍して欲しいところだ。

今回の中ではトップクラスの評価

評価 A


11 フルマークスの2020 牡
父カレンブラックヒル
母父 Kitten's Joy
募集額 2880万 400口
栗東・小林厩舎

北海道セレクションセールにて2000万で落札された馬。

Pサンデー系×サドラーズウェルズ系
兄弟に活躍馬なし。
サンデー系で言うと半兄が2頭(いずれも父ディープ系)。父がPサンデー系に変わるので短距離向きか。差し競馬よりも先行競馬しそうなタイプ。
シルバーステート産駒の半兄ナインティゴットは4.5着とイマイチな成績。
まだPサンデー系とのサンプルはないが、逆に化学反応を起こす可能性もあるのでなんとも言えない。

セリでの動画を見た感じ、芝の短距離がベストのような馬体。後肢の出もいいし、ダイワメジャーに近いタイプにも見える。

値段も高いので回収率という点から行くとこの評価

評価 B


12 マジックミラージュの2020 牡
父エスポワールシチー
母父ジャイアントコーズウェイ
募集額 2400万 400口
美浦・伊藤厩舎

こちらも北海道セレクションセールからの参戦。落札価格は1550万。
兄弟に目立った活躍馬はいないが、半兄のグレアミラージュはディープ系で適正は本馬と近そう。その兄は未勝利を勝って1勝クラス、上では惨敗続きの現状。
母父ジャイアントコーズウェイは芝ダートどちらでも活躍馬を出しており、父の性質によって左右されそう。今回はDサンデー系でダートよりなので適正はダートになるだろうか。パワー型で切れ味も使えるので1勝クラス〜2勝クラスでは上位に粘り込める足も使えると思うし、堅実に稼いでくれそうな気配はする。
立ち写真はまだ全体的に幼くこれからの成長に期待。こちらも900万近く値上げしてきたので回収出来るかは微妙なライン。遅生まれということもあるし、評価でいうと中の下くらい

評価 B


13 モトヒメの2020 牡
父ネオユニヴァース
母父ショウナンカンプ
募集額 1120万 400口
美浦・上原厩舎

Dサンデー系×プリンスリーギフト系
半姉であるモトヒメの2019(父シルバーステート)はオータムセールでまさかの主取。その後サラオクで50万で落札され、地方では6戦1勝のなんとも言えない数値。
半兄には1勝クラスを勝ったワザモノがいる母系なのでこの点は評価できる。
母父ショウナンカンプはマツリダゴッホとの相性がめちゃめちゃいいので父代わりは不安だが、ネオユニヴァースに変わることでダートの短いところから中距離あたりまでスピードと瞬発力を活かせる配合になりそう。しかしマツリダゴッホの方が魅力的に思えるので様子見段階

評価 C


14 ラフェクレールの2020 牡
父ルーラーシップ
母父スペシャルウィーク
募集額 2880万 400口
栗東・辻野厩舎

北海道セレクションセール出身馬。落札価格は1950万。
キングマンボ系×Tサンデー系
セレクションセール落札後から気になってた馬。ノルマンっぽくない血統背景。
ノーザンテースト3×4で瞬発力のある仕上がりの早いタイプになりそう。
半姉は走ってないが、1つ上の半兄は新馬戦を10着。道悪は確かにきつい血統だが、あそこまで負けてしまうと評価を落としてしまうのが本音。
牡馬ではダンツキャッスルがルーラーシップ×スペシャルウィークの配合で1億超の賞金を獲得している点から血統面では期待できそうだが、果たして。
馬体は脚長で距離の融通がききそうなタイプ。筋肉のバランスもいいので成長力、普通よりもやや遅い成長で古馬になっても活躍できそう。

辻野厩舎で値段も高いので慎重に選びたい。

評価 B


15 レジェンドブルーの2020 牡
父サトノクラウン
母父ステイゴールド
募集額 1240万 400口
栗東・牧田厩舎

ノーザンダンサー系×Tサンデー系
今の日本競馬に必要なノーザンテーストのクロスもち。しかし、兄弟2頭とも未勝利のち地方に移籍となった。
特に半兄のファルネーゼブルー(父ヘニーヒューズ)は父ノーザンダンサー系なので本馬と適正は似ているかもしれないが、血統構成から見ると芝ダートどちらでも行けるとは思う。貴重なミスターシービーの血が入った馬なので応援はしたいが、サトノクラウン産駒をあまり評価してない自分に見せてしまうと自ずと評価を下げてしまうのは目を瞑って欲しい。

評価 C

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