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マリアズハート ~繁殖としての可能性~ 【ノルマンディーOC】


こんにちは!

今回は!
ノルマンディーOCのOP馬で、本日引退発表された「マリアズハート」の血統を見ながら繁殖としてどんな子を出せるのか。を予想して行こうと思います

※本記事はテシオ理論をベースに診断しています。

けーばえーくん流テシオ理論に関する記事はこちらから👇


マリアズハート

2016.05.09生

■戦績 : 25戦6勝
■主な勝ち鞍
ルミエールオータムダッシュ(L)、韋駄天S(OP)など


○形から読み取るレース適正

産駒の傾向を紐解いて行く前にまずはマリアズハート自身がどんなレースに適正があったのか。を見ていこうと思います‼️

これはマリアズハートの5代血統表に活性値(赤字)※を加えたものになります。


0~3が劣性期(父方の形を受け継がない)
5~8が優性期(父方の形の影響がある)
数字が高いほど影響が強い

これを見るとシャンハイボビーは優性期ですが、    母方の影響がかなり強く、マリアズハートは母似であることが分かります。

~母の影響が強い形を持つ馬~

優先祖先は3代母Dance Teacher。
現役時代は米国と独で芝ダート問わず6勝を挙げ、
米国ダートGⅠも制覇した名牝です。

この形は米フュチュリティS(GⅠ-芝6F)を制したCyaneから継承された形で、マリアズハートが芝ダート短距離で活躍を見せたのも納得がいきますね。

これに他の優性期種牡馬も加味すると

芝適正 ◎ ダート適正 ◎
距離適正 1000~1800

これが血統から読み取れるマリアズハートの適正です。


○繁殖としての能力

マリアズハートがどんな適正を持つ馬だったかを見ていきましたが、では次に産駒にはどんな影響をもたらすのか。を見ていこうと思います。

・産駒の距離適正、馬場適正

上でもあげたようにマリアズハートは
「母方の影響が強い馬」でした。

この傾向は産駒にも同様に引き継がれます。
しかし、1点だけ繁殖入りで変わる面があります。

オレンジの線は、マリアズハート産駒が持てる形を示した優先経路です。※母似の場合

これを見るとマリアズハート自身の優先祖先であったDance Teacher は通らず、全く同じ優先祖先を持つ産駒は産まれないことが分かります。

これにより芝適正を少なからず与えていたCyaneの影響は弱まりますので、ダートよりの産駒が増えるかもしれませんね。

【優先経路】太字は種牡馬

マリアズハート 日芝ダ
 -Maria's Dance 米芝
   -Ransom Dance
    -Red Ransom 米ダ

各優先祖先候補が上記になります。

浅い母似の場合は芝適正を有しており、深い母似になるとRed Ransomのような米国ダート馬の形が引き継がれそうです。

簡単に言うと、
芝適正を持たせたいなら優性期の種牡馬。
ダート味を深めたいなら劣性期の種牡馬。

これが繁殖マリアズハートの特性となりそうですね

・産駒の能力

マリアズハートはスピードの質が高い馬でしたが、産駒に同じようなスピードを引き継げるかと言われると少し疑問符が付きそうです。

牡馬に関しては心配は無いのですが、牝馬に必要な「母の繁殖サイクルの質」があまり良くなく、牝馬の場合は少し距離が伸びる傾向にあるかもしれません。

とはいえこれがマイナスポイントにはなりませんし、伸びてよくなる可能性もありますね。

牝系を通る優先経路なので、
牝馬は芝のマイル、牡馬はダート短距離など、
産駒の適正がハッキリ分かれる母かもしれません。

・産駒の体質

マリアズハートは見ての通り綺麗なアウトブリードで、4代までにクロス候補となる馬Storm Cat、Robertoを保有していますが、それぞれそこまで重たくないので、基本的な心配はいりません。

まさにサンデー系やミスプロ系が合いそうな母で、子供は丈夫な健康体の馬が産まれそうですね☺️


○おすすめ配合例

さて、ここまでどんな母似産駒が生まれるのかを見ていきましたが、ここからはけーばえーくんがおすすめする配合例を紹介していきたいと思います‼️

これがノルマンまで届いてくれると嬉しいですね☺️

早速行きましょう✨

※2024年種付け、25年産駒として計算しています。

ノルマン配合で目指せ芝のトップ!

①ゴールドシップ✖️マリアズハート

まずご紹介したいのがゴールドシップです!

上でも紹介した通り、芝適正を押し出したい時は、優性期の父がいいので、この年のゴールドシップはかなりベストに近そうです。

この場合ですと、優先祖先が母マリアズハートで、ゴールドシップの影響により芝適正の向上、適正距離も延長できる良い配合と言えます。

また、綺麗なアウトブリードなので、牡馬ならボス性が芽生える素晴らしい構成となっています。

ぜひこの構成で芝のマイル戦線を勝ち抜いて欲しいですね~

【予想される適正】
芝適正 ◎ ダート適正 ○
距離適正 1200~2000


ダート界の主役へ!目指せ地方3冠!

②オメガパフューム✖️マリアズハート

2頭目は2023年より新種牡馬となるオメガパフュームです‼️

オメガパフュームは母方の強い血を逃れ、父似産駒が出せる数少ない種牡馬の1頭で、本馬もこの時期の種付けであれば父似となります。

父のように深いダートは大得意なタイプになるでしょうし、マリアズハートの持つ米国ダート要素が引き出されれば地方重賞でも面白い存在になれそうです。

この配合の特出したい点は、Robertoのクロス。

オメガパフュームはRoberto→リアルシャダイ→ビューティーメイクと2代続けての活性値1(劣性期)でかなり血が薄く、母方のRobertoとも喧嘩しません。

つまり、「実質アウトブリード」が作れる配合なのです。
丈夫で健康であることはかなりのアドバンテージですので、実現したら実に楽しみな配合ですね💕︎

【予想される適正】
芝適正 △ ダート適正 ◎
距離適正 1400~2000


他にも押したい種牡馬はいますが、今回はこの2案のみの紹介にしておきます☺️

Storm Catは出来れば避けた方が良い繁殖だと思うので、ここの有無は重要視しておきたいですね



以上です‼️

マリアズハートは非出資でしたが、応援していた馬で、重賞がとれずに引退してしまったことは残念ですが、繁殖としてかなりいい血統であることが分かりました!

産駒にもぜひ出資したいですね✨

それでは!また!

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