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アステルカーラ 〜繁殖としての可能性〜【ノルマンディーOC】


こんにちは!
今回はノルマンディーOCの元所属馬「アステルカーラ」にスポットを当てていきたいと思います。

アステルカーラは新馬戦を快勝後、怪我に苦しみ、今年の夏で引退してしまいました。

この馬は私の一口馬主を始めるきっかけにもなった馬で、非出資ですが応援していました。

それだけに残念ですが、今後は岡田スタッドの繁殖馬としてセカンドキャリアを歩んでくれることは
嬉しい限りですね✨

そこで、今後アステルカーラから産まれてくる子は
どんな子なのか、繁殖として活躍できるのか、
などを血統の面から見ていきたいと思います🔥

それでは!どぞ🙇‍♂️


アステルカーラの血統分析


○競走馬としての適正

アステルカーラは芝での新馬戦を予定していましたが、残念ながら抽選除外となり、急遽使ったダート1200mで勝利を収めました。

当時から岩戸調教師は「芝適正もありそうな馬、将来的には芝ダートマイルまで持たせたい」といった
コメントを残していました。

では、アステルカーラ自身の馬場や距離適性はどこにあったのでしょうか。

これを見出すのに、例のごとくテシオ理論を使ってみていきましょう。

アステルカーラ_5代血統表

・カレンブラックヒルのゼロ活性産駒

アステルカーラはカレンブラックヒルのゼロ活性産駒で、父からの形の遺伝がほぼありません。

その為、母の祖先から形を受け継いでいることになります。

優先祖先はトニービンを通りその母母Priddy Fairへと繋がっていきます。

Priddy Fairは独の馬で短距離というよりは中距離路線での活躍が目立ちました。

そこから更に遡るとマイルで活躍したFair Trial、その父Fairwayへと繋がるので、アステルカーラの中には欧州的要素が強めに含まれていたと思います。

あの逃げっぷりを見ると距離が伸びても良さそうでしたので、結論としては

『芝ダートのマイル』

特に芝は洋芝、ダートは深めの方が合いそうなタイプだったと予想できます


○繁殖としての能力

では、繁殖に入るとどのような効果をもたらす繁殖なのか、を見ていきましょう。

・産駒の距離適正、馬場適正

アステルカーラは上でも話した通り、トニービンを通る経路が非常に強く出た馬でした。

これは繁殖に入っても同様で、アステルカーラ産駒の母似の馬は以下のいずれかから形を引き継ぎます。

Severn Bridge 独1勝
  トニービン 凱旋門賞馬
      サニークラシック JRA未勝利
          サニーヘイロー JRA3勝
              アステルカーラ JRA1勝

ここを見ると、距離適性はまちまちですが、母似の馬は結構色んなところで走るバラエティ豊かな馬が出てきそうですね。

基本的には洋芝や時計のかかる芝、深いダートなどアステルカーラの持つ適正に似た子が産まれるでしょう。

・産駒の能力面

アステルカーラは母サニーヘイローから2代連続の
初回発情時に種付けされた産駒です。

こういうタイプはスピードの質が高いですし、アステルカーラが短距離で見せた脚力もここら辺が影響したのかもしれません。


この強みは産駒にも活かすことができ、繁殖のサイクル上(初回発情含む)での種付けで生まれた牝馬は良い質を継承されると思います。

能力面からでも牡牝問わずいい馬が出せそうです。
活躍馬を出せる母によく見られる傾向なので、期待は大ですね☺️

・産駒の体質

アステルカーラはカレンブラックヒルのゼロ活性産駒であると書きましたが、ゼロ活性が血に含まれる事は、『良い繁殖になる為の絶対条件』といっても過言では無い価値なので、繁殖としてうってつけの馬でしょう。

有名どころでは名繁殖のシーザリオも父がゼロ活性の馬です

"
これがいいとされる理由としては「近親配合を避けることが出来る点」です。

競走馬においてクロスという言葉で表現されますが、ようは近親配合ということになります。

テシオ理論もとい、中島理論ではこれは良くないものとされており、なるべくアウトブリードに近い馬が競走馬としての能力が高くなるというふうな見解があります。

人間と同じで近親配合には、脳への障害や内蔵の奇形に繋がったりと危険が伴うので上記の見解となります。

"

話を戻しますが、アステルカーラはカレンブラックヒルのゼロ活性産駒で、これら全てのクロスを無効化することが出来ます。

現代日本競馬においてサンデーサイレンスやStorm Catなどが含まれる馬でほとんどですが、その近親配合になりやすい候補を持っている種牡馬と種付けしても問題ないのがこのアステルカーラなのです‼️


ここまで素晴らしい繁殖能力であることを紹介してきましたが、一方で懸念点もひとつあります。
それはアステルカーラ牝系の基礎体力が低いことです。
アステルカーラがタフな子を産める年は限られており、本領発揮は3歳以降や古馬からなので、成長曲線は遅めかもしれませんね。

ただ、これを加味してもかなりいい繁殖であることには間違いありませんので、楽しみです☺️


○おすすめ配合例

ここからは、個人的おすすめ配合例を紹介していきたいと思います‼️

小声)ぜひノルマンまで届いて欲しいです笑

以下条件
2024年種付け 2025年産駒として計算


・サトノクラウン×アステルカーラ

アステルカーラはサンデー系なので、恐らくミスプロ系やND系などの種牡馬と付けられそうです
(個人的にはサンデー系と配合したい。。)

その中でも有り得そうなのがサトノクラウン
マキオさん的には小さい子を出さない為にサトノクラウンをつける事もあるそうで、初仔となる2024年の種付けではサトノクラウン有り得そうだなと思いました🤔

血統を見てみると実質アウトブリードなのはもちろん、トニービンを優先祖先に出すので、芝の中長距離路線での活躍が望めそうな配合です。

阪神芝2200などで見たい配合ですね😂
サトノクラウンの欠点である血の重たさはアステルカーラとならば回避できますし、良い配合だと思います。

現実性 ★★★☆☆
期待度 ★★★★☆
芝 ●ーーーー ダ
距離適正 1600〜2400


・サートゥルナーリア×アステルカーラ

次にミスプロ系を考えてみると、1番アステルカーラを活かせそうなのがこのサートゥルナーリア

サートゥルナーリアが入ることで、SS,Halo,Storm Catのクロスが出来ますが、アステルカーラ'25はこれらを全て無視できます🔥

牡馬であればボス性が出ますし、かなりの大物臭が漂う配合です。。

時期は限られますが、父似産駒を出せる時期に種付けすると、サートゥルナーリアの形を持つ馬を出すことが出来ることも魅力的ですね。

そうなるとこちらもやはりクラシック路線で狙いたい存在になりますね。

見てるだけでワクワクする配合で、ぜひ試して頂きたいです🙏

現実性 ★☆☆☆☆
期待度 ★★★★★
芝 ー●ーーー ダ
距離適正 1600〜2400


・モーニン×アステルカーラ

ダートによせるならStorm Cat系が相性いいと思います。

モーニンであればクロス無効化の対象となる候補しか持っていませんので、賢い産駒が生まれるでしょう✨

こちらも2024年種付けではトニービンの形が主張されます。

ただ、サトノクラウンとは違いダート色も出せるので、イメージ的には芝ダート兼用。
地方のダートなんかは大得意な馬になりそうですね

この配合なら是非交流重賞なんかを狙っちゃって欲しいです( ̄▽ ̄)

現実性 ★☆☆☆☆
期待度 ★★★☆☆
芝 ーー●ーー ダ
距離適正 1200〜2000



以上3頭を挙げてみましたが、Storm CatやSSの入った種牡馬は積極的に使っていきたいですね‼️

この3頭を挙げるのにあたり、色んな種牡馬と組みあわせてみましたが、どれも甲乙捨てがたい素晴らしい配合でした。


【総括】

アステルカーラはほとんどの年で母似の産駒を出します。

もしかすると活躍馬とそうでない馬は偏るかもしれませんが、大物を出せる配合であること、現代日本においてはかなり優秀な繁殖であることが分かりました!!

今回の繁殖入りで、好きな馬の子供に出資できる可能性が出来て本当に嬉しいです

この年に、アステルカーラで思い切って始めることが出来なかった一口馬主。
ぜひ子供には出資したいと思います✨


記事を見て下さり、ありがとうございました🙇‍♂️
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それではまた!

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