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Notes de Soie クラシック・ギターの音の美しさ

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このブログは、クラシックギターの音色を愛するすべての人々のための空間です。 Notes de Soie は、フランス語で「絹の糸」という意味です。繊細で滑らかな絹糸のように、ク…
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2024年5月の記事一覧

ギタリストなら弾きたい曲 ドク・ワトソンの「Doc’s Guitar」:盲目の天才ギタリストによる名曲

ギター愛好家なら一度は耳にしたことがある名前、ドク・ワトソン(Doc Watson)。彼の名曲「Doc’s Guitar」は、ギタリストなら誰もが弾いてみたいと憧れる一曲です。今回は、この素晴らしい楽曲とともに、ドク・ワトソンという盲目のギタリストの魅力についてご紹介します。 ドク・ワトソンとは?ドク・ワトソンは、1923年3月3日にアメリカのノースカロライナ州で生まれました。幼少期に病気のため視力を失いましたが、それにもかかわらず、ギターと音楽への情熱を失うことはありま

ギタリストなら弾いてみたい曲:エンリケ・グラナドスの「スペイン舞曲第5番」Danza Espanola No.5

ギタリストにとって、新しい曲をマスターすることは常に挑戦であり、楽しみでもあります。その中でも、エンリケ・グラナドスの「スペイン舞曲第5番」(アンダルーサ)は、クラシックギターのレパートリーにおいて特に魅力的な一曲です。この曲は、美しいメロディーと情熱的なリズムが特徴で、演奏者に深い感情表現と技術力を求めます。 曲の背景エンリケ・グラナドス(Enrique Granados, 1867-1916)はスペインの作曲家であり、彼の作品はスペインの情景や感情を鮮やかに描写してい

ギタリストなら弾いてみたい曲 クラシックギターで弾く『つぐない』 - 三木たかし 作曲、田嶌道生 編曲

こんにちは、ギタリストの皆さん!今日はクラシックギター愛好者にとって、ぜひ挑戦してみたい曲をご紹介します。それは、日本の名曲『つぐない』。作曲は三木たかし、そして田嶌道生による美しい編曲が施されています。この曲はクラシックギターでの演奏にぴったりの作品です。 『つぐない』について 『つぐない』は、元々は日本の歌手テレサ・テン(Teresa Teng)が歌った1984年のヒット曲です。感動的なメロディーと深い歌詞で、多くの人々の心に残る作品となっています。この名曲をギター

ギタリストなら弾きたい曲『Rumores de la Caleta』 by Isaac Albeniz

クラシックギターのレパートリーには、数多くの名曲が存在しますが、その中でも特にギタリストに愛される曲の一つが、イサーク・アルベニス(Isaac Albeniz)の『Rumores de la Caleta』です。この曲は、アルベニスがスペインのアンダルシア地方の魅力を音楽で表現した「スペイン組曲(Suite Española)」の一部で、もともとはピアノのために書かれました。しかし、ギターアレンジ版が特に人気を博し、多くのギタリストがこの美しい作品を演奏しています。 『Ru

お気に入りのギター:トランスアコースティックギター CG-TA

音楽を愛するすべてのギタリストにとって、自分だけのお気に入りのギターを見つけることは特別な瞬間です。私にとって、その特別なギターはヤマハの「トランスアコースティックギター CG-TA」です。このギターは、音楽の楽しみ方を一変させる素晴らしい特徴を持っています。 トランスアコースティックギター CG-TAの魅力 まず、このギターの最大の魅力は、アンプやエフェクターを使わずにエフェクト音を楽しめることです。 CG-TAは、ギター本体から直接リバーブやコーラスといったエフェク

ギタリストなら弾きたい曲:エミリオ・プホールの「El Abejorro」熊ん蜂

ギタリストの皆さん、クラシックギターの練習で、クロマチックスケールの単調な練習に飽きていませんか。 そんな方にぜひおすすめしたいのが、エミリオ・プホール(Emilio Pujol)の「El Abejorro」です。 この曲は、その技巧的な要素と美しいメロディーで、ギタリストにとって挑戦しがいのある一曲となっています。 そして、単に機械的にクロマチックスケールを練習するよりか、はるかに練習のやりがいがありますよ。 このYoutubeの動画を見てびっくりされることだと思いますが

ギタリストなら弾きたい曲:ボサノバの名曲「Black Orpheus」

こんにちは、ギタリストの皆さん! 今日は、ボサノバの名曲「Black Orpheus(黒いオルフェ)」について紹介したいと思います。この曲は、ボサノバを愛するギタリストなら一度は弾いてみたいと思う一曲です。 「Black Orpheus」とは? 「Black Orpheus(黒いオルフェ)」は、1959年に公開された同名のブラジル映画のテーマ曲として知られています。オリジナルの曲名は「Manhã de Carnaval(カーニバルの朝)」で、作曲はルイス・ボンファ、歌

ギタリストなら一度は弾きたい曲: アイザック・アルベニス「マヨルカ島」

クラシックギターのレパートリーには数多くの名曲がありますが、その中でも特にギタリストたちに愛されているのが、アイザック・アルベニスの「マヨルカ島」(Mallorca)です。この曲は、アルベニスがスペインの美しいマヨルカ島にインスパイアされて作曲したもので、その情感豊かなメロディーとリズムは、聴く人の心を魅了します。 アルベニスとは? アイザック・アルベニス(1860-1909)は、スペインの作曲家であり、ピアニストとしても知られています。彼の作品は、スペインの民族音楽の要

ギタリストなら一度は弾きたい名曲:バリオスの「大聖堂」

皆さん、こんにちは!ギター愛好家の皆さんなら、一度は憧れる名曲ってありますよね。今日は、そんな憧れの一曲、アグスティン・バリオスの「ラ・カテドラル:I. プレリュード・サウダージ」をご紹介します。 アグスティン・バリオスとは? アグスティン・バリオス(Agustín Barrios Mangoré)は、20世紀初頭のパラグアイ出身のギタリスト兼作曲家。クラシックギターのレパートリーに多大な貢献をし、その作品は今でも多くのギタリストに愛されています。彼の音楽は、技術的な難し

ギタリストなら弾いてみたい曲 挑戦者求む!ギタリストの夢「フーガ BWV 1000」に挑む

ギタリストとしての技術を磨く旅の中で、避けて通れない道があります。その一つが、ヨハン・セバスチャン・バッハの「フーガ BWV 1000」。この曲は、単なる技術の展示ではなく、音楽の深淵に触れる真の挑戦です。 なぜ「フーガ BWV 1000」なのか? バッハの「フーガ BWV 1000」は、ギターにおいて特に難易度が高く、その複雑な構造と美しい和声進行で知られています。バッハが生きたバロック時代の音楽を現代のギターで表現することは、まさに芸術的な挑戦です。この曲をマスター

ギタリストなら弾いてみたい曲 映画「マチネの終わりに」より〜幸福の硬貨を弾いてみよう!

演奏:猪居亜美 Coins of Happiness from ”At the End of Matinee ギターを愛する皆さん、こんにちは!今日はギタリストなら一度は弾いてみたい名曲、「マチネの終わりに」より「幸福の硬貨」をご紹介します。この曲は、映画の美しいシーンと共に奏でられ、心に響くメロディが印象的です。映画の紹介と共に、この曲の魅力について語っていきます。 映画「マチネの終わりに」とは? 「マチネの終わりに」は、平野啓一郎による同名の小説を原作とした映画です

ギタリストなら弾いてみたい曲:アルハンブラの想い出 Recuerdos de la Alhambraの魅力

ギターを愛する皆さん、こんにちは! 今日は、クラシックギターのレパートリーの中でも特に人気の高い、フランシスコ・タレガ作曲「Recuerdos de la Alhambra(アルハンブラ宮殿の思い出)」についてお話ししたいと思います。 この曲は、まるでスペインの美しい風景画のような、繊細で叙情的なメロディーが特徴です。初心者から上級者まで、幅広いレベルのギタリストに愛されています。 Recuerdos de la Alhambraの魅力 美しいメロディー: 冒頭のメ

ギタリストなら一度は弾いてみたい曲 - カプリチョ・アラベ(F.タレガ)

クラシックギターを愛する全てのギタリストにとって、弾いてみたい曲の一つとして名高いのがフランシスコ・タレガの「カプリチョ・アラベ(Capricho Árabe)」です。この曲は、ギタリストの心を掴んで離さない魅力を持っています。今回は、その魅力を探るべく、「カプリチョ・アラベ」の歴史や特徴、そして演奏の楽しさについて深掘りしていきます。 フランシスコ・タレガとは? まずは、この素晴らしい曲を生み出した作曲家、フランシスコ・タレガについて少しご紹介しましょう。 タレガは1

ギタリストなら弾いてみたい曲 アストゥリアス

ギタリストなら、腕を試される一曲に挑戦し、その魅力に取り憑かれ、演奏技術を高めたいと思うものです。そんなギタリストの夢を叶える一曲が、イサーク・アルベニス作曲の「アストゥリアス」です。この曲はクラシックギターのレパートリーの中でも特に有名で、多くのギタリストに愛され続けています。この記事では、「アストゥリアス」の魅力やその歴史、そしてなぜこの曲がギタリストにとって特別なのかを紹介します。 アストゥリアスの起源 「アストゥリアス」は元々ピアノのために作曲された曲で、アルベニ