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静岡プロリーグを見て思う

昨日1月31日は静岡プロリーグ決勝の放送対局でした(動画)↓↓↓

自分は仕事の合間にチョロチョロ抜け出しながらスマホで見ていましたが、結果はリーグ戦でも340ポイント以上のスコアでぶっちぎり通過をしていた川崎義之プロの優勝。他3者の頑張りで道中もつれましたが、最後の七対子(一単騎)は流石でした。強すぎてこのままじゃ皆に嫌われちゃうよw

リーグ戦の優勝者がしっかり決勝も勝つというのが理想的と自分は日ごろ思っているので、完全優勝はとにかく素晴らしいし、とにかく強かった。川崎プロ、おめでとうございます(パチパチ)。

さて、4人中3人は「負け」になる麻雀において、今回考えてみたいのは「盆面の良い負け方」についてです。盆面〈ぼんづら〉というのは博打用語で勝負における面構えを指す言葉で、勝負に負けたとしても立ち振る舞いに品があるのが「盆面の良い雀士」。「牌品高」というのも同じ考え方で、それについては土田浩翔プロの以下の動画に詳しいのでご覧ください。

言葉自体は昔から知っていましたが、先日北海道に麻雀を打ちに行ったときに、プロ連盟・北海道本部の喜多本部長がおっしゃっていた言葉であらためて意識をし、それからは負けた時にプロがどういうコメントをするか、試合後のインタビューを特に注目して見るようになりました。

すべての力を振り絞った末に身が千切れるほど悔しい負けの後、投げやりにならず、インタビュアーの問いに真摯に受け答えができるかどうかは、麻雀に対する姿勢に繋がっているのではないかと思います。

自分自身、最初の静岡リーグ決勝(足切り)の直後は精神がおかしくなるほど落ち込みました。今となっては恥ずかしいですが、何人ものプロや仲間に慰められて立ち直ったのを思い出します。あの時は辛かったなぁ。そしてありがたかったです。

あの時の自分について今になって感じるのは結局「相手や麻雀に対するリスペクトが足りていなかった」という事。口では「相手が強い」とか「胸を借りるつもりで」とか言ってましたが、結局調子に乗っていたのです。相手がいかに麻雀に向き合い努力しているか(してきたか)はその人にしか知りえないし、ましてや麻雀の真理など及びもつかない事なわけで。

そんな「麻雀の真理」と突き詰めることに心血を注いで生きているプロの珠玉の文章がコチラ(戦術の系譜)↓↓↓

年間5,000半荘打とうと思うと毎日休みなく打って14半荘×365日。そんな「修行レベル」の努力をしてもなお、負けるときは負けるとすれば。やっぱり麻雀の不思議を一生追い続けることになるのだと思います。本当の謙虚さは修行ののちに手に入るものかもしれません。

話を「盆面」に戻します。良い盆面というのは徹底的な鍛錬の中でしか生まれないと思うんですね。牌の不条理さや対人ゲームとしての難しさにいちいちガッカリしない事。いちいちカッカしないこと。自分は麻雀を少しでも理解し、麻雀を打つ人を少しでも理解するために、日々鍛錬を積み重ねていこうと思います。

というわけで栗島プロ。プロになってすぐの大舞台、思うようにならない事ばっかりだったと思うけど腐らず頑張ってほしい。Tweetも過去の自分を見るようで辛かった。しょうがないじゃん。普段通り打てなくするのものこりの3人が積み重ねた鍛錬の結果でしょうし、思うに任せない展開も麻雀の魅力の一つですよ、きっと。

そんな栗島プロにだいたい負けてる自分ですが、なんとか4月からのリーグ戦も頑張って食らいついていきたいと思っています。



いやぁ、まじで川崎さん今回結果出して東京行ってほしいわぁw

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