夜の散歩
ふと、夜に歩きたくなった。
そんなに大それた理由もなく、季節が秋になってきてなんとなく外の空気を感じてみたかったから、なるべく静かなところ、月が見える方へなんとなく歩いてみた…ら…
とても、良い。
考えてみると私は東京に来てから、ゆっくり空を見ることがなかった。
街はどこも明るくて、月や星なんて見えないと思ってた。
でも、暗いところへ向かって歩いてみると月はきれいだし、星も田舎ほどじゃないけどちょっと見えるし、虫の音色や風がとても心地いい。
歩いている途中、金木犀やほかの植物の香りがふわっとすると、ラッキーな気分になる。
なにもない静かなところに、こんな時間があったなんて。
たびたび犬の散歩してる人とすれ違った。
犬の散歩をする人は、犬と一緒に歩くという「きっかけ」がある。
日常的に毎日こんな時間を過ごしてるんだなぁと、羨ましくなった。
何もなく歩くのって、ちょっとした勢いが必要なのかな。
所在なさげになりがちなのを超えてみたいと最近いつも思う。
物憂げな人や疲れ切ったもようの人ともすれ違った。
この人も散歩してるんだろうか、何か大変なことがあったんだろうか、と想像を巡らせるのも面白い。
だんだん一人遊びのコツがわかってきたのかな?
これからも、夜時間があったら歩いてみよう︎。
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