地域「知」、風土知の基盤となる私的図書館への展望:第1弾>でみカフェ>きっかけ>「縄文の衣」

自分が居住する自治体の図書館を利用しているとがっかりさせられることが多くないでしょうか?本来のその「地域」で保存、管理すべき、地域の資産といえる「知」を備えていない自治体がいかに多いかを実感します。仕方なく、周辺自治体や大学などの教育機関の附属図書館なども利用してみるのですが、それぞれ特色はあるものの、その地域に居住する住民の「知」の総体からすれば、申し訳程度の所蔵「知」なのです。よっぽど、個人宅に眠っている図書や文献の方が重要なのではと思ってしまいます。

そのこともあって、近所で図書を自由に閲覧できる「喫茶室」などを見つける度にどんな書籍があるのかを調べるようになりました。もちろん、漫画などの多い場所がほとんどなのですが、案外、貴重な書籍、文献にであえることがあります。公界(http://www.ku-gai.com)では、風土知研究カテゴリーでこうした地域資産調査を実施することにしました。第一弾は、アート系のNPOであるアートフルアクションが運営するギャラリーに併設されているCafe“でみカフェ”にある本棚です。

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展示を観るのと一緒にでみカフェで昼食を採っているときに何気なく、横の書棚で「縄文の衣」(尾関清子著)を発見しました。この本棚には、アート以外の本も並んでいました。

「これらの本を選んだのは誰?」とその本の選び方が気になり始めました。そうしたCafeなどにある本棚への興味とその意外な価値の発見がこのプロジェクトの発端でした。

その偶然出会った本棚の来歴を知ってみたい。その上でそれらの本を楽しみたい。そんな思いがこのプロジェクトを発足させました。まず、でみカフェの本棚の歴史と成立を知ろうというのが入り口です。

その日は、ちょうど、この施設の管理を委託されているアートフルアクションの方がおられたので、このカフェの本棚の成り立ちなどのことを後日、ヒアリングしたいとお願いしてみました。(再度、この本棚におじゃまするつもりでこの日は、このカフェを後にしました。つづきは、また後日、報告します)

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