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[サンプル版]Perfusion Index基礎・総論編。PIとはなにか。硬麻ブロックの効果判定や輸液反応性、体温管理にも(麻酔ICU等プロ向け記事)

これは有料記事購入前のサンプルです。内容・文量を吟味いただき、気に入っていただけたら本体記事をご購入ください。


有料の本体記事はこちらhttps://note.com/kcp/n/ncd0accfb387c


Perfusion index

Perfusion index (PI 灌流指標)はSpO2をつけるだけで簡単に得られるパラメーターです。

PIの解釈法を習得すると、こんなことができると私は考えています。

  • 硬麻・神経ブロックの効き判定

  • 輸液反応性など循環モニター

  • 体温マネジメント、シバリング予測

  • 覚醒後の疼痛予測、特にラパロ後の腹痛の予測

  • 鎮静(麻酔深度)の判断、麻酔からの覚醒のタイミング予測の補助

  • 全身状態(サイトカイン暴露、カテコラミン受容体反応度)の参考

PIは複合的な要素を含む値で、解釈は複雑です。 複合的ゆえ統計に乗りづらく、Evidence basedな議論は性質上困難ですが、
複合的ゆえ、状況に応じて多様な情報を与えてくれる便利な数値です。

この記事は、はじめてPIの臨床使用を学びたい人向けに、総論的な解説をします。


PI (Perfusion Index) 灌流指標とは

SpO2モニタ機の内部パラメータで 、拍動性成分と無拍動性成分(定常成分)の比率を数値化したものです。
つまり SpO2波形の波の高さ(絶対値)です。

SpO2波形は、モニターの幅に合わせて拡大率を補正された状態で表示されるが、PI値は補正前の絶対値。

図形としてのSpO2波形は、モニターの幅に合わせて拡大率を補正された状態で表示されますが、PI値は補正前の絶対値です。


PI=拍動性成分と無拍動性成分の比率、ですが、
定常成分とはつまり組織に吸収される光の量でこれは一定です。
拍動成分は指先に来る動脈血流のことですから、
PI∝指先動脈血、ということになります。

つまり、(本体記事でご確認ください)

PIは◯◯◯◯と◯◯◯◯の両方の影響をうける

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PIを使ってどんなことができるのか

ここで、PIの応用例を少し紹介しましょう。

侵害受容性反応が起きているか=つまり硬麻・神経ブロックの効き判定ができる

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循環動態モニタとして使う

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体温戦略に使う


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PIの応用法は統計学Evidenceに立脚できない

例えばMasimoサイトにはPI関連の論文が掲載されています。
Masimo社 PI関連論文

前出の通り、PIは拍出と血管収縮の両方の影響を受ける上、体温、麻酔、サイトカインといった多種の影響で上下します。
研究という観点ではノイズです。そのためPIを用いた臨床研究は統計に乗りづらく、Evidentな話は出にくいのです。

ただ、PIの使い方はEvidentではないものの、生理学的にはlogicalです。

PIは広義のバイタルサインです。バイタルサインは、ロジックと経験を元に都度解釈する、そういうものでしょう。結局PIが有用かどうかは、麻酔科医のセンスに依存します。

PIの値

PIは大体、0.01~10(%)の範囲を取ります。
10を超えることはめったにありません。
多くは 1〜4%くらいの範囲となります。
若年成人は高い値の場合が多いです。


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SpO2波形そのものも重要

PIの絶対値だけでなく、SpO2の波形も重要です。
一般にPIが高いときはSpO2波形は美しいメリハリのある形をとります。


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PIが表示できる機種

PIはすべてのメーカーで内部パラメーターとして持っているはずですが、
PIを患者モニターに表示できるのは日本光電、マシモといった一部メーカーです。
表示できないメーカー・機種を採用しちゃった職場では、SpO2モニタ単体機を買えば自前でもPIを見られる環境を構築できます。
Masimo社はPIを重視しているようですのでMasimoでしょうか。
個人でもポケットサイズのポータブル機を買えば見れるようになります。

なお筆者はMasimo MightySat Rx のBluetoothモデルを使用しています

Masimo MightSat RX (※アフィリエイトリンクではありません)

スマホに波形を表示させてスマホから音が出せて便利です。
ワイヤレスなので取り回しがよいです。
年数経過でバックライト異常が起きるようなので、Masimoの小型機はワイヤレスかスマホ画面を利用するものなどにしたほうが良いかなと思います。

まとめと記事予告

本記事では、PIの基本概念について、総論的にお話しました。

今後、PIを用いた臨床的な応用について、詳細な記事を販売します。
もしよろしければご購入ください。

記事予告:SpO2の形状と全身状態把握
記事予告:Perfusion Indexを用いた輸液戦略
記事予告:Perfusion indexを用いて硬麻、ブロックの効果を判定する
記事予告:総合力でやる、ロジカル術中体温管理 教科書だけでは不足、慣習の誤り、Perfusion indexを用いた判断等



有料の本体記事はこちらhttps://note.com/kcp/n/ncd0accfb387c


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