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極論で語るアネレム 2022年版

割引あり

アネレムの上市以来2年ほどたち、
早くも使い手が絶滅しつつあるアネレム。
その原因は、添付文書がダメなことにあります。
添付文書通りに使ってしまうと、アネレムはダメな薬となってしまいます。

しかし、アネレム自体はいい薬です。
使い所が解ってしまえば、他に替えのきかない、
唯一無二の存在になれる 素晴らしい薬だということが解ってきました。

本記事は、2年間使ってきた経験をもとに アネレムの特性や、
添付文書の問題点、私流の使い方について
完全にEBMから外れた個人の感想として記載しています。

本記事は販売済みだった「2020年末版」の改定記事です。
以前ご購入頂いた方は、全文ご覧いただくことが可能です。
※購入済みの方で万一見れない場合はお問い合わせください。

※購入前にご確認ください

・本記事は「ぼくのかんがえた最強のますい」「個人の感想」の部類です。
Evidentなものではありません。
・本記事を参考にしてなにか起きても、当方は一切責任を負いません。読者の自己責任です。

・麻酔はどうやっても個人の(宗教に似た)価値観があり、
本記事も私の宗教観に基づき最適化した結果を記載しています。
他人の宗教観を否定せずにいられない人はご購入をお控えください。

・弊社は、SNSを含む公の場で、プロ対プロで批判意見することには全面的に反対の立場です。
個人の感想や工夫にこそ、現場で患者に還元できる情報が詰まっていると考えていますし、
批判を気にせず容易に発信できる環境を作ることも必要だと思っています。

批判的吟味をするのはScientific Discussionの場だけです。
SNSはそういう場ではありません。
Facebook時代、一部のおじさんが古い慣習のまま揚げ足取り批判をやったせいで
麻酔科は貴重な情報交換コミュニティを失いました。
Twitterでも有益な情報を提供してくださるアカウントが数多閉鎖しています。

この経験から、弊社はSNS上での批判行為は、批判の内容がどうあれ、
コミュニティ潰しだとみなしています。

本記事は完全にプロ向けの内容ですので、すべての読者は自分で情報の是非を判断できるはずです。
批判したい場合は自分の心の中で済ませるか、DMをしてください。
内容が気に食わない場合は返金申請をしてください。

上記にご同意いただけない方は当方の主義として関わりたくありません。
当然販売(契約)をしたくありませんので、ご購入をお控えください。

・薬価医療費ガーっていうの方もご購入をお控えください。

・法律を守ってください。弊社は零細法人とはいえ営利企業です。
違法行為による金銭や精神的損害に対して、法的に対応できるものは自動的に法的に対処します。


基本的な性質

一般名 レミマゾラム

用法及び用量(文章を筆者が簡略化)
〈導入〉成人12mg/kg/h、寝るまで
〈維持〉1mg/kg/h。上限2mg/kg/h。Bolus最大0.2mg/kg

ベンゾジアゼピン系薬剤 
向精神薬
バイアル50mg 2218円/瓶(2020年8月時点)
適応:全身麻酔の導入及び維持
※海外では消化管内視鏡での適応がある(か、その予定?)

タンパク結合率92%
肝代謝
水溶性
血管痛がない
ベンゾジアゼピン
50mg/生食50ml希釈がオススメ
※100mg/50cc以上の希釈、酢酸リンゲル希釈、重炭酸リンゲル希釈では
目視できるくらい沈殿します

高濃度希釈では静脈炎が増えるようです。

要するに、 レミフェンタニルとほぼ同じ薬理学的特性で
拮抗薬(フルマゼニル)があって、
半減期がフルマゼニルと同等

というスペックと覚えていただければ良いでしょう。
レミフェンタニルの薬理特性を、鎮静薬領域でも作った。
プロポフォールより強いでしょ、
っていうのがメーカーのウリのように思います。


体感上の特性

薬理学的なスペックとは別に、
実際の使用に際して別に考慮すべき特性があります。

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