見出し画像

第1回公認心理師試験から第6回公認心理師試験までのデータおさらい

皆さん
こんにちは。
心理系大学院受験専門塾 京都コムニタス塾長の井上です。
臨床心理士指定大学院・公認心理師養成大学院受験
公認心理師資格試験対策・臨床心理士資格試験対策のプロです。

第6回公認心理師が終わり、これより公認心理師の養成はAルートを中心とした、本来法律が目指したあり方に変わっていくことになります。第7回試験は3月になり、以降、固定されていくと考えられます。
現在修士2年生の方は、在学中に公認心理師試験があり、合格発表も3月中にされると予想されますので、早い段階から準備をしておくのが妥当です。
院生の方々の声としては
「とてもじゃないけど、そんな余裕はない」
というものがほとんどです。
気持ちは痛いほどわかります。
実習もあって、ケースも担当して、修論も書いて、中間発表もして・・・・
その上、国試の勉強・・・こりゃ大変だ・・となりますよね。
それでも、確実に3月には試験があります。
9月にブループリントが出ると思いますので、情報収集は早めにしておくと有利に進められます。
模擬試験も2回実施しますので、是非受験していただきたいと思っています。これまで13回模試を作ってきましたが、概ね、当塾の模試で合格ラインに乗ると合格できています。
目安としても使っていただけます。

他にも事例問題トレーニングテスト

一般問題トレーニングテスト

プレ模試

このような各種テストを用意しています。

2018年からお6年間、合計7回の試験の積み重ねによって、公認心理師試験がどのようなものであるかの全貌は固まったと言えるでしょう。
以下、合計7回のデータをおさらいします。


第1回公認心理師試験

第1回公認心理師試験は通称北海道試験の追加試験の2回行われました。
9月9日試験
受験者数 35,020人
合格者数 27,876人
合格率 79.6%

D1ルートが、14,513人合格者で、合格率が86.2%。
Gルートが、12,183人合格で、合格率が73.4%。
北海道試験は受験者数 1,083 人、合格者数 698 人、合格率 64.5%でした。

D1が 327人 合格者のうちの46.8%で合格率が70.3%ですから、465人ほどの臨床心理士が受験したと考えられます。D2が23人3.3%で69.7%です。Gが348人で49.9%、合格率は59.5%ですので、585人ほどが受験しています。少しGには厳しかったと言えます。

第2回試験


第2回公認心理師試験は
受験者数 16,949 人
合格者数 7,864 人
合格率 46.4%

D1が1,879人合格で全合格者の23.9%、合格率は53.6%でした。
D2が1,253人合格で15.9%、合格率は58.8%でした。
Gが 4,728人合格で60.1%、合格率は 41.8%でした。

第3回試験


第3回公認心理師試験は
受験者数 13,629 人
合格者数 7,282 人
合格率 53.4%
内訳は
D1が1,440人受験で798人合格。合格率は 55.4%。
D2が838人受験で516人合格。合格率は61.6%。
Eが936人受験で758人合格。合格率は81.0%。
Gは 10,406人受験で 5,201人合格。合格率は50.0%。

第4回試験


第4回公認心理師試験の結果は

受験者数 21,055 人
合格者数 12,329 人
合格率 58.6%

合格基準は
総得点 230 点に対し、得点 143 点以上の者

第5回試験


そして、第5回の結果は、
受験者数 33,296 人
合格者数 16,084 人
合格率 48.3%

ということでした。

合格基準
次の条件を満たした者を合格者とする。
総得点 230 点に対し、得点 135 点以上の者

A 13人受験   合格者 13人
C 8人受験    合格者 5人
D1 540人受験   合格者259人  48.0%
D2 173人受験   合格者79人  45.7%
E 1,389人受験   合格者1,035人   74.5%
F 19人受験    合格者19人    100%
G 31,154人受験  合格者14,674人 47.1%

5回の試験の合計受験者数は121,032人
合格者は72,133人です。
合格率は59.59%、ほぼ60%です。

ここまでの経過措置期間の試験結果を受けて、厚労省によれば2023年3月の段階で69,875人の公認心理師登録者がいます。

https://www.jccpp.or.jp/download/pdf/number_of_registered_202210.pdf


臨床心理士の人数が、認定協会によると40,749 ですから、31,000人ほどの臨床心理士ではない公認心理師がいることになります。
Gルートの目的は達したのかなと思います。

第6回試験

そして最新の第6回公認心理師試験の結果は、
受験者数 2,020 人
合格者数 1,491 人

合格基準
次の条件を満たした者を合格者とする。
総得点 230 点に対し、得点 138 点以上
配点は一般問題が1問1点、事例問題が1問3点。
 
A 59 人中56人合格 94.9%
B 1 人中1人合格100.0%
C 27人中 23人合格 85.2%
D1 310人中 138人合格 44.5%
D2 95人中 43人合格 45.3%
E 1,516人中 1,220人合格 80.5%
F 12人中 10人合格 83.3%
計 2,020人中 1,491人合格  73.8%

ほぼ予想通りだったと思います。
特にEルートは第7回試験から、Aルートに差し替わり、Aが主流になります。
特徴としては、難易度も合格最低点も変えてこなかったことです。

1500人程度の合格者数を見込んでいたことが予想され、得点調整は行われなかった模様です。Eルートの 1,516人中 1,220人合格 、 合格率80.5%は今後のAルートにとっても重要な数字になるでしょう。

私個人の予想としては、難易度は少しずつ上がってくるのではないかと思っていますが、1,500人程度の供給を崩さない範囲で、ということになろうということです。