見出し画像

わたしが困難から立ち上がった方法

留学中なこともあリ、最近はデンマークの話が多めでしたが、今日はリクエストにお答えするアンサー記事です。リクエストはnoteつながりの友達である笠井さんから。

「過去に2回メンタルブレイクをしたとありましたが、どうやって乗り越えたんですか?」

こんなリクエストだったと思う。たぶん。
わたしの脳は、記憶するより、忘れるほうが圧倒的優位にできています。もし違っていて「超時短で仕上げるレポート術!」みたいなリクエストだったらごめんね。


過去に2度、メンタルブレイクを起こしています。「博士論文が書けずおいつめられていたとき」と「仕事のプロジェクトが上手くいっていなかったとき」の2回です。

4年ごとにメンタルブレイクしてるよ☆
(横軸は時間、縦軸はハッピー度)

どちらも重度にならなかったので、1ヶ月ほどである程度の生活はおくれるようになっていました。

とはいえ、大変でした。

1回この手の困難にぶちあたった方は、共感いただけるかもしれません。いろんな不調が次から次へとやってくるんですよね。ゲームで例えると、毒をくらい、その後、麻痺や混乱、はては石化まで。もうやめてくれよってくらいの状態異常。

今もまだ影響は残っていて、「大きな音」や「煩雑な映像」にとても敏感で、見るだけて疲れてしまいます。

そんな辛い時期をどうやって乗り越えたのか、結論から言っちゃうと、

「休む。頼る。ほんの少しでいいから、ひとつ前に進める。」

です。元気なときは、普通にできる行動だけど、追い詰めらているときって難しいんですよね。

わたしの場合は「メンタルブレイクを克服した」というより、「メンタルブレイクの原因を消した」という方が正しいかもしれません。

2回とも、ストレスが大きくかかるイベントがあり、それに対処できなくて潰れてしまったんです。そのイベントを終わらせたら、自然と体調が戻ってきました。

1個ずつ、具体的に書いてみます。

休む

前述したとおり、ゲームで例えると「毒をくらい、その後、麻痺や混乱、はては石化」の満身創痍な状態です。ちょっとしたポーションなんて焼け石に水、残念ながら意味がないんです。宿屋に行って回復するしかないんです。

ものすごく単純ですが「お風呂にちゃんと入って、ご飯を食べて、よく寝て、朝に起きて」などの規則正しい生活を送るようにしました。

もちろん、自力でどうにもできない事もたくさんありました。薬や医者に頼ることも忘れずに。

そうそう、学校も仕事も積極的に休みました。自分で設定したミーティングも、体調が悪いという理由で当日にキャンセルし、自宅勤務の日もかなり増やしました。意外とどうにかなっちゃうんですよね。

頼る

体力と気力が少しずつ回復してきました。そうすると、自然に「どうするか?」を考えはじめました。論文もプロジェクトも「もう少しやって、終わらせたい」と思ったので、続けることにしました。

といっても、これまでと同じことを続けていたのでは、何も変わりません。

2回とも、自分ひとりで抱え込んでパンクしたのです。

ゲームでの例え話は、現実味がなさすぎて辛くなってきたのでここまでにしますが、自分ひとりで抱え込むのって、ボスに仲間を連れずにひとりで突っ込むようなものです。Lv99になったら倒せるの?いつになったら次の街に行けるの?こんな感じです。仲間を探そう。

人に頼りました。

頼るといっても誰でも良いわけではなく「助けてくれる人」に頼りました。仕事で困ったときに相談していた先輩がいたのですが、残念なことに、そのときは先に進みませんでした。他の先輩も交えて相談したところ一気に前に進みました。誰を頼るのかって意外と大事ですね。

当たり前でしょうか。でもその当たり前が意外と難しいよね。

ほんの少しでいいから、ひとつ前に進める

体調がよくなってきて、決めたことがありました。それは「終わらせる」こと。博士論文を終わらせる、仕事のプロジェクトを終わらせる。

「完成させる」ではなく「終わらせる」。

わたしにとっての完成は、自分の満足行くところまでやるという意味です。最初は完成させるを目標にしていたんです。ですが、完成って、終わるための要件よりずっと厳しいんですよね。

まず終わらせてから、満足いくところまでやればいいのに、いきなり満足を目指しちゃっていました。その結果、どう行動すればいいのか分からない。

終わらせることを1番の目標においてからは、自然と完成度は気にしなくなりました。終わらせるための要件は意外と低いのです。

終わりに近づくための行動を、必死にとります。人に頼るのも、そのうちのひとつのです。人に頼ると、大体の場合において、次に何をすればいいか決まります。

博士論文であれば、新しい計算はせず、そのとき持っているデータだけで、論文を書き切ってみることにしました。仕事のプロジェクトでは、毎週やることをチームで話し合って、やったことは直ぐに共有、そして結論づけて次にやることを決める、このループをひたすら回して前進しました。

これはこれで苦しいんですが、何をすればいいか分からない状態より、ずっとマシです。そして前に進んでいるので、小さな達成感も感じられます。

終わりに

そのとき手につかめるものをつかんで、本当に少しずつ進めばいいのだと思います。

焦らないなんて無理だから、焦ってもいい。それでもなるべく気分を落ち着けながら、1文字でも進めればいつか終わるのだ、と思いながらやっていました。


なーーーんて、超えらそうに書いていますが、「メンタルブレイクを克服した」とは、とてもじゃないけど言えません。

気分の浮き沈みとか、体調の変化とか、とらえられるようになってきたけれど、またブレイクっちゃうんですよ。苦難はくるし、それは自分ではコントロールできないビッグウェーブだったりするのです。もうしゃーないよね。

困難に立ち向かった経験自体は、とてもためになりました。今やっていることを見つめて、そこから行動を変える。大事なことが分かりました。ビッグウェーブがきても、時間はかかれど乗り越えられる、そんな気がします。


お読みいただき、ありがとうございます。
次の記事でお会いしましょう!

またねー!

よろしければサポートお願いいたします(^^)頂いたサポートは、新しい学びの資金にさせていただきます。