映画見た:ドラえもんのび太のワンニャン時空伝(2004)

ここしばらくでドラえもん映画を5本くらい見たわけだけど(前の記事参照)、どれも80、90年代の映画で藤子・F・不二雄先生がかかわっていた作品だった。ワンニャン時空伝は公開2004年で絵柄が現代に近くなっており、ちょうど90年代ドラと今の真ん中くらいの雰囲気。藤子F先生もかかわってないのでこれまでの5本とは違うのかなーと思いながら見た(たしか公開当時劇場にも見に行ってる)。やはりこれまでのドラえもんとは違いを感じたけれど、感想としてはめちゃめちゃ面白くて良かった。

一番違いを感じたのはSF的説明の有無。昔のドラえもんはどの作品でもだいたい話の本筋からすると余計な科学的説明を何らかの形で入れていて、例えば日本誕生だと時代移動したときにみんなが寒がりここは何万年前だから何期にあたるので寒い(まあこれはのちの伏線にもなっているが)だとか、銀河超特急ではベアリングロードという念じただけで進む道が出てくるがこれは道の表面が小さい粒でできていてそれが回転することで体を行きたい方に動かしてくれる(こういう原理だから体の傾きが進行方向とは逆向きに傾いている描写になっているのか?)だとか。
子供向けだしここは話の本筋に関係ないし説明しなくていいよね、となりそうなところを踏み込んで解説してくれるんだよな。ここは楽しいポイントだし、実は自分が科学に興味を持った原因の一つになっているんじゃないかなと思った。(関係ないけど、藤子・F・不二雄ミュージアムに行ったら参考資料がめちゃめちゃいっぱいあるのが見れます。)
ワンニャン時空伝ではそのあたりの説明は特になかったと思う。その分話がめちゃめちゃしっかり過不足なくまとまっていてすごい。タイムマシンの使い方もうまいな~、気持ちいい。

演出、音楽、ストーリーがとてもしっかりしている。やはりそこは時代による進化を感じた。社会的テーマも内包されていて意識高い、個人的にはどうでもいいポイントだけど、よくできてる。主題歌も耳に残るね。
王道を行く展開だけど普通に泣いた、かっこいい。

これが旧声優での最後の映画らしい。最高でした。
新声優ドラえもんの映画も観たいね。

2024/2/6に見た映画。

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