6.「Drunk」 – 『PROUD』 全曲ソウルレビュー –

※2016年12月12日に自作ブログに投稿した記事のサルベージです


アルバム6曲目「Drunk」はシンプルな曲だ。

歌詞も音もタイトルも一貫している。

つまり、酩酊状態である。

脳を振動させるようなトラック。

清水翔太は、ただ音楽に身をゆだねるかのようにラップする。

ポップソングにおいて音楽と一体化するというと、こんな感じか。


60年代であれば別のメタファーもあったのかもしれないが、現代の日本においては酒が格好の題材である。

ジミ・ヘンドリクスのこの演奏がそうであるように、清水翔太のラップもスキャットのように即興であるかのように見えて、実は周到に用意されている。

「気の利いた即興のスピーチをするためには、だいたい準備に3週間ぐらいかかる」とマーク・トウェインも言っている。

Everybody put your glass in the air
言いたいことがあんなら言え
Don’t stop the party
望むのはそれだけ

このラインは、ライブハウスでも、スタジアム級のライブでも高らかに映えることだろう。

周到に用意された快楽が、この「Drunk」という曲には込められている


書く力になります、ありがとうございますmm