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先に進むために

長女が生まれた時に8mmカメラを購入しました。
今とは違い、フィルムなので1回しか写せません。
初めは我が子中心だったところから先に進む内に
釣りにカメラマンとして同行するようになりました。

知床の渓流ではクマの足跡にビビってしまいました。
中でも大晦日に入った朱鞠内湖は忘れられません。
除雪もされていないのでスノーモービルが頼りです。
朝の気温はー30度を超え計測できませんでした。

それでも、厚さ20cm程の氷を割ってアメマスを釣り
スノーモービルで帰ろうとした時に故障です。
これでは先に進めないので、歩くか救助を求めるのか
予科練上がりのリーダーが提案したのは修理でした。

まずプラグの不良を疑い、外そうとしたのですが、
道具がありません。リーダーは斧とペンチを使って
外した結果、それが原因とわかり、修理は終了!
諦めない精神の思い出としては最高の経験でした。

ミニチュア陶器は作っても作っても窯が一杯にならず
3ヶ月も経つとしびれが切れて焼いてしまいます。
棚板の枚数でいえば5センチ間隔で5枚がベスト。
しかし、これまでは最高でも3枚が精一杯でした。

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今回、対の瓶子を早めに終わらせるためには
まずテストピースを焼かなければなりません。
今ある物だけなら使う棚板は1枚だけなのです。
1枚の棚板を少し大きめの物で埋めようとしたら
豆盆栽鉢しかありません。

これまでわざわざミニチュアショーにまでやって来て
いくつも購入してくれた豆盆栽作家がいたのですが
なぜかこの2、3年見かけなくなったこともあって
必要とされないのならと、作っていませんでした。

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豆盆栽鉢はいくつか必要な要素があります。
1つは土を多く入れるために薄く作ることです。
2つ目は形と発色の美しさです。
3つ目が鉢には作者名を入れなければなりません。

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これらを守れば後はなんでもありのようなものです。
粘土を探すと、亡くなった仲間からの注文用として
自分で配合した少量の使わない黒土が出てきました。
これを全て使い切って棚板を埋めることにしました。
これでようやく先に進めそうです。


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