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詐欺師からの電話


オレオレ詐欺(振り込め詐欺)は
公募で決まった
母さん助けて詐欺
と呼ばれるはずでしたが定着せず。
その後詐欺の手口も多岐に渡り
今では特殊詐欺ということで
統一されています。

老婆宅にも過去2回電話があり
未遂でしたが、
大変不愉快な思いをしました。

最初はもう10年以上も前の話になります。
アルバイトの昼休みに帰宅して
ひとり昼食を摂っておりますと

「○○警察署ですが」

警察?
一般人はまずここで緊張します。
どうやら夫が逮捕されたということらしいのです。
容疑は電車内での痴漢。
そんな筈は!
でももしかして?
老婆は基本的に
夫を信頼しておりましたので
まず頭に浮かんだのは
ハメられた、、ということです。
あるいは誤認逮捕。

今朝○時ごろ、○○線(私鉄名)の        
車内で、云々
目撃者も複数いるという話でした。
夫の勤め先も正確に言いました。
やけに具体的なんです。

被害女性は
示談に応じてもいいと言っています。
ちょっと弁護士に代わりますので、 と
弁護士(役)登場。

その時はなんとか冤罪を晴らそうと
そのことで頭がいっぱいでした。

示談金の振り込み先は…
という言葉で我に返りました。
振り込め詐欺だ!

怒りに任せて
電話を叩き切ればよかったのですが
なぜかそれでは収まらず

振り込むよりそちらに直接持って行きたいのですが、と言ってみました。
すると、
奥さん、ここには新聞記者もたくさんおりますので、顔を見られますよ
と益々怪しい。

いえいえ持参したいのですが、
いくらお持ちすればいいですか?

ええーと、どのくらい用意できますかね?

どうせなら大きく出てやろうと
相場はわかりませんが
○百万円で如何でしょうか?

は、はい

しかし、怒りは益々エスカレートし

そんなに貰えるんなら
私も痴漢に遭った時訴えればよかったわ!と言ってみました。
向こうもこの辺りで
いい加減気付くかと。。。

一旦電話切りますね
いろいろ準備があるので。
と、こちらから電話を切り、
夫の会社に連絡してみました。
内線電話にかけると
本人が出てきました。
正直、ホッ。。。

そして怒りは最高潮に。

さすがに相手も勘づいただろう
と思っていたら

ぬけぬけと電話が掛かってきました。
「主人は会社におりましたが!」

ガチャン

そのあと、ようやく
少し怖くなってきました。
犯罪者に自宅の電話番号を知られているかと思うと。
もう少し付き合って、振り込み先などの情報を聞き出せばよかったのですがもう限界でした。
警察には通報しましたが、この手口は新しく、まだ一般にあまり知られていませんでした。

お蔭でこの日は午後の仕事に
遅刻してしまいました。


忘れた頃に
名義貸しというのもありました。

とある信託銀行行員を騙る男から
電話がかかり、NEXCO中日本の債券か何かを買うのに
私共では枠が足りないので、
お客様の名義を貸していただけませんか、とか何とか、意味不明。
先方の電話番号を教えてくれたので
一旦切って調べたら
銀行ではないようで、市外局番は東京郊外のものでした。
この時も警察に連絡しました。
名義貸しですね
と教えてくれました。

詐欺師たちは
あなたの電話番号、住所、年齢、勤め先を知っています。

古い名簿は宝の山。
管理にはくれぐれも注意しましょう。

ついでに思い出しました。
国電改めE電。

死語の世界です。