孤高とは?

Gigafile便で、一応誕生日のはずなのに仕事の納品物をアップロードしている自分を鏡写しに見た時に、ふと、何故か小難しい「孤高」について考え始めてしまった。お得意の枕保険(枕詞としての保険(自称))を噛ませておくと、書き始める前でありながらも、右往左往する内容になることが予想される。
気をつけて。

一旦、調べてみることにする。

ここう

【孤高】《名ノナ》
孤独で超然としていること。ひとりかけはなれて、高い理想をもつこと。

Oxford Languages

だそうだ。

多分、現代においてこの言葉がしっくりくるのは、ジョブズさんやイーロンさんのことを指すのだと思う。
僕は、自分がどれだけ孤高でいられるかが重要。みたいなことを述べた記憶があるけれど、正直、「どれだけ」という計測可能な見方をしている時点で孤高ではないのだと思う。

そういえば、半年の休学をした目的の一つに、孤独(孤高ではない)を味わいたいという項目があった。
辛かったなあ。と、書いていて2分くらい止まってしまった。
やはり人と違うことをするのは怖いし、道を外れるのはリスクだし、社会は本当に上手くできていると思う。そしてそのリスクを取って、必ずしも費用対効果がプラスになって返ってくるわけでもないというところがまた絶妙。

ただの仮説ではあるが、上述の二人は、成功した側の孤高の人間だ。
だから、すごく孤高がポジティブなイメージに見える書き方をしてしまっているが、そうではなさそうな側面もある。
想像でしかないがゆえに、根拠もクソもないが、彼ら二人の下敷きになった人間たちは計り知れないと思う。だから、僕の解釈で、比較優位の中の絶対的1名。みたいな捉え方は案外間違いではないのかもしれない。

世界に一つだけの花の歌詞みたいになるけれど、「ナンバーワンではなく、オンリーワン」は、今の社会ではほぼ不可能なのではないかと思う。オンリーだと思っていたら、数ヶ月後にはトレースされているのが実情だし、そのトレース自体が追い抜かれることはよくある。(日本の半導体産業とか車産業とかがビタビタ)

でだ、
今の時代に大切になるのが、「孤高的」考え方なのではないかと考える。
「的」と付けたのは、絶対に孤高でいる必要はなく、
人はみんな孤独だ、とかのちょびっと悲観的な考え方をするわけではなく、
行動のどれか一つに孤高的な行動が混じっていればその人が前に進むことができる確率がズーンと上がるような感じがするのだ。

これもまた、感じがする。ってだけだし、根拠はマージで0。
だけど、僕が今まで取ってきた行動原理からすると、孤高的アプローチは正しかった事例が多い。

具体例は、大学受験勉強のとき。
みんな、足並みを揃えられるのは塾でも同じことだ。
塾側の謳い文句としては、一人一人にあった、みたいな個人主義的な書き方をするけれど、実際に揃えられているカリキュラムの種類が何百通りあるわけもなく、均質化された勉強を与え、その受け取り方によって結局は能力に差が出るわけだ。

僕が取っていた具体的な孤高的行動は3つ。
1.なるべく早く受験を終わらせようとするスケジュール
2.短期超集中型
3.高校の授業を切り捨てる

そんなに詳しくは話さない(本題とのズレが生じそうなので)けれど、
僕は、2年の9月に高校に一人ぼっちで転入して、3年の10月1日には進路が決まっているという超絶タチの悪い人間であった。一番学年に遅く入ってきて、一番最初に出る切符を手にするという、踏み台にしている感満載の短期超集中型であった。その上高校3年生になると、単位制とは名ばかりの全休が存在する謎システムだったので、高校にもあまり顔を出さないというバケモノぶりを発揮していたのである。高校としては、そこそこの大学に行ってくれたから許してくれるだろ、って高3の時点から思っていたのがまたタチが悪い。

の、ように。
要するに人とは少し、ちょびっと軸がずれているような行動を取っていると、成功した事例が僕の中で存在している。日常生活におけるミクロな成功体験も、分解してみると意外とそんな要素がある気がしている。

だからこそ、「人と違いたい」という、僕のひん曲がった精神は意外と今の筋質思考の社会には、合っているというか、合っていないからちょこっと抜け出せるというか、要するに僕にとってプラスになっているシーンが沢山ある。

僕には、そんな超然とした理想はないけれど、
やっぱり人にギブできる余裕を持った人間になりたいという目標はあるし、それが自分の一番の幸せ材料であることは認識しているので、
少しばかりタチの悪い人間を継続させてもらって、
自分なりの形でごめんなさいのギブをしていこうと思います。

ってなわけで忠告通り右往左往した内容でしたが、楽しんでいただけましたでしょうか?(言ってみたかった)

さて、22歳は就活も個人事業もぶん回す年です。
孤高的行動原理で、がんばってこ!

Ken





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