大学生が地方で競技をするということ①

こんにちは。
学生時代の話になってしまいますが、大学の時の練習日誌で使っていたnoteもインスタも久しぶりにアクティビティを見てみると意外に閲覧があったので、書ける範囲のことを書いていこうと思います、、 
(とりあえず文を書き出しました。また整えます、、)

実業団の環境になってはや半年くらい経ちました。
いまのところ順調です。
6レース中4レースPB更新
(5000mは13'59"PB→14'00"→13'52"PB)
5000mのタイムも12秒ほど縮まりました。

もちろん練習の量も質も増えたからというのは大きいですが、触れていいことかも分からないので、
とりあえず保留です。
でも何より順調な要因として

①毎日2回分の練習時間、練習環境が確保されている
②1日3食お腹いっぱいまで食べれる

この2つの変化がとても大きいです。

正直この2つ、強化校では当たり前のことです。
でも普通の大学生(とりあえず非強化校の学生と定義)がこの環境を整えるのはとても大変です。

まずは①②両方に共通する

お金問題

から。

普通の大学ではもちろん競技のお金の補助はほとんどありません。
僕はありがたいことに親に学費と家賃などの生活の一部のお金を出してもらっていました。
でも生きるだけでもお金がかかるってことは大学の間で学びました。
陸上は走るだけのスポーツですが、競技となると話は変わります。
シューズに試合エントリー、交通費宿泊費などキリがありません。

わりと競技に振り切っていたので(関東の学生のほどではありませんが)ずっとバイトをしてるわけにもいかないし、物理的に不可能です。
大1後半〜大3の初めくらいまで(バイトのきつさはなかったけどTA含めれば一応大4も)
掛け持ちでバイトをしていたけれど、シンプルにキツすぎました。
特に塾講師は4年間続けてとても働きやすくてとてもお世話になりました。
教師にはならなかったけど、児童生徒の成長を見れて勉強になりました。

〈番外編〉経験したバイトのキツさランキング
飲食店>>>>日雇イベントスタッフ>>小売店>>塾講師>TA
立ち仕事キツイ...

平均すると時給1000円くらいなのでお金もそこまで稼げるわけではありません。

1.食費

大学院も考えていたので、最低限の貯金をしながらも何を切り捨てるか考えた時にまずは食事でした。
賄いやハイキなどを貰えれば食費はかなり浮くし、世の中には栄養を考えなければ低コスト高カロリーの食べ物も売られています。
カロリーさえ摂ればなんとか生きていくことはできます。

あとで触れる日体大などの遠征をしなければ、もっと良い食事が摂れますが、僕自身の考えてとして、
条件の整っている試合で走ること・上位大会>栄養
になっていました。
やっぱりタイムが出てなんぼの世界ですから、、

2.競技のお金

陸上のシューズってスポンサーとかない限り購入しなければならず高いですよね、
肌感覚ネットとかでも
ジョグシューズ1万円
スパイク2万円前後
ロードのシューズ3万円前後
だと思います。
時給1000円だと考えると
定価でもドラゴンフライは20数時間分の労働、、
某8万円のシューズなんて夢の又夢です、、

大学の時、1年生の初めてのアルバイト代で買ったアルファフライを3年の終盤まで毎回ポイントで履いていました。(もう両方パンクしたけど捨てられない笑)
ジョグシューズも年1〜2足程度。
実業団の世界でそれを話すとかなり驚かれます。
僕自身もカルチャーショックでした

試合に出るというのもお金がかかります。
最近だと2000〜5000円くらいは記録会や大会など出るのにかかります。隣県くらいの近場でも車を持っていなかったので片道1000円はかかります。あと、田舎だったので、駅まで片道7キロも基本チャリできつかった、、
(大2の時、真夏に隣の市の記録会に片道18キロくらい自転車漕いで自己ベスト出してチャリで帰ってきた自分が怖い、、)

関東の遠征は、当日新幹線で現地入り、帰り夜行バスが基本でした。もちろん付き添いはなしの1人旅です。
日体大記録会を例に出すと、
新横浜駅にある快活のフラットのシートで1時間寝転ぶだけで全然変わります。
帰りも快活でシャワーを浴びれば一応スッキリできます。30分400円弱でシャンプーボディーソープ付き(タオル持参)、ドリンクバーとソフトクリームでお腹も膨らませます。ライフハックです。
ただ、試合後の4列シートのヤコバは尋常じゃないほどきついです。
ここは頑張りどころです。

少し話が逸れますが、記録会って色々ありますよね。
14'40"くらいまでは地方でも走れる人はいますが、それより上となると相当地力がないと1人でベスト出すことは難しいです。毎回地区のトップ層が集まるわけでもないので。
肌感14'30"切るくらいからが遠征の上手な使い方が問われてくると思います。
しかもこの辺りの層は地方だと母数も少なくなっていたので(1人で動かなきゃいけない非強化校は特に)参考になる情報も減ってくると思います。

5000mの目安
15'00切り〜14'40 地区の記録会(東海だと中京大記録会など)
14'40〜14'15 関西学連・京都陸協・静岡長距離など
14'15〜14'00 日体大・(時期によって)東海大、平国など・実業団記録会・たまに関西学連、京都陸協
14'00〜 日体大・実業団記録会・ホクレン・GGN・GP

10000mになると地方だと記録会に出る人は少ないので29'30"くらい狙えそうなら日体大に行く価値はあると思います。

1500mは本当に難しい、ペーサー気象条件の運要素が長距離種目より強くなる中で往復2万円はかなりリスクがあります。
自分は岐阜協立大にお世話になりました。
1500は確か自分が大会記録を持っているはず、みなさん本当にPMが上手かった。
自分もたまにPMしました。800のPMもしたことがあります^^
(400mを54.5でイーブンで480まで。できたけど自分の試合より緊張しました^^)

最近だと関西学連が盛り上がってますね、中距離は自分の周りでレースを作ってチャレンジするのが手っ取り早いと感じました。


とりあえずここでの話をまとめると、好きなことをするにはお金がかかります。

大学生という若さと時間を売って自分はPB更新や上位大会を掴み取れた気がします。
ただ正直、これ以上を目指すにはこの環境では難しさを感じました。
強化校ではわりと当たり前の環境を揃えることはまず無理です。
だから上の世界を見るほど羨ましく感じたし、良い環境で競技ができている人たちに負けてもしょうがないかなと思ってしまいがちです。そんな中でもそういう選手に勝っていくという強い覚悟が必要だと思いました。

お腹が空いても食べるものがない、ジャンクフードで腹を満たす、よりカロリーのある食料を物々交換する、日付が超えるまでアルバイトをする、真っ暗なグラウンドで夜中に1人でポイントをする、飲み物買えないから水道水を飲む、アルバイト代を競技のお金につぎ込む
金銭面だけでも数えきれないくらいたくさん我慢したけれど、覚悟があったから頑張れた気がします。

やっと書きたいことに片脚突っ込みましたが、今回はこの辺で、、


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