冨安健洋のアーセナルでのロールモデル

冨安健洋はボローニャからアーセナルに約2000万ユーロで移籍を果たした。本人の希望していたプレミアリーグへの移籍は移籍市場終了ギリギリで決定することになった。

アルテタ監督もインタビューで高く評価していることを話しており、代表戦の後の合流でフィットネスが整ってさえいればインターナショナルマッチウィーク後の試合でスタメンもあり得るだろう。

ただ今のアーセナルは混迷している

開幕してから昇格組のブレントフォードに敗れ、チェルシーとのロンドンダービーも敗れ、シティには退場者が出たとはいえ0-5と大敗し3連敗と史上最悪のスタートをした。順位は最下位で得点は0、失点は9と攻守において結果が出ていない。あの頃のビッグ6のアーセナルと同じような扱いは出来ないくらい厳しい状況だ。

冨安健洋に求められるもの

そんななか守備の再建のために冨安はアーセナルに選ばれた。

今シーズン冨安と同様新加入となったホワイトとマガリャンイスがCBでコンビを組むことが予想されるので、冨安は基本的に右SBの役割を与えられることが多くなるだろう。しかし、ただSBをこなすだけでは不調のアーセナルは救えない。

求められることは
ディフェンスの、そしてチームのリーダとなることだ。

今のアーセナルにはリーダがいない。キャプテンのオーバメヤンは相変わらずチームの模範になれているとは言い難い。年齢的にはジャカ、レノ、ラカゼットあたりがリーダーシップを発揮しなくてはいけないが、ジャカは度々ラフプレーで退場し、レノは今チームの不調とともにスランプに陥り、ラカゼットは細かい負傷を繰り返しピッチに経つ時間が少ない。そんな状態のアーセナルではプレミアリーグ初挑戦でも冨安がリーダーシップを発揮しなくてはいけない。

確かにプレミアリーグ初挑戦でリーダーシップ何てなかなか難しい話だ。しかし、前例のない話ではない。

それが
マンチェスターシティのルベン・ディアスだ。

一昨シーズン、キャプテンのコンパニが退団しリーダー不足でリバプールに覇権を譲ったマンチェスターシティだが、ディアスが加入した後すぐさまディフェンスのリーダーとして君臨すると、昨シーズン安定してなかった守備を立て直し優勝へと導いた。さらにはディフェンダーとしては珍しくリーグの最優秀選手にも選出された。そんな彼が加入したのは現在の冨安と同じ年齢の時だ。

加入1年目で言語がどれだけ通じるか分からないが、ディアスのようにディフェンスリーダー、チームのリーダーに君臨してくれることをアーセナルは願っているのかもしれない。

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