サウジアラビアRC全頭全レース診断

忙しくてnoteは放置しちゃってたんだけど、平場やるくらいならその時間使って重賞に向き合った方が有意義だし楽しい、ということで頑張って再開してみます。
まずはサウジアラビアRCから。頭数もレース数も少ないのでこれならリハビリがてら全レース見れそうですね。全頭診断ならぬ全レース診断です。ここで見ておくと春クラシックの予想が楽になるというのもあります。
あと府中1600コースの小頭数ということで、枠もほぼ関係ない決め手勝負になりそう。よって週中の分析でほぼ予想が固まりそうなのも大きい。

全頭診断

あいうえお順で。
なお、各レース各馬のラップや個別ラップは DERBY ROOM さんを参考にさせていただいております。

  1. グラニット 
    新馬・・・東京1600。マイネルケレリウスの3着。大外16番から3列目先頭で先行して直線垂れずに粘りこむ。持久力のある頑張れる馬という印象。
    未勝利・・・福島1800。最内1番からマイペーススロー逃げ、開幕週の綺麗な内で直線突き放して快勝。
    新潟2歳S・・・新潟1600。スタート出たのになぜか抑えて番手におさまる。スローからの3F戦(レース上り33.7)になり決め手のない馬なので逃げ馬すらかわせず6着。何やってんだ?
    総評・・・キレ味勝負は絶望的。ただ持久力か根性はありそうなので、開幕週だしある程度のペースで逃げられれば何かを起こせるかもしれない。鞍上と陣営が理解してるかは不明。

  2. シルヴァーデューク
    新馬・・・小倉1800。スローからラヴェルが加速ラップで勝ったレースの3着。実はこの馬も中団から伸びて最後まで加速してたんだが1, 2着馬よりは1枚落ちる脚。馬群割って出てこれたのは好印象。
    未勝利・・・新潟1800。スタートハナに立つも行く馬がいたので譲る。スローペースを3番手追走して3F勝負。上り最速で勝ち。ラスト1Fは減速。
    総評・・・キレない訳ではない、がキレ勝負ならノッキングポイントにはどう頑張っても勝てなさそう。2戦連続乗った福永Jからの乗り替わりも×。言い方悪いけど今のところは1.5級の馬という印象。

  3. ドルチェモア
    新馬・・・札幌1500(稍重)。逃げ先行有利パワー馬場ということもあったかスタートから押して逃げる。31.0-35.6の前傾ラップだが道中かなり緩んだおかげかL3Fは加速ラップで逃げ切り。上りも2位。
    総評・・・みんな大好きキセキ配合。典型的ルーラー産駒という感じ。新馬の上りが2位になったのは能力差によるものであってこの馬の本質ではなさそう。キレ勝負にさせないレースをしてしのぎ切れるか?というところ。つまり開幕週府中マイルは適鞍ではないわね。雨になった方が相対的に得するはず。

  4. ノッキングポイント
    新馬・・・東京1600。スタート決めてスローペースを好位追走。上り3F33.2、L2Fは少し緩めたか若干減速したものの11秒を切るラップでノーステッキ0.5秒差で快勝。気性も問題なさそうで春クラシックが狙える馬だと思います。
    総評・・・モーリスなのにこんなにキレるのか、とびっくり。能力出せればまず勝つ。なので力を出せるかどうか。

  5. フロムダスク
    新馬・・・小倉1200(重)。好スタートから2列目先頭。重馬場で2F目最速の前傾スプリント戦を押し切り勝ち。2着馬が減量騎手だったことを考えると1枚力が違ったと見なせる。
    カンナS・・・中山1200(重)。重馬場の前傾スプリント戦で出遅れて終了。無駄に前行こうとしたり引っ張ったりわけわからんかった。あとL2Fでいい脚使ったけどあの位置で無理する必要あった?という感じ。
    総評・・・新馬戦は重馬場で逃げて上り1位だから能力がない訳ではない。スプリントからの距離延長で落ち着いて走れるか?というところ。あとスタート。

  6. フロムナウオン
    新馬・・・福島1800。スローペースを好位追走。残り600の地点から追い通して逃げ馬をゴール前ハナ差で捉えて勝利。
    総評・・・何やら落鉄してたらしいが、レースを見る分には瞬発力もトップスピードも足りない印象。勝つにはノッキングポイントの前でペースを上げるしかないがその競馬をするならドルチェモアの方が上手か。

  7. ブーケファロス
    新馬・・・福島1200。ハイペース戦を大きく離れた中団追走。上がり最速で追い込んだけど開幕週ということもあり物理的に離れすぎてて捉えられず。
    未勝利・・・福島1200(稍重)。ハイペース戦を外枠から中団後方外目追走。外差し馬場を味方につけて上がり最速差し切り。展開も馬場も向いた印象。
    ダリア賞・・・新潟1400。前走と同じく中団後方追走。直線向いたところで進路がなく追い出し遅れる。ここで手間取った分勝ち馬に先に行かれて、同じ上がり最速で走るも届かず3着。ただし同じような位置から加速しだした2着馬を抜けなかったのは印象悪い。
    総評・・・瞬発力よりは持続型か。時計勝負になったときは限界がありそう。マイルでもいけるかもしれないいが東京は合わなさそう。

  8. マイネルケレリウス
    新馬・・・東京1600。スローペースを中団追走。うまく進路を見つけて上がり最速差し切り。特に坂上ったあとのラスト1Fの伸びがよかった。
    総評・・・坂を上った後のラスト1F、実は他馬がみんな減速するところを逆に加速している。見た目以上に強いと思います。

  9. ミシェラドラータ
    新馬・・・函館1200。クリダームの2着。中団インを追走から追い込むも届かず。イン前有利で前の馬を交わしたのはよし。
    未勝利・・・函館1200(稍重)。中団前目追走からコーナーで外に持ち出して直線入ったところで先頭、危なげなく勝利。特に見るべきものなし。
    函館2歳S・・・函館1200(稍重)。全くいいところなし。重賞でやるには力が足りない。
    クローバー賞・・・札幌1500。中団追走から直線はまあまあ追い込んで5着。
    すずらん賞・・・札幌1200。最内を前目で追走したが直線伸びず。外差し馬場とはいえ地方馬が勝ったレースでこれは厳しい。
    総評・・・重賞では足りないですね。さらにもう5戦もしてて余力もなさそう。1回休んだ方がいいと思うんだけど。

  10. レッドソリッド
    新馬・・・小倉1800。押し出された逃げから粘って勝利。前にいた馬で決着したように前が止まらない馬場の恩恵を受けた。
    札幌2歳S・・・札幌1800。スタートから割と出して番手追走。直線は先頭で入ったけどそこが限界だった。
    総評・・・今のところ強みのわからない馬。まあ足りないでしょう。

総評

まずはやっぱりノッキングポイント。抜けてると思います。操縦性も問題ないしキレ味抜群。10回やっても10回勝つんじゃなかろうかという印象。
対抗はシルヴァーデューク(新潟外回り上がり最速)とマイネルケレリウス(府中マイル上がり最速)。どちらかといえばコース経験ありで坂に対応できていたマイネルケレリウスの方を上に取りたい。ただ2頭とも同型のノッキングポイントには負けるでしょう。あとブーケファロスも上がり最速連発してるけどローカル小回り平坦しか走ってないので評価はさらに1段下げで。
面白そうなのはドルチェモア。開幕週の馬場を味方につけて逃げられればワンチャンあるか。でも頭は厳しいかな。

週中印

◎ノッキングポイント
〇マイネルケレリウス
▲シルヴァーデューク
☆ドルチェモア


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