大阪杯展望

G1はーじまーるよー。高松宮?知らん。


レース傾向

  • コース替わり週の阪神2000。良馬場ならイン前有利が基本条件。ジャックドールがスターズオンアースに勝てるコース。

  • 最恵まれポジションは逃げ馬の後ろ。そこから前後外に1つずれたのが準恵まれポジション。

  • ただ今回は明確な逃げ馬不在で展開が読めない。あまりにスローなら捲りが入って超ロンスパになることも考えてはおきたい。

全頭診断

あいうえお順で。

エピファニー

3走前のチャレンジCがとても強い内容。開幕週の阪神2000で後方外目の追走からコーナーで押し上げての4着は評価できる。その影響か1人気を背負った2走前の中山金杯は全くいいところなく惨敗。仕切り直しの前走小倉大賞典はチャレンジCと同じようなレースで勝利。これら3戦を見るに馬群の外をストレスなく追走させないとダメな馬なのだろう。そこからコーナーで押し上げていける機動力はあるもののコース替わり週と一気の相手強化を考えると評価はしても3列目までか。月1ペースで使われ続けて4戦目だし勝負駆けは前走だったような気もしている。

カテドラル

小倉専用機なので坂さえなんとかなるなら阪神内回りもやれるんじゃ?とは思ってたけど加齢とともに道中動けなくなってきたのでもうしんどそう。
せめて去年ダートなんて使わずにここに出るべきだった。

キラーアビリティ

去年は全くいいところがなかったが、中日新聞杯で59キロを背負って4着→ネオムターフC2着と復調の兆しか。2022中日新聞杯と前走のようにインでためられれば馬群を割ってこれる馬なので面白そうな馬ではある。とはいえ相手が強いしここ2戦と比べると鞍上弱化がきついので厳しいか。

ジオグリフ

前走中山記念3着。皐月賞後はずっと合わない条件のG1を使われ続け結果が出なかったがようやく適性舞台と思われるコースのG2でいきなり結果を出した。レースは内枠からスタートを決めて先行したもののポジションが後ろになった分早くスパートすることになったのが響いて届かず。向こう正面に入るあたりでマテンロウスカイに前を譲ったのが痛恨だった。
末脚がめちゃくちゃキレるという訳ではないが1800でも先行できるスピードと持続力は阪神内回りに合っているはず。内枠を引ければ自身の能力分は走ると思うが、できればちゃんと逃げ馬がいて1800っぽいレース質になってくれたほうがよかった気がする。

スタニングローズ

阪神2000秋華賞の勝ち馬。勝利時はこれしかないという乗り方。2走前の中山記念は1800でも問題なく先行しヒシイグアスから0.2差の5着。正直なところもっと負けると思っていたので結構強いんだなと感じたのを覚えている。
今回は10カ月ぶりの復帰戦。休み明けでいきなり、というよりは1回使ってからのほうがいいタイプだと思うのと、単純に怪我の影響がどうか。また2022中山記念よりメンバーレベルは上だと思うので相手関係的にもどうかといったところ。適性面の有利さはあれど掲示板に入れば万々歳くらいだとは思うが。

ステラヴェローチェ

昨年秋に1年半ぶりの復帰を果たし、前走ようやく怪我前の80%くらいまで戻ってきた印象。ただスタイルはかなり変わっており、1800で逃げ馬を相手に先手を取れるくらいダッシュが効くようになっている。逃げ馬らしい逃げ馬がいない今回は逃げようと思えば逃げられるのでは?と思うしその場合はかなり面白い存在になりそう。

ソールオリエンス

前々走有馬記念は1番枠からほぼノーロスで運んだが直線伸びずの8着。前走中山記念は大外をぶん回して4着。イン前で決まったレースとはいえ雨が降って上がりがかかる状況になってくれたにも関わらず馬券内を外したのはちょっとがっかり。有馬記念のときにも書いたがスピードが足りず馬群を割れないので後方追走から大外を回すしかなく良馬場阪神2000は真逆の適性に近いと思う。上がり35秒台で最速になるような状況の府中2000とかがいいんじゃないかな。

タスティエーラ

武器は先行力にスッと前に出れる一瞬の加速力、そして加速後のトップスピードを維持できる持久力。反面トップスピード自体はそこまで高くはない。積分で上がり3Fを出すタイプ。前走有馬記念は枠順も響き後ろ外目での追走になりポジション負けといった印象、さらに直線でド級の不利があったが盛り返して6着。掲示板の5頭はどれも一線級の面々で今回それらがまとめていないことを考えれば順当に最上位の1角と考えたい。気になるのは初の58キロと2走連続で控えていること。特に菊花賞はスタート出た後中団に位置取りしているのに対し有馬記念はそもそもダッシュが効いてないようにも見える。ちゃんと先行してくれるなら逆らいにくいのだが。

ハヤヤッコ

相手コース展開によらずいつも自分の脚は使ってくるとても偉い馬だと思う。G3の門番的立ち位置。いくら一線級がいないとはいえG1はしんどいだろう。

ハーパー

前走有馬記念は11番枠から唯一の54キロを活かしてダッシュを決めポジションを確保。3~4角で垂れてきたプラダリアを躱すのに1列外を回されたのが痛かった。それでも直線力尽きそうなところから粘って非G1馬の中では最先着したのは立派。先行力と持久力がある(廉価版タスティエーラのイメージ)ので内枠を引ければ全然やれそう。

プラダリア

前走京都記念は1キロ重いにも関わらずベラジオオペラと真っ向勝負をして完勝。G2いつメン組のなかでは最上位の力があることを示した。自分の力分は走るが能力上位を食う尖った性能はなく、立ち位置としてはボッケリーニとかディープボンドと同じ。同じレースを走ると着順もほぼ同じなのが面白い。
今回はG1級が軒並みドバイに行ったので大チャンス。ただこういう安定系の馬ってイチかバチかで120%のパフォーマンス出してくる馬やここでポンと覚醒する馬にやられるのがパターンなんだよね。

ベラジオオペラ

2走前のチャレンジCで古馬と同斤量を背負って勝利は価値が高い。とはいえ開幕週の阪神2000で真後ろにいたボッケリーニにハナ差の勝利は通ったコースの違いはあるとしてもG2で抜けたレベルとまでは言えなさそう。実際前走の京都記念では真後ろでマークし続けたプラダリアを1キロ軽いにも関わらず最後まで抜かせずの2着だった。
2200からの短縮、またコース替わりで綺麗な馬場になるのはプラスだが2頭のG2番長と連続で接戦だったことを考えるといきなりG1まで手が届くイメージはし辛いのが正直なところ。

ミッキーゴージャス

2勝クラスから牝限G3とはいえ重賞までを1番人気で3連勝中。前走愛知杯は中盤緩んだところでポジションを上げそのまま押し切る横綱競馬。力が1枚違った印象。とはいえメンバーレベルはかなり低く、牝限G3→混合G1の相手強化はかなりしんどそう。中盤動ける機動力があり動きたい鞍上なので逃げ馬不在でスローペースになれば展開のカギを握る馬かもしれない。

リカンカブール

前走の中山金杯は2走前と違いスタート決めると内枠を活かして先行策に出た。そのまま逃げ馬の後ろをとり、4角で綺麗なインアウトから直線抜け出しての勝利。言うことない勝ち方だが最後ククナに迫られてることを考えるとこれ以上はないかなという感覚。

ルージュエヴァイユ

G3→G2→G1と4人気以下で2着を3つ並べた後満を持して2人気を背負った前走は8着。オッズの読める馬のようだ。前でも後ろでもレースができ、ジャスタウェイ産駒のわりに馬群もOKと成績はムラっぽいのになんでも出来るのが面白い。エリ女2着ではあるが、東京1800の2戦の方が本来の適性っぽい雰囲気はある。鞍上も出たなりにぼんやりと外を回しそうであまり推す気にはならないところ。

ローシャムパーク

前々走のオールカマーが強い内容。L1000mから急にスピードアップしL200まで11秒台が続くラップを先団で一番外を回りながらL1Fを粘って勝利。この馬がメイチ、他のG1クラスはたたきというアドバンテージはあったとしてもG1クラスが複数出走したレースを勝ち切った経験は偉い。
今回は散々だった香港遠征からの復帰戦。初の関西遠征と不安はあるもののドバイ組が帰ってくる前にG1を獲るならここしかない。地力でどこまでやれるかの勝負と見る。

予想

まずは馬場の確認から。土曜阪神で上級条件の内回りレースが2C1200しかなかったので参考程度だが、良馬場で33.9-34.5と極端な前傾というわけでもないのに差し決着、それも1,2着と3着の差が0.4もついた。力の上下差がそこまでない条件戦、しかも3着は1人気の先行馬、ということを考えればコース替わり週だが極端なイン前有利というわけではなく、フラットに近いと考えても良さそう。

続いて気になる馬・有力馬の馬場・枠順・オッズ込みの評価。

逃げそうな馬

ハナを取れそうな順にステラヴェローチェ、ハーパー、スタニングローズと見る。それぞれ前走を見るとステラかハーパーが最も出足が速そうではあるが、岩田坊に逃げを打つ度胸があるか次第。ただ、誰が逃げてもスローペースになりそうではある。

前に行きそうな馬

逃げそうな馬に加えてタスティエーラ、ジオグリフ、プラダリア、ベラジオオペラあたりが前を取りたい馬。ベラジオオペラは枠を考えると無理をしなそうではあるが。ベラジオオペラ以外はどちらかといえば流れて持続力を生かしたいタイプに思うので、スローペースになりそうな今回はどうかといったところ。

能力最上位馬

これはタスティエーラとローシャムパーク。ただどちらも不安要素がある。
タスティエーラはそもそも先行できるのか、ローシャムパークは枠順。タスティエーラの先行力に不安がない、またはローシャムパークが真ん中くらいの枠なら逆らいにくかった。

穴馬

ここまで名前の挙がってない馬で気になるのはルージュエヴァイユ。枠順は痛いが前後ろどこからでもレースが出来ること、中団くらいまでにいれば外からでも届きそうなこと、能力的にはベラジオオペラよりちょっと下くらい、それで11人気(土曜9時半段階)であればおさえておいてもいいかなと。

結論

◎ステラヴェローチェ
多分に私情が入っております。しかしハナを取れそうなスピードを持っており、そのまま押し切りも見える持久力を前走で示したことを考えれば買いの一択なのです。G1でステラヴェローチェを本命にできる日がまた来るとは思わなかった。それだけで十分。

以下かなり混戦。正直印分けるほどの差が自分の中にないのでそれぞれの馬の立ち位置を書きます。馬券に入れるかはオッズ次第。

ジオグリフ、ハーパー
枠はいいけど能力が不安

プラダリア、ベラジオオペラ
無難に力は出せそう、ただアタマのイメージがわかない。

タスティエーラ、ローシャムパーク
能力最上位と見てるのでアタマで来てもおかしくはない、がどこにもいなくても不思議ではない。この2頭の同居はなさそう。

おわりだよ。印がまとまるようであればXに書くね。

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