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キャストチェーン 3ピース定石を学ぶ

キャストチェーン。
デザイナーは数多くのキャストパズルをリリースし続けているオスカー氏。

2002年に発売された古株。
当時はまだ難しいパズルが多くなかったので、
期待の高難易度パズルとして全わたしを騒がせた。
鎖状に繋がった鈍色のパーツには、
爪2,3枚ほどしかない極めて小さい隙間があいている。
ほぼO環なギリギリのC環が互いに3つも繋がっているという事実に
一瞬めまいが起こりそうになる。
怯んでしまいそうなほど重厚な見た目だ。

1点問題提起。
実は、パッケージに書いてある文章が強烈なネタバレを含む。
なぜ公式はこれをそのままにしているのか、よくわからない。
パッケージ文章ありとなしではそれだけで難易度が1段階違う。

解き心地としては、背筋がしゃんとしそうなほどの気品を感じる。
私見だが、3ピースの知恵の輪には定石がある。それは
【もし3つのうち1つのピースが無かったと仮定して、残った2ピースがどのように外れるかを考えよ】
このキャストチェーンからはそんな定石を学べる。
将棋で言うと山田定石のような格調高さだ。

公式の難易度は6。
昨今の難易度インフレ環境下においては、
難易度6の中では最も手に取りやすい作品だと感じる。
難しい謎に立ち向かいたくなったあなたに勧めたい。

公式難易度:6
個人的難易度:5(パッケージ文章を読まなければ6) 

[総評](A~E)
お気に入り度 : B+
意外性    : B
複雑性    : B
遊びやすさ  : B 

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