見出し画像

キャストヴォルテックス AYワールド炸裂

キャストヴォルテックス。
個人的キャストパズル激ムズ四天王の一角。
(キャストカルテット、キャストヴォルテックス、キャストアワーグラス、キャストエクア)

デザイナーはAkio Yamamoto氏。
オスカー氏と同じくらい数多くの作品をリリースしている。

Akio Yamamoto氏のパズルはどれも特徴的だ。
狭~い隙間を通すことを要求する点に美しさがある。このヴォルテックスも例外ではない。そして、どことなくエロい。妖艶な曲線が生み出すフィット感は、生物的営みに似た何かを感じる。

さて、こいつは四天王の中で、最も繊細なテクニックを要求する。
さっきできたことが、次やってみるとなぜかできない。
昨日通らなかった場所が、今日やってみるとすんなり通る。
正体がなかなか掴めない。
最初、初期位置から動かし始めたとき、「ああ、もうこの初期位置には一生戻ってこれないかもしれないな」という恐怖を感じた。アビスに挑む探窟家の気持ちだ。

唯一の慈悲は、3つのピースそれぞれに「AY」「HANAYAMA」「VORTEX」
と刻印が彫られているので容易に識別できることくらいか。
「いまAYをHANAYAMAに通した。」などとよく確認して進もう。
さもなくば、すぐに自分がいま何をやっているのかわからなくなる。
はずすことも当然簡単ではないが、戻すときの絶望感はシリーズ随一。

解き味は正統派。
初期位置の美しさといい、良くできたパズルだ。
個人的にはキャストアワーグラスくらいダイナミックなほうが好きだけど、これはこれでファンが多そうだと思う。

公式難易度:6
個人的難易度:6

[総評](A~E)
お気に入り度 : B
意外性    : C
複雑性    : A
遊びやすさ  : C 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?