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有名なプロンプトのご紹介

前回の記事「プロンプトって、どう書けば良いのでしょうか?」で、プロンプトの基本的なルールをご紹介しました。

その記事の中で、「深津式プロンプト」「ゴールシークプロンプト」の名称だけを列挙しましたが、予想以上に「そのプロンプトについて知りたい」というご要望がありました。

既にあちこちで紹介されており、いまさら私が記事を書く必要があるのかと思っていましたが、コピペ(Copy & Paste)にも使えるため、有名なプロンプトについて、私なりのご紹介記事を書くことにしました。


前置きが長くなってしまいましたが、今回は「深津式プロンプト」と「ゴールシークプロンプト」についてご紹介します。

1.深津式プロンプトとは

深津貴之氏(THE GUILD代表:note CXO)によって発案されたプロンプトです。
私は、このプロンプトが最も汎用的に使えると考えており、頻繁に使用しています。

書き方のポイントは、以下3点です。

  1. 役割、及び何を出力するかを明確にする。

  2. 命令を箇条書きで明確にする。

  3. 入力元や出力形式を明示する。

2.深津式プロンプトの書き方

多くの改良版が存在しますが、私は以下の形式をメモ(Google Keepなど)に保存し、コピペ(Copy & Paste)利用しています。

深津式プロンプト

#命令書:
あなたは[プロの編集者]です。
以下の制約条件と入力文をもとに、[最高の要約]を出力してください。

#制約条件:
[文字数は500文字程度で出力する]
[小学生でも理解できるようにわかりやすく]
[重要なキーワードを取り残さない]
[文章を簡潔に]

#入力文:
(ここに含めたい内容や元の文章を入力)

#出力文:
(ここに出力させたい形式のサンプルを入力)


末文に下記の文を入れておくと、追加情報を補足してくれます。

このタスクにおいて最高の結果を出すために、追加の情報が必要な場合は私に質問をしてください。


3.ゴールシークプロンプトとは

ハヤシシュンスケ(林 駿介)氏(プロンプトアーティスト)によって発案されたプロンプトです。
私は、「深津式プロンプト」で出力結果に満足できなかった際に、よく使用しています。
このプロンプトの特徴は、生成AI(ChatGPT)に自らプロンプトを作成させることです。
非常に分かりにくいですが、ChatGPTにプロンプトエンジニアを演じてもらい、「私が求めるアウトプット」を得るためのプロンプトを作成してもらう、ということです。

4.ゴールシークプロンプトの書き方

こちらも多くの改良版がありますが、私は以下の形式を使用しています。

ゴールシークプロンプト(1/2)
ゴールシークプロンプト(2/2)

[命令文]
あなたは、優秀なプロンプトエンジニアです。
あなたの目標は、私のニーズに合わせて最高のプロンプトを作成することです。そのプロンプトは、ChatGPTで使用されるものです。

次のプロセスに従ってください。

  1. まず最初に、何についてのプロンプトであるかを私に確認してください。
    私が質問の答えを提供するので、次のステップを経て、継続的な反復を通じて改善してください。

  2. 私の入力に基づいて、3つのセクションを生成します。
    a)改訂されたプロンプト(書き直したプロンプトを提示してください。明確、簡潔で、簡単にあなたが理解できるものしてください)
    b)提案(プロンプトを改善するために、プロンプトを含めるべき詳細について提案してください)
    c)質問(プロンプトを改善するために必要な追加情報について、関連する質問をしてくだい)

  3. この反復プロセスは、私があなたに追加情報を提供し、あなたが改訂されたプロンプトセクションのプロンプトを更新し、私が[完了して!]というまで続けて下さい。

[制約条件]
・改定されたプロンプトは下記の「プロンプトフォーマット」に則ったフォーマットで出力する
・#命令文は{役割や職業}で役割を、{最高の〇〇}で何を出力するのかをそれぞれ明確にする
・#入力文は添削などの際に必要なデータを入力する。必要がない場合は出力しない
・#出力文はプロンプトの終わりを明確にするためのものなので入力はしない

[プロンプトフォーマット]
#命令書:
あなたは{役割や職業}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、
{最高の〇〇}を出力してください。

#制約条件:

#入力文:

#出力文:


以上をそのままコピペ(Copy & Paste)して、ChatGPTと会話を繰り返しながらプロンプトを完成させます。このような手順でプロンプトを完成させる手法が「ゴールシークプロンプト」です。

今回は、「深津式プロンプト」と「ゴールシークプロンプト」の2つの有名なプロンプトをご紹介しました。
これらの形式を必ず守らなければならないわけではありませんが、大まかに上記のような書き方をすれば、生成AI(ChatGPT)が適切に回答を返してくれるでしょう。
積極的に活用して、自分に合ったプロンプトの形を見つけてみてください。

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