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第45期岡田美術館杯女流名人戦の大盤解説会に行く予定

来週の話だが、これを見に行く予定だ。

一昨年以外は毎年のように行っている。俺は将棋なんてルールぐらいしか知らないが、でも面白い。
島根県出雲市は、現在女流名人位にある里見香奈女流四冠(女流名人の他に女流王座・女流王将・倉敷藤花を保有中)の出身地であり、彼女がこのタイトルを獲得してからは、毎年のように対局が組まれている。俺も39期から観に行っている。
ちなみに、今これを書いている1月20日に開催された箱根の岡田美術館で行われた第1局は、里見女流名人が先勝したとのことだ。

将棋界にもサッカーファンは何人かいて、中でも有名なのが、コンサドーレ札幌のサポーターとしても知られる野月浩貴八段であったり、現在も順位戦に於いてA級棋士として活躍している深浦康市九段だったりがいる。この二人は確かテレビ東京でやっている「FOOT×BRAIN」にも出演したことがあるはずで、深浦九段は囲碁将棋チャンネルでのお好み対局番組で小村徳男氏と指したこともあったはずだ。野月八段は下記の本を監修していることでも知られる。

今回はその2人は会場に来ない(今回に限らずご多忙なお2人な上に彼ら自身の対局などもあり、そう簡単には来場できない)のだが、ゲスト(主として立会人)が当たりだとなかなか楽しいことになる。

大盤解説会の解説者と司会

今回は以下のお2人が登場する予定。

畠山鎮七段(立会人兼大盤解説会の解説者)
和田あき女流初段(大盤解説会の司会)

和田女流初段は最近ではNHK杯の司会を、藤田綾女流二段から引き継いでいるようだ(代行だったようです。現在は藤田女流二段が復帰済み)。
畠山鎮七段は双子棋士の片方で、兄は畠山成幸八段だ。

対局者

言い忘れたが、対局者は以下の2人。

女流名人:里見香奈女流四冠
(女流王座・女流名人・女流王将・倉敷藤花)
挑戦者:伊藤沙恵女流二段

挑戦者の伊藤女流二段は前年に続いての登場だが、前年は3連敗とストレート負けしてしまったこともあり、雪辱を果たそうとしているだろう。ぜひ逆転目指していただきたい。

一方、これを迎え撃つディフェンディングチャンピオンの立場なのが、里見香奈女流四冠で、彼女はつい先頃までは奨励会三段との掛け持ちをしていたが、三段リーグを勝ち抜くことができず、年齢制限により奨励会退会となってしまうという残念な結果になった。
ただ、奨励会という重石が取れたことが幸いしているのか、将棋の方は好調のようだ。
女流棋士を続けながら新進棋士奨励会にも所属して「女流」のつかない棋士となるため日夜研鑽努力をしなければならないのは、並々ならぬことであろうと思う。
実際、三段に昇段した頃、体調を崩して三段リーグや女流棋戦を休まなければならなくなったこともある。それを自己管理の甘さと言うのは簡単だが、恐らくそんな簡単に帰結するような問題ではないだろう。身体に影響を及ぼすほど悩むわけだから、我々凡百の徒には及びもつかない境地の苦悩があるに違いない。

ところで、彼女が将来的に「女流」のつかない棋士を目指すには、棋戦等で実績を積んだ上で、実績(詳細は省略する)が整えばフリークラスへの編入試験の受験資格を得られるので、これを受験する必要がある。
現在、かつての里見女流四冠のように奨励会に属している女性の棋士候補生は何人かいるが、かつての朝ドラ「ふたりっ子」みたいにうまくいかないものなのだ。どうにかそういう苦境を跳ね返せるような、彼女らの健闘に期待したいものだ。

ともあれ、将棋に関しては概ね門外漢の俺だが、雰囲気を味わいに行くだけでも楽しいものだ。
楽しめるものがサッカーと音楽だけってのも面白くない。何か他にあっても良い。俺の場合は(自分では指さないけど)将棋の雰囲気を味わいに行くことだったりもするし、他にもいろいろ作ろうと思う。
何はともあれ、里見女流四冠が連勝するのか、伊藤女流二段が一矢報いるか。来週が今から楽しみだ。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。