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アメニモマケズ
2023年5月12日〜14日にかけて、前夜祭&阿蘇の外輪山を登って降ってしてきたお話。
要は、第1回阿蘇ボルケーノトレイルに出走してきました。
結果からお伝えしますと、AS4(68km地点)にて、DNFとなりました。
前夜からの小雨、当日はしっかりと降る雨模様。絶景は楽しめないなという天気になってしまったけど、それでも大会はしっかり楽しもうと気持ちを整えてスタート。
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ざっくりとした計画としては、AS4までは各エイド区間をだいたい2時間30分から3時間くらいで、AS4からゴールまでは夜間になりそうなのとヒルが出るとの前情報だかひるまず進みサブ20を目標とした。
補給は40分から50分にジェルを。水分補給も気にしていたが、思ったよりも気温が上がらず、それどころか、むしろ外輪の稜線は強い風も吹き付けていたこともあり、極寒。汗をかいていた感覚はほとんどなかった。
スタートからAS4までペースは良好で補給も良かった。テンションも上がっていたが、抑えめにAS1へ、エイドではおにぎりとあったかい汁物をいただいた。あんまんのようなものを握りしめAS2へ。天候の影響なのか若干ルート変更あったものの、こつこつ進めていた。また霧が視界を悪くしていたが、大きなロストもなくAS2へ。登っては稜線、牧野を走りそして降るを繰り返して進んで行く。降りは足元がズルズル滑るので、慎重になる。
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AS2でもあったかい汁物や地のものをいただいた。AS2からAS3へややショートロストしたものの難なくいいペースで来れた。この時点で、身体の冷えを感じていた。
ベースレイヤー、ノースリーブにレインというウェアリング、これがよかったのかどうかではなく、しっかり防寒対策も頭に入れなければいけなかったのかもしれない。甘かった。
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特にAS3からAS4の区間で走っていても上がらない体温と震えと頻回におそう尿意。足場も黒土に水分が含みヌルヌル状態、スリッピーかつ転倒を繰り返して進む。中には、登れそうにない傾斜にも直面、這いつくばって乗り越える。
AS4に向かいながら、DNFの意志はかたかった。足が終わったわけではないが、咳もでだして止まらない。これが大きな判断を下した要因。
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AS4に着くと、知り合いに会う。みんな過酷な中たどり着いただけあって表情が暗いように見えた。しばらく休んで回復を待っても良かったのかもしれないが、咳が止まらない。あったかい汁物やご飯をおかわりまでしたが、戻りそうになかった。無理して行く判断にはならず回収のバスをしばし待つことに。ここで私の憧れていた阿蘇ボルケーノトレイルは終わった。
バスを待っている間も、正しい判断をしたと自分を諭しながら、次へ向かう選手たちを激励し見送り出す。ほんとすごいと思った。
回収のバスの中でもひたすら無理しなくてよかったとつぶやきながら車のあるゴール地点へ。
身支度をして帰路に着く。家にたどり着いたのは夜中、まだ行けたのか、あの体調では無理だった、いや、行けたかも、咳の感覚が長くなっていくのがわかるたびに、ふつふつと後悔の念がじんわりと湧き上がる。
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トレイルランニングを始めてから、いつかはARTフルに出たいと思っていた憧れの大会のひとつでした。何せ阿蘇の素晴らしいロケーション、立ち入ることも許されない牧野をその日だけ走ることのできる場所でもあり、間違いなく満足のいく大会である。
しかし、走り始めた頃からコロナ感染により軒並みいろんな大会が中止へとなっていたおりのこともあり、2021年第5回ARTハーフにエントリーしたが、やはり開催中止。
そして、待ちに待っていた阿蘇での大会が阿蘇ボルケーノトレイルとして開催。
結果とコンディションは悪かったけど、めいっぱい楽しめたし、いろんなつながりができたし、これからも続けていきたいと思った。
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きっと、のびしろしかない。
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