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クマン100リベンジなるか

見出しから、耐えがたい絵面ですみません。

走ってきましたクマン100。

な、な、なんと去年に引き続き2年連続のウェイティング当選です!
去年はエントリー開始9分で終了、人気の高さが伺えます。今年から抽選となってます。
去年は5周で終わり、リベンジ枠と一般枠に応募し、なんとか確率を上げたものの、当日2月頃かな?のCDT(Podcastのcult of dope trail)の公開抽選会では見事に名前を呼ばれずにいました。残念半分、ホッとした気持ちも半分で過ごしてました。

日頃の徳をしっかり積んでおいたおかげなのかどうかはさておき、お悔やみのメール(ウェイティング当選)が届いたのが4月くらいだったかな。ちょうど広島湾岸を走り終えて、左膝に違和感(数キロ走ると痛みや踏ん張れないようた症状)を感じるようになっていたため、ほぼ走れていない頃だった。

「どうしよう?」(心の声がもれる)

とにかく、膝の異常をなんとかしたいし、もし仮に出られないのであれば早めにキャンセルの返事もしなければと思っていた。
幸い、骨や靭帯には異常が認められないのが分かったものの、原因が何か分からない不安もあり、自宅近所の整体院へ通うようにした。

2回ほど通院してから、GW頃には痛みも感じないくらいにまで回復していた。なんだか詳しくは分からないけど、これがゴッドハンドとかいうやつか!などと、感謝しつつも、残りの1ヶ月弱でクマン100に向けて練習をしなければいけない断固たる覚悟(おおげさ〜w)ができた。

4月はこんな感じ
5月はなんとかここまで

練習はいつも早朝で1時間程度(5月は峠走多めに)、週末も家との時間も大事なので、がっつり時間をかけて練習はしておらず、ほぼ平日と同じくらい。
申し訳ないくらいの少ない練習量で本番を迎えることになった。なるようにしかならないし準備が全てなのは重々承知、実力以上の力なんて出るはずないし、ましてやロングレース、100マイルともなれば小手先勝負とはならない、総合力が問われる。
得られたチャンスと去年のリベンジに燃えていた(気持ちだけ完走したw)。

大会前日の勤務後に出発し、夜中の2時過ぎに会場駐車場に着いて少々仮眠。
睡魔との闘いもどう付き合っていくか、不安と楽しみ混じり、そして天気。スタート時は晴れて暑くなりそうな気候だったが、昼過ぎから雨の予報。泥試合だ。
去年も夜間雨が降ったが総じて暑かったような記憶が残っている。暑くなるよりかはまだいいかと思ってゆるっとスタート。

official photo

1Loop目3:29
周りがハイペースだったが気にせず想定通りの入りだったと思う。
2Loop目3:52
なんともう眠気が来るという事態に、トメルミン投入した。効果あり。
3Loop目3:54
イーブンペースで来れているが、補給がややおろそかになっていた。
4Loop目4:00
トメルミンの効果が切れたのか、また睡魔に犯される。マーシャルに励まされ、復活するも、しだいに補給が受け付けてなくなる。
5Loop目4:27
続く睡魔にトメルミン2回目投入。この周もマーシャルRDに声をかけられて、復活。トメルミンの効果が感じられず。
6Loop目4:48
補給が受け付けない。吐き気はないものの食べると胃酸?何かが込み上げてくる感じ。水分で流し込むも嚥下するたびに込み上げてくる。食べられない状況ではないが、量が摂れない。ロードのペースが上がらず。
7Loop目6:21
大事な周を迎える。気持ちでは分かっていても、摂れていないためエネルギーは生み出せず、全くペースも上がらず、眠気もさえない。ロードはほぼ歩いていた。
8Loop目DNF
制限時間35時間まで4時間30分くらい残して終えた。完全に出力切れでした。

official photo

3Loop目の夕方あたりから雨が降りはじめ、トレイルが小川のようになるほどの雨量。気温としてはそれほど暑くなく、終始雨に打たれ続けるコンディションで、逆に低体温のリスクもあった(実際にエマージェンシーシートを腹に巻いた)。身体が冷えるということはそれなりにエネルギーをしっかり摂る必要があるということとは分かりつつも、食べたり飲むたびに込み上げてくる症状にひるんでしまい、さらに悪循環に陥ってしまったのかなと。

6Loop終えた時は、ややペースは落ちたが残り2周をイーブンに行けば制限内に完走ができるという思いがあった。それはあくまでも数字だけみた場合の話であって、実際には自分が置かれている状況や補給の摂取量など、走り切れる力がなかったと客観的に冷静に判断することも大事だったのかなと振り返る。

あと2周‼︎  photo by こういちひろせ

7Loopはほとんど走れず足が売り切れてしまった。大失速!時折、マーシャルやエイドスタッフ、ボラの方々、選手たちには励ましてもらいつつも、それに食らいついて行く元気がなかった。7Loopを走っている、いや歩いてるあいだ、まだ8Loop目を歩みだすことはできたのかもしれないが、しとしと降る雨の中、次第に夜を迎えて行く時間帯も考えると、悔しいけど、走力的に制限時間内の完走は無理だと思った。

クマン100リベンジは7周で終えた。また初100マイルはできなかった。
きっと、まだ伸びしろがあるんだなと、この経験をまた明日からに活かして、こつこつ積み上げて行こうと思う。

いやー、しかし、悔しかった(本音)。
スタッフ、ボラ、参加された選手の方々をサポートされた方々がこのクマン100という舞台においてひとりでも多くのマイラーを出そうという熱い思いが溢れた大会だからこそ、とても魅力的な大会だと思う。感謝とともに、またチャンスがあれば挑戦したいと思います。

photo by こういちひろせ

しかし、帰りの運転がさらにやばかった。ほとんど記憶がないっ。無事に家に帰るまでがレースですね。

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