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【シーズン4-2:エグゼクティブの成功マインドを磨くCEOコーチング】「自分」とうまくつきあう②~緊張の受け止め方

(1)私たちはなぜ「緊張」するのか


こんにちは。
エグゼクティブ専門コーチの久野和禎です。
 
前回お話ししたように、私たちが「つきあう」相手は、自分、周囲の人、社会等、さまざまです。
自分自身とも、周囲とも、社会ともうまくつきあえている人はとても幸せだと思います。なかには、「自分は上手につきあえていない」と感じている人もいるかもしれませんが、私は誰もが上手につきあえている部分が必ずあると思っています。
 
とはいえ、行き詰まったり、壁にぶつかったりすることもあるでしょう。そのようなとき、認知科学的にはどう対処すべきか。
「CEOコーチング」や「ゴールドビジョン」の観点からどう考えるべきかをシーズン4ではお話ししていきます。
 
今回のテーマは「緊張」です。
「久野さんは緊張することがあるんですか?」という問いに対する答えは、「もちろん緊張することはあります」になります。ただ、極度に緊張することはないかもしれません。それはなぜかを説明するには、「コンフォートゾーン」の話をする必要があります。
 
簡単に説明すると、自分が当たり前だと感じている状態、自分にとって快適な場が「コンフォートゾーン」です。緊張するのは、「コンフォートゾーン」の外に身を置いているからです。

(2)「コンフォートゾーン」の外に出れば、誰もが緊張する


たとえば、高級レストラン、あるいは外国等々、普段行かないような場所に行ったり、やったことがない新しい仕事を依頼されれば、誰もが緊張するはずです。
 
スポーツでも同じです。何十年かぶりに草野球に誘われたら、多くの人は緊張することでしょう。バッターボックスに立っているときは気持ちよくバットを振って三振だったら三振で済む話かもしれませんが、守備は大変です。内野、あるいは外野で守備をしているときにボールが飛んできて、捕球し損なってしまったら後ろに抜けていくわけですから、想像しただけでも緊張してしまうのではないでしょうか。
 
スポーツをしない人であれば、車の運転を思い浮かべてみてください。免許をもっていても久しぶりの運転の際は緊張するでしょうし、自家用車ではなく、大きな車を借りて運転すると、「カーブは大丈夫かな」と心配になったりして緊張するはずです。
 
慣れ親しんだ環境である「コンフォートゾーン」、別の言葉でいえば「自分の脳や身体が適応している状態」において、私たちはパフォーマンスを発揮しやすい一方、「コンフォートゾーン」の外に出てしまうと緊張するようにできているのです。

(3)場数とイメージトレーニング


では、「緊張」とはどのようにつきあえばいいのでしょうか。
 
ここでは「緊張」への対処法をいくつか紹介したいと思います。
1つ目は、「慣れる」こと。
場数を踏めば踏むほど、だんだんと緊張しなくなっていくものです。やり続けて慣れるというのが、一番シンプルなソリューションになります。
 
たとえば、いつもは保育園の送り迎えを担当していない父親が、久しぶりに子どもを後ろに乗せて自転車を運転するシーンを想像してみてください。きっと最初は緊張すると思いますが、10分、15分経つと、だんだんと慣れてくるはずです。
 
仕事の例を挙げると、大勢の前でのプレゼンテーションに慣れていない人であれば、最初は緊張するに違いありません。それでも場数を踏むことでだんだんと慣れていくものです。
 
とはいえ、どんなに数をこなしても、緊張しなくなるわけではありません。
たとえば、ゴルフのティーショットは、何度経験したとしても、多くの人が緊張する場面の1つです。
 
そのようなシーンで有効なのが、イメージトレーニングです。
「ああ、この感覚はイメージしていたのと同じだな」と思えれば、過度に緊張することなく、パフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。

(4)自分を客観視して「フィードフォワード」する


実はもう1つ、有効なソリューションがあります。
それは自分を客観視する方法です。
 
緊張していることに対して客観視できると、「あっ、自分はいま緊張しているな。でも、緊張するような状況だから仕方がないよね」というように、瞬間的に認識がパチッと変わります。
 
客観視したあとは、「ああ、困った。どうしよう……」ではなく、「フィードフォワード」してみてください。具体的には、「さあ、何をしようか」という問いを自分に投げかけてみましょう。そうすると、「あっ、これをしないといけないよね」となるので、それをやっていけばいいのです。
 
こつこつやっていくと、だんだんと慣れてきます。慣れてくると、新しい「コンフォートゾーン」の気分になっていくので、本来の自分のパフォーマンスが発揮できるようになっていきます。
 
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
次回またお会いできるのを楽しみにしています。

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