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ランドセル症候群に思うこと

最近ニュースで話題になっている「ランドセル症候群」問題。


小学生の3人に1人が、ランドセルの重さで心身に不調が生じているというニュースが話題になりました。


最近では、ランドセルを持つのではなく、キャリーバックのように使用するための道具も発売されたとのこと。すでに200件近い問い合わせも来ているみたいです。



皆さんはこのランドセルで肩こりや首こりを訴える子どもが増えている現状、どう考えるでしょうか?


私個人としては、本当に子どもの運動能力の低下が強くなっている時代になってしまったのだなと驚きを隠せませんでした。



自分が子どもの頃を思い出してみましょう。時代は変われど、ランドセルにいれる物に大きな変化はないと思います。


それでも、自分たちが子どものころにランドセルが重くて心身の不調を訴えている子どもがどれだけいたでしょうか。


僕は子どもの頃、ランドセルは重く感じることはあっても、身体の痛みまで感じることはありませんでした。僕の周りの子もランドセルが重いと訴える子はほとんどいなかったのではないかと思います。


そうなってくると、親世代が子どもの頃と、今のこどもでは何か大きな違いがあるように感じます。


一番違いを感じるのは、外で遊んだり運動する機会がだいぶ減ってしまったこと。そこから生じる身体機能の低下です。


クラブ活動などスポーツを楽しめる場所は昔よりも増えているかもしれません。しかし、それ以上に今の子どもは外で遊ぶことがだいぶ減ってしまっていると感じます。



今の時代感染症などの影響で、外で遊ぶ機会は昔よりも格段に減ってしまっています。クラブ活動をしていない子どもならなおのこと外に出る機会は減ってしまっています。


そうなることで体を使った遊びをする機会が格段と減ってしまい、ますます身体を動かさなくなってしまいます。


その結果、体力の低下や姿勢の崩れ、筋力低下などにつながり、ランドセルを担ぐだけでもきついという子どもが増えてしまっているのではないかと考えます。


また、不調が出ないようにキャリーバック様にして使うのにも大きな問題があると思います。


僕らは何かを改善する際、できるだけ楽に解決しようと考えます。楽じゃないと変化についていくのが大変だからです。


そのため、キャリバックの様に使う「便利さ」を求めて購入する方も多いでしょう。実際にランドセルを肩に担がなくて良くなり、痛みなどのトラブルが改善することもあるかもしれません。


それでも僕は身体が楽になる様に道具を使うことに対して肯定的になれません。


道具を使って一時的には楽になったものの、身体の状態は何も変わっていません。筋力も変わらなければ姿勢も良くなっていません。



その状態だと、現時点では痛みはないかもしれませんが、身体のアンバランスがまた別の時に何かしらの問題を引き起こすことが考えられるのです。


子どもの将来を考えるのなら、道具を使うと言った対処療法ではく、しっかりと原因に向き合うことが何よりも大切だと考えています。



その子の今の痛みだけ減らせればいいのか、それとも今後痛くない様に土台を作るべきか。しか同側裏と考えて対策をしていく必要があると考えます。

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