ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ 2017.11.4

皆さんいかがお過ごしでしょうか。答えは入りません。聞いてないです。
本題としましては、ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ、本日、世田谷パブリックシアターにて夜公演見てまいりました。
まず、だいたいずっと、トムストッパード好きだから、べつにあのキャストじゃなくても見に行くよ私！！更に松岡訳じゃなくて新訳、小川訳だってだけでも人呼べるよ！！いやまじで！！！
いや怒ってないですよ、怒ってないです。
生田斗真と菅田将暉って速報チラシみて、私の第一の感想はそれでしたよ。だってそのキャストだとそれどころじゃ、ねーじゃん！！という事なんですよ。
本当に怒ってはないです。
いや、でもありがとうございました…。というキャスティングで、端から端まで死角がなさすぎる。げに恐ろしやシスカンパニー。
とりあえず、わりと目当てだった林遣都のハムレットだけでチケットを取った意味すべてが報われた。すごいしか言えない。

以下はネタバレありの雑記。時間がないので、後から増えると思います。
これからハイローオールナイトなんだ……。

+よく喋る悩みがちで哲学的なギルが菅田将暉、ちょっとおっとりしたお人好しなロズが生田斗真。
+ギルが運命にわりと最後までもがいてるのが見ていてとてもつらい。ロズの方が先に受け入れの境地なんだよな。
+そしてギルの菅田将暉の語りのざわざわと人の心をざわめかせる声の出し方すごいずるい　うまい。
殊更、人の感情に訴えかける声って色々あると思うんだが、私はあまり得意ではなくて、例えばままごとと端田さんとかがそうなんだけど、菅田くんの今回は気にならなくて不思議だ。
+でも、私はやっぱこの芝居、半海さんの座長がめっちゃ強かったから主役だと思ってしまったので、そこらへん後半変わるかなあ。
マーキュリーファーの半海さんに「やべえ」と思った人にはぜひ見てもらいたい演技の感じですね、ぜひとも。
+インタビューで聞いた古田新太発信の「ロズギルのハムレットは美しく輝いていなくてはならない」わかるわ、あの役は、そうだな…
そしてそれを体現した林遣都のセンスの良さというか、あんまり繰り返したくない単語だけど上手さというか、とにかく、最近の林遣都、何を見ても良い　勘弁してくれ、こないだそのせいで子供の事情増やしちゃったんだぞ…
+照明の使い方が小川絵梨子さんめっちゃ上手いし、ラストシーンの美しさだけで、もう、ありがとうございました
+なんだかんだホレイショーのあの台詞って締まる造りなんですよねハムレット。構造美
+トムストッパード、改めて、どこか理系の思考回路というか理系な哲学観なんだよな、アルカディアの時も思ったが。
あと、死。トムストッパードの死生観が私はめちゃくちゃ好きだし分かる…。

さあ、ハイロー一挙オールナイトだ……(なにその予定)