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サドラーズウェルズ祭りに?〜有馬記念

今年の有馬記念「血統」のテーマは「サドラーズウェルズ」かもしれませんね。ジャパンカップでジャパンもブルームも結果が出なかったように、サドラー系は日本に合わないと言われますが。。。


サドラーズウェルズは1981年生まれ。日本での産駒で言えば、サージュウェルズが思い出される。
唯一の重賞ウィナーだが、3600mのステイヤーズステークスのみの勝利だけである。
現在は、血統表の3代前、4代前にある名前だが、代を経ることで重いと言われる欧州血統は日本に馴染んできている様だ。

種牡馬界で「サドラー持ち」が活躍し始めている。

種付け料が社台スタリオンステーションのトップの1800万円となったエピファネイアは母母父サドラーズウェルズ

日豪でG1馬を出しているモーリスは母父父サドラーズウェルズ

エピファネイアの半弟リオンディーズも着実に種牡馬実績を上げており、その弟のサートゥルナーリアも2024年に産駒デビューを控えています。

そんなサドラーズウェルズ系の馬達が活躍する競馬となりそうです。

何故なら、ハイペースのスタミナ勝負必至だから。

2019年のアーモンドアイが馬群に沈んだ時の様に、軽いスピード重視の血統では歯が立たない可能性が高いと予想しています。

【展開予想】

パンサラッサが逃げて、タイトルホルダーが早めに仕掛ける。パンサラッサは馬体を並べられてもしぶとく粘る。エフフォーリア、アリストテレスが襲いかかり、その後ろからアサマノイタズラ、メロディーレーン…。上がり3F37秒前後なら、タフなサドラー持ちの上位独占もあるかもしれない?

クロノジェネシスは昨年の様なスローペース型で後半に自らペースを上げて勝ち切るのが理想で、昨年とは全く違う競馬となりそうです。
エフフォーリア

3歳の天皇賞・秋でコントレイル、グランアレグリアという上の世代のチャンピオンを破ったことにはそれぐらいのインパクト。しかも雨の影響で稍重に近い状況で力のいる馬場での勝利は高評価。皐月賞も重い馬場に近かった。
母はヒシアマゾン(1994年有馬2着)などが出るケイティーズ系で、母父ハーツクライ(2005年1着)。血中の有馬記念の濃度も高く、スタミナの不安は全くないのでは?
本来、根幹距離向きだと思うが、ハイペースでこそで持って産まれた血が騒ぐとみるので、今回の展開ではマイナス要素が少ないと見ています。
アリストテレス

エフフォーリアと同じエピファネイア産駒で、サドラー4×4。この馬のイメージは伯父リンカーンに重なります。リンカーンは3歳時有馬でシンボリクリスエスの2着、5歳時有馬はハーツクライ、ディープインパクトに続く3着と好走実績があります。
タイトルホルダー、メロディーレーン

母父父父がサドラーズウェルズ。サドラーの凄さは、これぐらい血統表の深くにあっても欧州的な力感とスタミナを伝えるところ。
ドゥラメンテ産駒タイトルホルダーはおそらく当代随一と言うべきフロントランナーの資質を持つ。上がり3F超速となる瞬発力勝負は得意ではないが、自分でレース全体の上がりが掛かるような運びをすればいいかと。
メロディーレーンも上がりが掛かるレース向き。
パンサラッサ

母父モンジュー。母はアイルランド産持ち込みで繁殖牝馬としては上質。父ロードカナロアは母方を引き出す種牡馬ながら、自身の特質が出ればマイル以下に振れやすいが、この父で2000メートル4勝はモンジュー~サドラーの影響大で、上がりの速いレースが苦手である。
大逃げをすることでレース全体の上がりを遅くする…という荒業を見いだした。この馬の逃げが有馬記念を面白くするでしょう。
アサマノイタズラ ➡1番の注目馬です

今年、大ブレークした母父キングヘイロー。その奥の母母父がオペラハウスで、つまり母母父父と4代前にサドラーズウェルズ。底力を問われる展開で強く、今年はそうしたペースになる公算大。直線差仕切りも期待してしまいます。

いよいよ、本日夕方に枠順が決まり、お祭りムードも益々盛り上がりそうですが、本番ではサドラーズウェルズ祭りで盛り上がることを期待しています。

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