2023年6月24日(土)東京8R東京JS(J-G3)
上半期最後の障害重賞。ここを勝って下半期の障害競走界を引っ張っていく馬の登場を期待したい。
隊列予想
5
↓
10
↓
7.6
2.9.11
↓
8.1.12
4
↓
3
レースを引っ張るのはホッコーメヴィウスとロードアクアの人気2頭。追いかけるザメイダン、コウユーヌレエフ、トライフォーリアル、グレートバローズと行ったところか。
ジューンベロシティはゲートなりでポジションを決めそう。マイネルヴァッサー、メイショウアルトは中段から後方。エミーリオとハンディーズピークはやや追走に苦労するのでは?エイシンクリックはそもそもゲートを出るのか?じっくりレースを進めるだろう。
好位追走組がどれだけ追いかけるかで道中掛かってくるストレスが大きく違う展開になるはず。
◎5ロードアクア
入障後3-1-1-0とほぼパーフェクトな成績。デビューから中京→新潟→阪神→小倉→阪神と様々な競馬場に即対応しているのは能力の高さの裏返しと言えそう。同馬の特徴は逃げて差す。過去5レースの上がり3F平均タイムが37.9秒という優秀な数字。今回はホッコーメヴィウスとのハナ争いが1つの焦点となりそうだが、同馬の過去のレース振りを見るとハナに立てるかよりも後ろに馬を置けるかの方が大事なようなに感じる。序盤でハナに立っていたとしても息を入れるタイミングでホッコーメヴィウスに交わされる可能性が高いと見る。ホッコーメヴィウスが交わしに来ない場合はその時点で赤保留点滅と言える展開。
今回、後ろから突いてくる馬は先述の通りザメイダン、コウユーヌレエフ、トライフォーリアル、グレートバローズあたり。
前走の阪神SJではニシノデイジー、ゼノヴァース、ミッキーメテオ、マイネルレオーネあたりのプレッシャーを受け続けながら3900mを耐えた訳でそれと比べると今回のプレッシャーなんぞ全く問題にならない。
平地時代は逃げずとも競馬は出来ていたタイプ。大事なのはポジションよりも息を入れるタイミング。
条件的には阪神3900m→東京3110mと距離が大幅に短縮される点は明らかにプラス。息を入れやすい襷掛けコースの方が向いているような気はしないでもないが、過去走を見ると順回りコースがダメというわけではなく、むしろ底を見せていないと思う方がしっくり来る。
ここでしっかりと結果を出して新たな主役候補として名乗り上げたいところ。
前走は484kg(+4kg)での出走。気合いが入っていながらも落ち着きのある周回で身体を柔らかく使えている点は印象的だった。今回も周回での落ち着きはポイントになる。
◯9ジューンベロシティ
脚質不問の器用さを買って対抗評価にする。
前走は入障5戦目にして初の重賞挑戦が中山GJ(J-G1)への出走。
距離不安や急遽の出走を感じさせる10日間競馬だったが、6着と決して悪い内容には見えなかった。飛越は終始安定していたし、上がりはメンバー中2位となる42.1秒を記録できており重賞クラスも十分に通用する能力があることを示せた。これまで新潟→福島→小倉→小倉→中山とレースを踏んできており順回りコースでの出走は9着に敗れた入障戦の新潟以来。
その点が嫌われてか思いの他人気しなさそうな想定となっている。
その入障戦は高田ジョッキーとのコンビでまさに試走感たっぷりな内容。そのレースではメンバー中1位となる上がり38.2秒の末脚で上がり2位とは1.3秒も差を付けており素質の一端を計るには十分な内容だった。
3走前のオープン競走はハイレベルなメンバー構成の一戦だったが、今回も一緒に出走するグレートバローズを2着に退けて快勝。その時に記録した上がり36.8秒の末脚は秀逸だったと言えそう。
前々走の春麗JSでは中山GJで3着と差のない4着に好走したテーオーソクラテスと差のない競馬で2着に好走。
今回は先行争いが激しくなる可能性が高そうだが、レースの展開次第で前付けも出来るし、ペースが速くなれば先行勢から離れた位置で脚を溜めることが出来るその万能性はここで活きると信じたい。
前走は472kg(+2kg)での出走。帰厩間もないタイミングでの出走だったが身体は出来ているように見えて、踏み込みの柔らかさは目に付いた。今回は乗り込み量が十分なだけに中身が違うはず。過去のパドックでは煩さが見えるシーンがあったのであまり煩いようだと厄介。
▲4メイショウアルト
メンバー中No1の末脚に期待して3番手評価。
過去に完走したレースでの平均上がり3Fは38.0秒という優秀な数字。
左回りの順回りコースではこれまで2-0-2-0と馬券内を外したことはない。今回、先行激化が予想される中で最も堅実に末脚を発揮できるのが同馬のはず。
先行力は乏しいが、3コーナー以降での加速力は目を見張るものがある。
これまで黒岩ジョッキーとのコンビでは大外をぶん回して追い込んでくる姿が目に付いた。今朝にツイートをしたようにそれでは東京コースでは勝ち負け争いをするまでは難しい。
このタイミングで平沢ジョッキーへの乗り替わりはかなりプラスに働く可能性が高いと見る。ある程度コーナーをタイトに回ってきて最後の直線で馬群を縫うような競馬をしてくれるのでは?という期待感が持てる。上手くさばいてきて展開がハマれば頭まであっても良いと思っている存在。
前走からの上積みもかなり大きいように感じるのでここで狙いたい。
前走は482kg(-6kg)での出走。久々を感じさせない良い仕上がりに映ったが、陣営によるともうひと追い欲しい状態だったとのこと。今回はその点を考慮して乗り込みは十分していそうなのでその辺りの変化をパドックで楽しみにしたい。
△10ホッコーメヴィウス
いまさら説明不要な存在。昨年の後半戦だけでJ-G3を3勝しており実績は完全に抜けた存在。いまだに60kgで出走できることが反則にすら思える。
確実に先行できる脚力があり、多少の枠の不利であれば飛越のタイミングで前の馬をスキップしてしまえる飛越力も持ち合わせている。
東京コースでの重賞は0-4-0-0と勝ち鞍こそないものの連対を外したことがない。ただ勝ちきれない。
ハナを叩けば何かに差し切られ、番手に控えれば前を交わし切れない。その要因は東京コースだと末脚が若干鈍る点に尽きる。
今回はロードアクアという本当に力のありそうな逃げ馬との初対戦。後ろには上がり36秒台を使えるメイショウアルトやジューンベロシティ、グレートバローズがおりライバルが強力。
追い切りの時計自体は十分に速い水準にあるし、速めを6本消化しており乗り込み量は十分に足りていそうには思える。それでも脚部不安で休んでいたという経緯は不安。
展開的にも厳しい戦いとなりそうで人気との兼ね合いで評価を落とす。能力は当然評価している。
前走は484kg(+4kg)での出走。ほぼ5ヶ月連続での重賞出走だったが連戦の疲れを感じさせないパドックに映った。今回は7ヶ月半ぶりの実戦なだけに歩きのリズムと力強さを注目してみたい。
✕11グレートバローズ
前走の勝ち時計が圧巻のひとこと。本格化したのではと感じさせる内容だった。
入障後初の順回りコースでの出走である点が未知数ではあるが平地時代は東京コースで好走歴があるので深くは考えないようにする。
むしろトリッキーなコースで小坂ジョッキーに鍛えられてきた機動力は小回りな東京コースで活きてくるはず。
高田ジョッキーとのコンビ時代に小倉で直線への進入時に馬群がばらけたタイミングでインを突くことも経験済で同じ能力が求められる東京コースが合う可能性まであると見る。
同馬にとってのアドバンテージはロードアクアの逃げを経験している点。
ジューンベロシティとの戦いも既に経験しており、どちらともとそこまで差のない競馬を出来ているので自分の印的に軽視は出来ない。
前走は484kg(-4kg)での出走。踏み込みが深くリズムの良い歩きが出来ていた。冬の小倉で2戦してきた疲れは感じさせない出来だった。今回は前走以上にメリハリのある歩きをしてきてほしいところ。状態がよさそうならもう1段階評価を上げてもいい存在。
紐①2トライフォーリアル
前走の京都HJは昇級戦の1戦だったが、ダイシンクローバーとクビ差の2着に好走。勝負所で落馬の煽りを受けて外に大きく膨らむ不利があっての結果で内容的には1番強い競馬を出来ていたように思えた。
道中で器用にポジションアップしていけた機動力は今後の大きな武器になってきそう。
その内容から道中で捲っていきにくい東京へのコース替わりはあまりプラスには思えないが、順回りコースで走っていない以上評価を落とす理由にはならないので今回は前走の内容を評価したい。
ただし今回のメンバーレベルは前走のメンバーレベルと比べると格段に上がる為に紐扱いの評価に留める。今回が試金石の一戦。
前走は486kg(-2kg)での出走。トモの大きさが目立った。後肢の出が良く切れ味を発揮できそうな身体つきに見えた。落ち着きの面は不安を感じたのでその辺りが改善されていれば今回も勝負になってもおかしくない。
紐②3エイシンクリック
とにかくゲートを出ないのが問題。北沢ジョッキーへの乗り替わりでどこまで良化が見られるか。馬群に入ると飛越が乱れるところがあるので、今回の枠だと出遅れる方がリズム的には悪くないまである可能性はあるが…
昨年は今年と同斤の61kgを背負って2着ホッコーメヴィウスとハナ差の3着に好走。大外をぶん回しての3着だったので能力の高さは十分に示せたと言えそう。
今年は前走のペガサスJSで落馬競走中止からの復帰戦。足元の不安もありビシバシ攻めることは出来ないと陣営からコメントがある中でどこまで仕上げてきているか…
持っている素質だけならここでも一二を争う存在だが…
色々と不安要素が多すぎるので紐扱い。
前走は480kg(+8kg)での出走。若干太め残しに映ったが馬体のパワーは十分に感じる仕上がりだった。今回多少でも絞れてきてパドックで覇気が感じ取れるなら逆転の可能性はある。
紐③7ザメイダン
今回のレースの展開面での鍵を握る存在。
昨年優勝ジョッキーの上野ジョッキーがどれだけ攻めていけるか。
ラストの末脚では明らかに見劣るため強気に回ってくることが好走の条件。
前走は486kg(-4kg)での出走。ぐいぐいと推進力のある歩きで柔らかい歩きが印象的だった。今回も最低でも状態は同水準でいて欲しい。
紐④6コウユーヌレエフ
コース巧者。前に馬を置かないで気分よく走ることが好走の条件。
大江原ジョッキーへの乗り替わりで大胆な騎乗が出来れば一発の可能性が出てくる。控えればそこで試合終了になりそう。大穴として紐に一考。
前走は500kg(+4kg)での出走。歩様の硬さが目立ち、活気も乏しく見えた。少しでも良く見せてきてくれなければ買い目から省きたい。
買い目
3連複フォーメーション(強弱)
5.9-5.9.4.10.11-5.9.4.10.11.2.3.7
3連単フォーメーション
5→9.4.10.11→9.4.10.11.2.3.7
馬連流し
4-5.9.10.11.2.3.7
ワイド流し
6-5.9.4.10.11.2
パドックで良い馬がいれば思いっきり買い足します。
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