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2023年7月29日(土)新潟4R新潟JS(J-G3)

真夏のスピード決戦。今年は新潟コースのオープン以上で勝利実績のある馬が実に5頭もおりハイレベルなレースが期待できる。
しかもホッコーメヴィウスとフォッサマグナという現役屈指の快速馬が2頭揃い踏みという事で淀みのないペースとなることが予想される。
例年以上に前が厳しくなるために地力の高さが問われる一戦となりそうだ。

◎11ニューツーリズム

乗替-1,斤量+1,前走Hレベル戦+1

昨年4着の実績馬。昨年は同条件のオープン競走を4番人気で勝利しての参戦。テン乗りだった伴Jへの乗り替わりが嫌われて10番人気の支持だった。それでも3着のヴァーダイトとクビ差の4着と好走。1着ホッコーメヴィウス2着ゼノヴァース5着アサクサゲンキと上位組のレベルが高く価値のあるレース内容だった。
その後も新潟では2走して2着2回。しかもいずれもがハイレベル戦で61kgを背負っての好走で価値は高い。
5走前 2022年10月22日 3250m
1着バイオレントブロー58kg(新潟巧者)
2着ニューツーリズム61kg
3着ロードアクア60kg(阪神JS2着、オープン2勝)
8着サペラヴィ60kg(オープン勝ち)

前走 2023年5月20日 3290m
1着サクセッション60kg(新潟巧者)
2着ニューツーリズム61kg
3着メイショウアルト61kg(東京JS2着、新潟でオープン勝ち)
5着ハーツシンフォニー60kg(次走オープン3着)
10着マイネルヴァッサー62kg(オープン3勝)
11着サンティーニ61kg(オープン勝ち)

新潟コースは2-2-0-3と高相性。馬券外となった3回は入障戦、昇級初戦、昨年の新潟JSのみ。新潟の3000m超に限ると1-2-0-1とさらに安定感が増す。
なぜか小野寺Jが騎乗するとゲートで若干立ち遅れるが促すとしっかりと前進するのでその辺りはあまり懸念する必要もないと見る。

昨年の同レースでホッコーメヴィウスの引っ張る速いペースでの高速決着を経験している点は何よりも強み。
今回のメンバーだと前がある程度流れるのはほぼ間違いないが、3000m超を経験していないスタミナ面で不安を抱える馬が多い。
そうなると同馬の馬場適性とスタミナが際立ってくる可能性が十分にある。

各馬、不安材料がある中で最も不安材料が少ないのは同馬で勝ちに最も近い存在だと考えてここでは本命に据える。

前走は502kg(-2kg)での出走。良い身体つきで走れる水準にはあるが、もう1段上のレベルがあるようにも見えた。パドックで上積みが見て取れれば自信は深まる。

○2サクセッション

前走Hレベル戦+1

前走は◎ニューツーリズムに競り勝ってオープン競走を快勝した。
先述したように前走はハイレベル戦。
これまで障害競走で上げた2勝がいずれも新潟コースで実績は2-0-0-1。唯一掲示板を外したレースは入障戦なので実質無敗のようなもの。
未勝利勝ちした時のメンバーレベルが超ハイレベル。
1着サクセッション
2着メリディアンローグ(勝ち上がり済)
3着プンタアレナス(未勝利の門番)
4着リーガルマナー(勝ち上がり済)
6着スヴァルナ(勝ち上がり済)
7着ロンギングバース(未勝利戦で近5走連続掲示板)
8着ダンツキタイ(勝ち上がり済)

皐月賞トライアルのスプリングSで3着になるほどの脚力の持ち主で平地力の問われる新潟コースは非常に適性の高い舞台。
前走で距離への不安がある程度払拭できた点は大きな加点材料。
まだ力んで走る面が残っているとのことで前が流れたときに掛かってしまう可能性がある点はやや不安。
今年一皮むけつつある蓑島Jを背に好走を期待したい。

前走は前走は526kg(+4kg)での出走。身体の出来が抜群に良く、気持ちも我慢できているように映った。今回は相手がもう一段強くなるだけに同水準の出来を期待したい。

▲6ナリノモンターニュ

加点減点要因なし

まさに単穴候補。ピンかパーになりそう。
前走のメンバーレベルはお世辞にも高いとは言えないが、初めての出走だった東京コースで逃げて上がりも37.7秒でまとめたて快勝したのは非凡。
これまでの入障から3戦は
1戦目 福島37.9秒
2戦目 新潟38.6秒
3戦目 東京37.7秒
と場を問わずに速い上がりを使える点は心強い。
今回は昇級初戦で一気にメンバーレベルが上がって、距離も初めての3000m超となるので当然不安は大きい。
それでも平地3勝してる脚力と2年前の冬にパワーの要る中山2500mで勝ち切ったスタミナは魅力十分。
あまり底力はないがサンデーサイレンスとMachiavellianを介してHaloのクロスを保有して機動力のあるヴィクトワールピサ産駒。
母方が母父エルコンドルパサーに母母はハーツクライの半妹で底力を補完。配合的なバランスは悪くないように思える。

苦労人金子Jが再び重賞の舞台で輝く姿を見たい。そしてTwitterでキャッキャとして欲しいという願望も込めて3番手評価。

前走は512kg(-6kg)での出走。堂々のS評価。歩きのリズム、毛艶、身体の使い方と文句ないように映った。今回は一気の重賞挑戦となるだけに中途半端な出来では全く勝負にならない。素晴らしい出来に期待したい。

△4ホッコーメヴィウス

臨戦過程-1

前年の覇者。去年は圧倒的なスピードで逃げて後続の脚を削るという強い内容。昨年は東京JS2着からの参戦で追い切りからも絶好調な様子が伝わる内容だった。それに対して今年は東京JSを9着に敗れての参戦。しかもレース後に下馬するというショッキングな出来事もあり正直ここを使ってきたことにビックリしたほど…

それでもここを使ってくるという事は状態は戻ったという判断で予想を組み立てたい。
前走はゲートから行きっぷりがイマイチだったにも関わらず騎手からは促す仕草がなかっただけに、調教量が少なかったため無理はさせずに実戦の中で身体を作っていきたいという気持ちが多少はあったのではないかと考える。

今回はある程度しっかりと本数を追って、数字もそれなりに出してきたような印象。この馬の好不調のバロメーターはラスト2F目からラスト1Fでの減速幅の少なさというのが個人的な見解。
今回は減速どころか11.9-11.8で上がってきており加速ラップを踏めた。しっかり勝負になる追い切りを消化してきたと見たい。

今回は積極策を取りたいと清水調教師がコメントしているのでその点を信じたい。同じ脚質のフォッサマグナがどこかで仕掛けてハナを奪取しに行くだろうがテンのスピードは普通に出せば同馬の方が速い。
序盤でフォッサマグナにストレスを与えることが同馬の勝利への近道となるはずなので黒岩Jはしっかりと考えてくるはず。
序盤さえ上手くこなせれば当然のように勝利しても全く不思議ない存在。
アタマまである4番手評価。

前走は472kg(-12kg)での出走。こちらもS評価だった。気配が抜群に良く、身体の締まりも素晴らしく脚部不安との戦いに尽きるというのが印象だった。実際に状態面に不安があったのがあまり強気のレースではなかった。そのレースを使ってどのような状態で出てくるのか楽しみ。

✕10アサクサゲンキ

乗替+1,夏場得意+1,前走Hレベル戦+1

昨年同様ここをステップに小倉SJへ出走することが濃厚。それだけに100%の仕上げは施してこないだろうがそれでも魅力は大きい。

昨年の新潟JSと小倉SJのセットでコンビを組んだ石神Jとの再コンビ結成は心強い。昨年は全くのテン乗りだったが今年は癖を掴んでいる。
同馬自身、平地障害合わせて重賞を3勝しているが全て夏場。
※ただし全て小倉
夏場になると体調を上げてくるタイプで今回も追うごとに調子が上がってきたというコメントがある。
そして前走のペガサスJSは中山GJの1,3着馬を輩出したハイレベルなレース。道悪でかなりパワーを要する同馬が苦手とする馬場コンディションだった。それでも道中でしっかりと仕掛けてポジションアップを計る姿勢は見せることができていただけに能力面に陰りが見えることは考えづらい。
今回は得意の良馬場での開催となりそうな点も加点材料。

コース適性の面ではやや劣る可能性があるものの前走から好転する条件が多く、人気もなさそうなので2列目には入れておきたい存在。

前走は466kg(-6kg)での出走。外めを気持ちよく周回している姿が目立ち、前々走よりは明らかに上の状態に思えた。今回は立ち上げ初戦。次走の小倉SJで勝負仕上げをするだろうがその中でどれくらいの状態で出てこられるのか…勝負できそうな相手関係なだけに期待したいところ。

紐①8サペラヴィ

距離-1

2-0-0-1とコース巧者。前走後ここを目標にしてやってきたという事で出来については恐らく文句ないはず。
ただし新潟での2勝はいずれも3000m未満の距離。距離面での不安はどうしても残る。
過去のレースを見ると気持ちよく先行できた時に能力を発揮しているように見えるだけにポジションを主張したがる馬が多い今回の組み合わせでどこまで持てる力を発揮できるか…
すんなり先行できれば十分に通用する資質はあるが不安もあるので6番手評価とする。

前走は474kg(-12kg)での出走。いつも良く見せるタイプ。身体つきと気合い乗りが良く、マイナス12kgでも細く見せなかった。これより減らすのはよくなさそうに映ったので馬体重は気にしておきたいポイント。

紐②3フォッサマグナ

距離-1,斤量+1

個人的には未だに掴み切れていない馬。能力がないと3連勝は出来ないに違いないので強いのは間違いない。
ハナを取り切った時の強さは今さら説明不要。新潟コースの適性の高さは疑う余地もない。62kgを背負っての前走のパフォーマンスの高さも申し分ない。
それでも今回は軽視したい。
・枠の並び的に序盤でスタミナを必要以上に消費する可能性
・初めての3000m超の距離
・今までの相手と比べて使える上がりが比べものにならない相手ばかり

どこかでハナを取り切るだろうがその後に簡単にスイスイと逃がしてくれるほど今回のメンバーは甘くない。

ここで重賞の壁に阻まれる可能性が高そうに思えるが開幕週の馬場にビビッて紐では押さえる。
今回は長めからの調教をこなしているようなのでスタミナ面が強化されていればあっさり逃げ切ってもおかしくない魅力はある。

前走は488kg(+2kg)での出走。テンションの高さは気になるがそれが良さでもある。もう少し首を使って欲しいという印象だった。今回は初めての3000m超戦となるだけにテンションが高すぎるのは避けたい。ただそれが持ち味でもある為に…よほど良く見えれば評価を上げようか…

紐③9サンティーニ

前走Hレベル戦+1,斤量+1

前走での出来の良さが目に付いた。結果には結びつかなかったが目に付いたので追いかけたい。今回は久々に60kgの斤量で出走できるという点がかなりプラスに働くのではないかと見る。
今回はブリンカーを外して控える競馬を示唆しているが、昨年5月のゼノヴァース戦で後方からのレースは経験済。その時にゼノヴァースと0.1秒差の上がり37.7秒を記録できている。しっかりと体力を温存して脚を溜めれば最後に弾けることが出来る可能性はある。紐には入れておきたい。
人気次第では同馬からワイドを流すことも…

前走は500kg(+4kg)での出走。久々に良い周回で外めを気持ちよく歩けている印象を抱いた。今回はブリンカーを外すようなのでテンションや集中力は気にしてみたい。

紐④5ベストインクラス

加点減点要因なし

未勝利勝ちの新潟コースに戻る点はプラス。その時の勝ち方がなかなかのインパクトだったので押さえる。上野Jらしく早めから強気に踏んでいけばもしかすればもしかしないか…

前走は492kg(-4kg)での出走。凄すぎた前々走と比べるとさすがに落ちるが、それでも踏み込みは力強く映った。重賞で今回のメンバー相手に好走しようと思えば前々走の出来は欲しい。

買い目

3連複フォーメーション
11.2-11.2.6.4.10-11.2.6.4.10.8.3.9.5

3連単フォーメーション
11.4→11.2.4→11.2.6.4.10.8.9

馬連流し
6-11.2.4.10.8.3.9.5

ワイド流し
9-11.2.4.10.8.3.5

あとはパドックで足したり減らしたりします。
ビックリする周回をくる子が現れることに期待。

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