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2023年4月15日(土)中山11R中山GJ(J-G1)

このレースの全頭出走馬メモはこちら

マイネルレオーネの屈腱炎発症による無念の回避で今年は10頭で行われる春の覇を争う戦い。

阪神SJ組のジェミニキング、ロードアクア、ゼノヴァース、マイネルレオーネがこちらに向かう事が出来ず、やや寂しいメンバーでのレースとなってしまった。無事是名馬。まさにその通り。名馬10頭による熱い戦いを期待したい。

◎2イロゴトシ

今年、障害競走デビュー。デビューから僅か3ヶ月後にJ-G1に出走に漕ぎつけた超新星。

キャリア3戦でのJ-G1挑戦といえば昨年暮れの大一番で一気にチャンピオンまで登り詰めたニシノデイジーが想起される。ニシノデイジーはデビューから約7ヶ月での頂であったがイロゴトシはどうか…

同馬の武器は馬場を問わずに確実に繰り出す末脚と飛越力の高さ。

特にデビュー戦で繰り出した36.7秒の上がり時計は今冬の小倉開催で3位の好上がり。
※1位はグレートバローズとニューツーリズムの2頭が1/15に2860m稍重馬場で記録した36.6秒。
2頭ともオープンクラスでも勝利しているほどの実力馬。それに対してイロゴトシはデビュー戦でこの上がりを記録しておりその価値はかなり大きい。

飛越については前走のペガサスJSを見る限り何の不安もないと見て良さそう。

前走、ペガサスJSのパトロールを繰り返し見たが黒岩ジョッキーはポジションを下げてでも意図的にタイトに回ってくることを馬に教えていたように見えた。
それは大障害コースの深いバンケットをロスなく回ってこないと勝ち負け出来ないという過去の経験がそうさせたように思えた。
あえて後方からの競馬で意図的にタイトなレースをした経験がここに活きてくると考えてみたい。

土曜日は厳しい馬場条件での開催が予想されるが、血統的に母母リッジローズがサドラーズウェルズとニジンスキーを内包。ほかにもスタミナ色を強化するHyperionの血を12.3本内包しておりスタミナ比べは望むところ。
表面的な字面は父ヴァンセンヌ×母父クロフネでスピード勝負が得意そうだが実際は道悪のスタミナ比べでこそ真価を発揮しそう。

血統の詳しい部分は @maybe_moonlight さんの過去ツイートより

人気はしないだろうが、ここまでの勢い、センス、黒岩ジョッキーと経験した前走のタイトな競馬がここで結実するとみて本命に据える。

◯10ミッキーメテオ

前走からの上積みと前々走の内容を評価。
前走、終始かなり行きたがる面を見せてしまった。そのため五十嵐ジョッキーがガッチリ制御しながらのレースとなった。その為かほとんどの飛越をミスしていたのは非常に痛かった。

エンジンを吹かして、落ち着けての繰り返しで非常に燃費の悪い走りに映った。
そんなレースでありながら3着ニシノデイジーとは0.1秒差(上がりも0.1秒差)なら負けて強しと言えそう。
前走からのガス抜きが期待できる今回は飛越が大幅に良化してくるとみる。

また前々走のイルミネーションJSは初の中山コースであるにもかかわらず2着以下に1.6秒差をつけての10馬身差の圧勝だった。
バンケットで上手い具合に緩急がついて折り合いを保てた可能性が結構あるような気がして、緩急の付きにくいスピードが問われる阪神から中山へのコース替わりは同馬にとってプラスに働くと見る。

また父ルーラーシップ×母父ディープインパクト×ボトムラインに欧州系といった配合系で道悪競馬での底力比べはドンと来いに思える。

いつもパドックを良く見せる。

同馬はパドックをいつも良く見せるタイプだが、前々走のイルミネーションは前肢の踏み込みがめちゃくちゃ深くて明らかに超抜だった。それと比べると前走はメンバー中では1番良く見せていたがリズム感や馬体の張りが1段落ちるように映った。パドック面で上積みを感じることが出来れば積極的に買いたい存在。

スピードよりも道中の機動力とスタミナに秀でたタイプでこのチャンピオンコースでこそパフォーマンスを上げてくるはず。

▲8テーオーソクラテス

幾度となくお世話になってきた子でどんなメンバーがここに揃っても厚めの印を打とうと決めていた。
近3走は着差は僅かながらきっちりと差し切る優等生なレース運びを見せてくれていた。
これまで距離について散々不安視されてきた中で一気に900m弱の距離延長をする点に怖さが付きまとうものの、持ち前の飛越センスの高さと機動力と目下の勢いであればクリアしてくれそうな期待は持てる。

血統的なストロングポイントは過去の予想でも散々触れているが再掲する。
以下、牛若丸JS予想記事より
『同馬の最大の武器と言えるのは襷コースで良さを発揮する小脚を使える機動力と見る。
血統的にエイシンフラッシュの母ムーンレディの奥にあるRedGodと母父ディープインパクトの奥にあるHaloが相似クロスで機動力が増幅され、さらに母母シルクチャプターの奥にあるNijinskyとRedGodがニックスの関係にあり、より機動力の面が刺激されているというのが個人的な見解。
そこに襷コースの捌きが抜群に上手い小坂ジョッキーとのコンビという加点も加わる。』

4走前の清秋JS、2走前の牛若丸JSで道悪競馬を経験している点は間違いなく明日の馬場を戦う上では必要な経験値となるはず。

機動力を上手く活かせる展開になれば勝ち負けしても何らおかしくない勢いがあるが、スタミナ面の不安が露呈すれば大敗もあり得る。

馬券的には頭を買いたいが、連軸としては買いたくないような存在。

△3ニシノデイジー

暮れの大一番を僅かキャリア4戦目で制した現チャンピオン。

当時も折り合い面で不安を抱えた中でのレースであったが、馬群からやや離れた所から気持ちよくポジションアップできたことが大きかった。

平地重賞を2勝した脚力、飛越の高さとスピードは現役屈指のレベルで大きな武器である。逆にウィークポイントは折り合い面の難しさ。前走でも行きたがる面をかなり見せて初コンビであった石神ジョッキーがかなり苦労していた様子が見受けられた。

飛越もかなり不安定な面が目立ち、加減速の大きなロスのあるレースになった。
そういったロスを見せながら、62kgを背負って3着に食い込んできた前走は負けて強しと印象付けるには十分すぎる内容だった。

今回は枠の並びが同馬にとってあまり思わしくないように思える。内の2頭も、外の2頭もある程度出していきそうな事が予想されるだけにゲートからしばらくの動きがかなり重要になってきそう。もしかすると大いに折り合いを欠いてしまう可能性がある点まで頭に入れておきたい。

その辺りの不安が大きいように感じるため4番手評価とする。

✕7ダイシンクローバー

中山コースでは1-3-1-2と好成績を収める。
同馬最大の武器は騎手を選ばない操縦性の良さ。今回コンビを組む森ジョッキーとは今年の中山新春JSを勝利しており相性のいいコンビ。
前走のペガサスJSで道悪開催を経験。ラストに際立った脚を使って2着に追い込んできたシーンを見る限り他馬が馬場に苦しむならば同馬のチャンスが増えてくるはず。

血統的には父キンシャサノキセキ×母系米国血統で距離延長、道悪競馬は良いようには映らないが、目下の安定感を考えると無視できない。

パドックで良い時は歩きのリズムが良く、踏み込みが深い。いつも首は上手く使うタイプなので前肢の踏み出す位置に注目したい。
しっかり好調を維持した歩きをしていれば印通りの評価をしたい。

紐①9クリノオウジャ

昇級後もクラスの壁を感じさせずメンバーなりに走れている点は評価できる。
道悪となった前走のペガサスJSでイロゴトシに次ぐメンバー中2位となる上がり39.0秒を使えた点は素直に評価したい。
今年ブレイク中の難波ジョッキーを背に一発を狙って欲しい。

紐②5ビレッジイーグル

こだわりにこだわって中山競馬場だけを使ってきた執念が結実するか。
前走はかなり余裕の残しのパドックに映ったが逃げ切り圧倒だった。
ペガサスJS⇒中山GJを連勝した馬は歴代でマジェスティバイオとアポロマーベリックのみ。その域に大江原ジョッキーが上り詰めることが出来るのか…

余裕残しの状態で道悪競馬を激走した反動が恐く押さえに留める。ただ脚質的には当然有力な存在と言えるはず。

紐③1ジューンベロシティ

◎評価のイロゴトシと共にセンスの光る存在。
高田ジョッキーからバトンを受けた西谷ジョッキーへの乗り替わり後も1,2着と安定した成績を残せており、前走で距離延長に対応できた点も大きい。
血統的には父ロードカナロア×母父シンボリクリスエス。ロードカナロアは母父の良さを引きだすタイプの種牡馬でそう考えるとシンボリクリスエスのタフさがここで武器になる可能性は大いにあり得る。

ただし今回は4月5日に帰厩してからの10日間競馬で参戦。これまでの臨戦過程とは大きく異なるため押さえまでとする。

買い目

3連複フォーメーション
2.10-2.10.8.3.7.9.5.1-2.10.8.3.7.9.5.1

3連複BOX
2.10.3.7(強弱)

3連単フォーメーション
2-10.3-10.8.3.7.9.5.1

馬単流し
2-10.8.3.7.9.5.1

馬連流し
8-2.10.3.7.9.5.1

ワイド流し※極悪馬場の場合
6-2.10.8.7

春の大一番なのでしっかり手を広げて高めも待ってみたい。
パドックでの直前気配はかなり重要になりそう。

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