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アフガンのケシ栽培に見る世界の縮図

BBCニュースで、偶然アフガンの現状についての
ニュースが報じられていました。

ニュースでは2021年9月に米軍がアフガンから完全撤退
して以降、ケシの栽培が5分の1に減少したと語っていた。
これは何を意味するのか?

ケシといえばヘロイン等危険薬物の主な原料となるもの。
米国が2011年の9.11同時多発テロをきっかけに
ビンラディン率いるイスラム過激派を掃討すると言う
大義名分を掲げて侵攻し、その後20年に渡り戦闘状態
を継続させ、最終的に一体何がしたかったのかの総括
もなく、撤退したという事が歴史的な流れである。

その間ケシ栽培が横行し、アフガンは世界の主要生産拠点
となった。
一見すれば、戦時下にある貧しい民衆が生活の糧を得る為
アフガンでケシの栽培が増加の一途を辿ったと言う事が一般
メディアで報じられて来た事であろうと思う。

そしてタリバンという名を聞くだけで、殆どの方は民衆を
抑圧して来たとんでもない連中とのイメージを持っている
筈。
しかしアフガンで長年支援活動を行い、殉死された中村哲
さんもタリバンは決してアフガンの民衆を搾取弾圧する様な
組織の印象ではないと語っておられた様に、真相は決して
そうではないだろう。

つまり米軍駐留時にケシ栽培が増加して、撤退後5分の1に減少する。
即ち米軍駐留を縦にして、CIA、ないしは命を受けた裏組織が暗躍して
思う存分ケシ栽培を遂行させ、ヘロイン鋳造から密輸まで流通に関与
してきたであろう事が実は実相に他ならないのである。

散々主要メディアにより、極悪組織である印象操作を私も含めて
受けて来たわけであるけど、実態は国際金融資本の支配と
隷属から、アフガニスタン国民を必死に守り続けてきたのが
タリバンだったという事である。

昨年のメディア報道では、むしろ米軍撤退後ケシ栽培が
増加しているという記事も目にした。


しかし6月7日のBBCニュースにおいて、真逆であるケシ栽培
は5分の1に減少していると実態を報道。
BBCニュースと言えば日本で言えばNHKの様なもの。
そのニュースで真実が報道される様になったという
事はある意味潮目が変わってきているとの見方もできる
かもしれない。
勿論米軍やCIAがケシの栽培に関与していたとまでは
報道はされない。

だけどニュースの報道から俯瞰して物事を見れば、何が
真相であるかは自ずと見えてくるものである。

20年の米軍駐留により、武器消費やヘロイン密売も含め
それらの利権の恩恵を受ける事ができたであろう軍産複合体
の存在。
日本においても、世界の薬品の最終処分場だと言われる様に
タリバンが存在しないわが国の巨大利権は、決して彼らが
手放す事をしたくない、美味い市場に違いない。

より市民が目ざけるしかないのがわが国の実情だと
言う事ではないだろうか。


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