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滝口悠生 水平線

終戦記念日を挟んだお盆休みに読む。
物語が一人称の主人公の語り。だけど主人公が各章で変わり複層している。この辺りはポール・オースターの影響を受けていると思う。
2020年の夏に東京オリンピックが開催されている中で父島を旅行している記述がSFの多次元の手法かと思ったが、後書きで小説が新潮に連載された年を見ると、最初の章は2020年の開催が延期になる前に書かれたからか?と思った。
滝口悠生氏の小説は、ジミー・ヘンドリクス・エクスペリエンスのタイトルに惹かれて読み始めたけど、この小説はポール・オースターの小説の雰囲気が濃厚で、好きな小説でした。

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