マイコン博物館の展示物たち その7 - カシオにエプソンと松下にソニー
マイコン博物館に展示されていた懐かしのパソコンたちをメーカー別にご紹介を続けています。今回はどちらかというとパソコンよりも他の製品が有名な日本を代表するメーカーたちのパソコンです。
最初はカシオです。カシオは今ではすっかり時計で有名ですが、昔は電卓といえばカシオという印象でした。実は計算機自身は大昔から作ってきた会社なのですがね。最初は高度な電卓というイメージのパソコンから参入してきた感じです。
1982年にはパソコンらしい FP-1000/FP-1100 を発売し、その後、モバイル型に軸足を移し FP-200 を出すのですが、そのコダワリが市場に受け入れられたかというと難しいところもあり、強みである低価格路線で MSX に参入しました。どうやら弱点はソフトウェアだったようで、徐々にパソコンというジャンルからは消えていってしまいました。
お次はエプソンです。エプソンもパソコンと言うよりかはプリンタ、特に小型プリンタで有名だったのですが、その技術力を活かしてモバイル型のパソコンから参入してきました。その後、PC-9801の互換機を投入し、大きな存在感を見せつけましたが、デスクトップよりもラップトップの方に一日の長がありました。そして日本語ワープロ専用機にも参入していまいた。
今でもデスクトップを始めノートやタブレットも販売している生き残り組です。
そして、家電の王者、松下です。昔はナショナルというブランドでしたが、MSXの辺りでパナソニックに変わりました。最初は家庭向けの小型パソコンから参入し、その後は MSX を牽引するメーカーの一つになりました。
その後は紆余曲折あったのですが、Windows時代になってからはノートPCであるレッツノート・シリーズが今でも現役で長く愛されています。
最後が日本を代表する世界のソニーです。ソニーがパソコンに参入したのは1982年で最初からスタイリッシュなデザインとコダワリに溢れていました。その魂は MSX に参入してからも発揮されビデオに強いソニーを印象付けました。
90年代に入るとパソコンよりも高性能なワークステーションというジャンルに参入し、NEWSシリーズは大人気となりました。ノートパソコンが普及しだした頃、VAIOというブランドを引っ提げて参入し、性能はもちろんでデザインにもコダワリがあって使っているとカッコよかったものです(まだMacbookもありませんでしたし)。VAIOブランドは今ではソニーから独立し長野県の安曇野でステキなパソコンを作っています(国道147号をドライブしていたら突然看板が見えて、ココなのかぁとビックリしてしまいました)。
いずれのメーカーのパソコンも一度は使ったことがあるので、そのうちさらに掘り下げた記事を書きたいと思っています。VAIOなんていったい何台、買ったのかと思ってしまいますし、レッツノートは現役です。
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